三国FX 2021年9月最終週（9/27〜10/1）トレード前　戦況分析

2021年9月26日 23:10

三国FX軍師のようへいです。

9月最終週のトレードに向けて
FX戦略会議を始めましょう！

はじめに、三国FXとは…

USD、EUR、AUD
３つの国の通貨
この中で最強と最弱を見極め、
トレードしていく
それが三国FXです。

戦略を立てる上で、
整理するのは次の2点

1. 最強王者・最弱国はどこか
2. 直近の覇者・敗者はどこか

具体的には、

1. 最強王者・最弱国

長期線を境に、
現在レートがどちら側にあるか

2. 直近の覇者・敗者

ローソク足の色
赤(陽線ようせん)か、
青(陰線いんせん)か

これをMonth・Week・Day
3つの時間軸で確認していきます
その結果は、次のようになります。

チャートは最後に添付していますので、
ご自身の目でも追ってみてください。

やり方が分からないという方は
以前の記事をご参照ください。

https://note.com/uchikura/n/nfd6ba4be9363

では早速まとめた結果を見ていきましょう
私のTwitterから抜粋したものです

【まとめ】

【Month】

【Week】

【Day】

(さらに前週はこちら) 9/13～17

1. 9月第4週(9月20日〜24日)　概況

Week覇者は王者USD。これで3連覇！
Week、Dayの最強王者・二冠キープ

最下位はEUR
Week2連敗中だったAUD
なんとか最下位脱出

ただ、EURとの差は…

左上O（オープン）とC(クローズ)の数字
をご覧ください

EURとの差はなんと1.7pips
（1.7銭に相当）

微差も微差の結果に…

つまりUSDがトップ独走
AUDとEURは、ほぼ互角のダブル最下位

Week3連覇、最強USD
実質の3連敗、最弱AUD

AUDはMonth、Week、Day
すべての時間軸で最弱国へ…
不名誉の最弱国・三冠王キープ

9月6日月曜日
レイバーデー(労働者の日)で米国は祝日
休み明け、9月7日火曜日
戻ってきた大口投資家達
彼らが選んだのは、USDでした
以降、ドル高トレンド継続

ここからは三国FXの戦況として
経済指標などのイベントを見ていきましょう

相場の注目トピック
検索ワード的に書くのなら…

①中国　恒大集団　デフォルト　危険
②テーパリング　利上げ　米　いつ？
③独　総選挙　EU不安　ユーロ安

リスクオフの「警戒モード」からスタートを切った月曜日

その原因は中国
月曜〜火曜、中国は連休

当事者不在の中、
中国不動産大手の恒大集団
(チャイナ・エバーグランデ)の巨額債務
デフォルト懸念が市場を支配

香港から始まり、欧州、NY、日本
株下落の波が広がっていきました

週半ば、22日（水）に控えた
米国のFOMC（連邦公開市場委員会）前の様子見
ネガティブサプライズへの警戒から、下がったところで買い戻す
「買い手」不在

高値圏で粘り強い、底堅いNYダウですら、下落止まらず
20日（月）は614ドルもの大幅下落

さかのぼること2週間前、9月6日（月）レイバーデー
「労働者の日」

休み明けの大口投資家が選んだのはUSD
USD、米国はFXの主役に。

相場の大テーマ「テーパリング」
2週間前から、相場はすでにFOMCを見据えていました

おおかたの予想は…

金融緩和縮小、今月はないだろう。でも何かあったら・・

とサプライズにも警戒態勢

FX然り、株式相場然り

やはりFOMCの結果を見極めてからにしよう

と様子見が続きました。

お騒がせの当事者「中国」不在の中、
なんとも言えない不安感が
相場を覆っていました。

問題起こしておいて…

え、休み？

いないんかいっ！

どこからか、投資家のツッコミが
聴こえてくるような、そんな週の始まり。

「中国版リーマンショック」by ジョージ・ソロス氏

いやはや、ナイスネーミング
よもやよもやだ！
※昨日ようやく観れた鬼滅の刃より

休みから、ようやく、お戻りの中国様
恒大集団から利払いの意思が示されました

また、各国の中央銀行総裁から
「影響は中国本土に限定される」
「リーマンショックほどではない」
といった見解も示され、中国不安は後退
あとは「FOMC、FRB議長発言待ち」に

注目のFOMC、結果はというと…

一言でいうなら

「ややタカ派」、でも安心

・金利、据え置き
・テーパリング見送り、11月に判断
・ドットプロット
　FRBメンバーの利上げ見通し
　(2023から2022へ前倒し)
　2022年見込むメンバーは7から9人へ
　18人中、半分を占める中央値となった

