ラジオリスナーフェス2024出演しました(フリー初仕事)
9月23日(月曜日・祝日)渋谷ユーロライブで開催されたラジオリスナーフェスに出演者として参加してきました。
https://natalie.mu/owarai/news/585951
今までもラジオの企画でステージに立つとかはあったのですが、それは自分たち側発案なので第三者にブッキングされたわけではなく、自給自足というか自作自演だったのですが、今回は間違いなく他作自演(?)。オファー頂きました!ありがとうございます!
このイベント、基本的には、お笑い芸人のラジオパーソナリティの方が出演されるのですが、ラジオの作り手の話も聞きたいということで、そのパートにお呼ばれしました。
一緒に登壇したのは、元ニッポン放送の石井玄さん(「玄石」代表取締役)、元TBSラジオの橋本吉史さん(橋P)。僕が元文化放送ということで、今年ラジオ局を連続的に辞めたラジオプロデューサー #ヤメP 大集合。
3人で『ラジオって終わってるの?終わってないの?』という石井さん提案のテーマで30分ほど話しました。
最初に僕に、どう考えているか話を振られたのですが、ラジオリスナーフェスの雰囲気を掴もうと、その日、出番前から会場に入って「春とヒコーキ」のパート(屁のコーナーやってました)を観覧していた僕は会場のお客さんに受けないといけないという謎モード(プレッシャー)に入ってしまっていたので、ウケを狙おうとする姿勢とラジオの今後を語るというシリアスなトピックスが、全然マッチせず、なんかあわあわチグハグな話(説明)をしてしまいました。
で会場が「シーン」というか「ポカーン」というか「ちゃんと説明を聞いてくれようとする」微妙な空気にしてしまったのですが、その後は、自分のポッドキャスト番組を持っている石井さん(「滔々咄」)、毎夜毎夜Twitchで生配信をし、自分の喋るポッドキャスト番組が2つもある(「異業種Pたちの人生エンタメ会議室」「一橋大学は出たけれど」)肩書き「配信者」の橋Pさんがガンガンに話を回してくれて、ちゃんと会場が沸かせていました。すごい。
*TBSラジオがかつて交通情報のためにヘリコプターを飛ばしていた話は面白かったですが(空を飛んで、都内のどこで渋滞が起きているか調べてオンエアで話す)、今の時代、逆にそれやったら話題になるし意外とスポンサーつきそうです。
僕といえば、会場に「エクステンドしか勝たん」マフラータオルを持っているお客さんがいる事に気づいた石井さんからその話を振っていただいてDearGirlの存在を確認できたので、そちらを見ながら話しているとようやく少し落ち着きを取り戻す事ができました。
30分短い時間でしたが、その「ラジオを終わっているのか終わってないのか」について印象的だったのは、橋Pさんの「ラジオはどこでも存在できる」「ラジオの概念は残る」という話でした。
既存のラジオの将来はわからないけど、ラジオ的なものは、どこにでも存在できるのでポッドキャスト、YouTube、Twitch、各種配信プラットフォーム、さらにはゲームの中とか、考えつかないようなところなどでも続いていくだろうということだと理解しました。
この話は僕も結構腹落ちしたのですが、「人と話したい」という欲求に端を発しているラジオの根源的な部分はなくなることはないだろうと思います。
ただ、時代の変化(インターネット時代)の中で、従来通りの24時間編成×1週間という「枠」ありきで考えるというのは無理が出てくるだろうと思います。
「枠」を前提に考えすぎると、その中に入れる「番組」の魅力がどんどん薄くなっていくだろうと思います。(全体的な薄味化)
広告媒体としての従来型ラジオ広告の相対的価値の低下に伴って、入ってくる収入が減っているのに従来通りの支払い方法でそのまま面倒みてしまっては最終的には全員共倒れになるのではないでしょうか。
なので、発想を逆にして「器」を忘れて「具、中身」から考えるというか、局ではなく、個別の番組単位で考えて(尺すら囚われず)、それを積み上げていく…ような発想にするとラジオ局の将来の新しい形も見えてくるのかもしれません。
漠然と考えていたことですが、「ラジオはどこでも存在できる」という橋Pの言葉で、「ラジオを枠に囚われないで考える」ということが自分の中で明確になりました。
枠に囚われないために、文化放送も辞めたんでした。
枠、局、尺、今ままでのセオリーから、外れてみるのが、第一歩。
もちろん、思考法が明確になったからと言ってゴールにたどりつけたわけではないので、引き続き、色々考えて試行錯誤必要だと思います。
石井さんは、今回は進行役に徹していたのでご自身の考えを話す時間は短かったと思いますが、その中で「ラジオ情報集めたアプリを作る」という発表をしていました。
これは第一義的にはラジオ・音声業界で働いている人、会社のコミュニケーションの場を作ろうという話でありつつ、ラジオという存在を愛しているリスナーとの接点、コミュニケーションの場にしていこうという話です。
僕もそういうの必要だと思っていたので全面的に協力します。
コミュニケーションは誰かが発信しないと始まりません。発信しても応答がないことも多いですが、熱量を生むためには活発なコミュニケーションが必須なので、諦めずに(諦めない限りは)「発信」していきたいと思います。
そういうわけで、橋下さんは「ラジオはどこでも存在できる」、石井さんは「ラジオファンアプリ作る」という話をされたのですが、じゃぁ、僕は何を話したかと言うと…「ラジオアベンジャーズ結成!」でした。
?マークかもしれませんが、会場でもだいぶ笑われてしまいましたが僕は大真面目です。ラジオ業界には、まだまだ魅力的な人がいます。すでにお名前を知っていてロックオンしている相手もいますし(石井さんとか橋下さんもロックオンしていました)、いまだ僕が知らないラジオヒーローもきっとどこかにいると思います。そういう人を一人一人見つけて集めれば、きっと何かラジオ発で新しいことができるのではないかと夢見ています。(と言いつつ、楽屋ですれ違ったTBSグロウディアの宮嵜守史さんには「人見知り」が発動して挨拶し損ねました。。。申し訳ございません。)
オードリーさん、星野源くん、佐久間宣行さん、アルコ&ピースさん、三四郎さんなどなど数々のオールナイトニッポンを作ってきた石井さん(オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム)、ジェーン・スーさん、ライムスター宇多丸さんという数々のラジオスターを見つけて数々の番組を立ち上げてきた橋本さん(橋P)、文化放送でA&G番組を20年以上作ってきた僕(「神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜」)。その3人だけでもあまり被っている経験、キャリアもなく、集まったら何かできそうじゃないですか。
僕は一般的なラジオ番組(生ワイド番組、声優以外の出演者の番組など)の制作に関わってこなかったことがコンプレックスなのですが、石井さん、橋本さんから「文化放送とかA&Gがやってきたことはラジオ業界的にすごいこと!」と言われると(褒め上手)、なんかちょっと偏ったキャリアもこの日のために重ねてきたのかもしれないと思います。(ちょろすぎる)
橋下さんとはこのラジオリスナーフェスが初対面の場だったので、このイベント出演は貴重な機会でした。お呼び頂きありがとうございます。感謝!
『ラジオって終わってるの?終わってないの?』
僕は終わらせたくないと思っているので、引き続き、あがきたいと思います。
ラジオリスナーフェスは、今週末、9月29日(日)までアーカイブ視聴できますので、チケット代2000円となりますが、こういう機会は貴重なので今後も継続できるよう、よろしければ皆さんにも購入していただいて見ていただけると幸いです。(「春とヒコーキ」面白いです。屁しています)
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