株式市場が警戒していた米のテーパリング
理由はその先に控える「利上げ」

「利上げ」
FXにとっては最強の武器でも、
企業、株にとってマイナス要素

今回、早まることとなった利上げ見通し

とはいえ、緩やかなペース、スケジュールであったこと、
テーパリングの見通しも明確になったことから、相場には安心感が広がりました

中国不安により下落から始まったNYダウ
でも振り返ってみれば下落は火曜まで、でした。

水曜深夜のFOMC後、週後半には回復し
前週よりも高い3万4978ドルで終了となりました。

いわゆる「行ってこい」

ヤバイ！！
中国版リーマンショックだ！！

急いで売りに走った人の気持ち…

「売らなきゃ良かった…」

お察しします…

【NYダウ平均】
赤＝陰線　緑＝陽線

もうひとつ、こちらも見てみましょう。

【恐怖指数】
基準値は20
これを上回れば恐怖、リスクオフ
と言われています。
20日の月曜日は28を超えましたが
水曜日からは陰線が続き、20以下へ
落ち着いていきました。

中国不安の後退
FOMCの安心感
株の動きとは反比例
連動していますね

恐怖が下がれば、リスクオン（積極的にリスクを取る）で株高
上がれば、リスクオフ（警戒）で株安

（１）経済指標
注目はFOMC一色

（２）戦況

月曜日～時系列で見ていきましょう

①2021.9.20（月）
勝者USD 敗者AUD

私ようへいのTwitterでは、毎朝「トレード前戦況」として前日結果を、
「まとめ」として当日の注目ポイントなどをツイートしています

日付は少しややこしくなりますが、
どうぞご容赦ください

下記ツイートのように、月曜日の結果は
翌日・火曜AMの「トレード前戦況【Day】」として
ツイートしています

株の大幅下落、完全なリスクオフ

USDが白星スタート

②2021.9.21（火）
勝者USD 敗者AUD

前週木曜日からUSDがDay4連勝
途中まで首位だったものの、AUD敗北。これで4連敗となりました。

③2021.9.22（水）
勝者AUD 敗者USD

ようやく止まった中国不安、AUD連敗記録

安心と受け止められたFOMC結果

【FOMC　結果まとめ】

ドット・プロット　
（FRBメンバーの利上げ見通し）

2021.6月→9月
2022年見込みのメンバーが7人から9人へ

④2021.9.23（木）
勝者AUD 敗者USD

通貨の力を示した、
カレンシーストレングス
AUDの強さ
USD、JPYの弱さは明らか

若干余談ですが、最も強いのはGBP、英ポンド。一番上の緑線です。

なぜこんなにも伸びていたのか？

その原因は、この日行われた
中央銀行BOEの政策発表

少しずつテーパリングに近づいている
相場は来年2022年2月の利上げへ、
見込み前倒しをしているようです

もともと投機的な上級者向け通貨の英ポンドですが、BOE発表に見え隠れするタカ派雰囲気に、強気の買いが入りました。

この日はポンド円、ポンドドル買いで大勝利でしたね

（右から2本目のローソク足、大陽線）

さて。
三国FXに戻りましょう
23日（木）の結果はいかに…

ストレングスチャートが示すまま、AUD勝利
Day4連敗からの2連勝、勢いに乗ると強い。

そして、いよいよ最終日へ。

⑤2021.9.24（金）
勝者USD 敗者AUD

最終日に発表された3つ星経済指標
米国の新築住宅販売件数は好調

月初の雇用統計からすれば、
米国にとっては、なんとも穏やかな1週間

今週の金曜日もUSD勝利で締めくくりとなりました。

【まとめ】

【Month】

【Week】

明日、9/27からの最終週

注目は…？

検索キーワード的に書いてみると…

①中国不安解消　ほんと？
②独総選挙　結果　ユーロ影響
③来週の米雇用統計　どうなる

①はまだ解決していない…
行き交う情報
・実質国営化に向かう方向性
・中国政府→地方政府「破綻に備えよ」？
・銀行二行「まだ支払われていない」
・債務はこれから…まだ氷山の一角

②ドイツ総選挙は、
日本時間の9/26(日)25時
結果は月曜日の朝のお楽しみ

中国ならAUD、もしくは世界株安
ドイツならEURへの影響が心配されるわけですが、相場の視線は既に10月8日
雇用統計へ
やはり主役は米国、USD

来週も勝利し、Week4連覇となるのか
注目です。

【三国まとめ】
USD
・テーパリング　11月までお預け
・利上げ予想、2023→2022へ前倒し

AUD
・最大の貿易パートナー中国不調
・向こう2年間利上げなし(中央銀行総裁)
・10月下旬までロックダウン延長

EUR
・経済状況は悪くない
・PEPP ＝金融緩和
パンデミック緊急購入プログラム
月800億ユーロの資産購入ペースから
縮小発表も、
「テーパリングではなく、微調整」と総裁
9/26、EUメインプレーヤー独の総選挙
もあり、ユーロ高を招きたくない狙い

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

それではまた、
FXの戦場でお会いしましょう

今回のブログに添付したように、
リアルなトレード状況、
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