【2020何を考えていたフェア】自己責任という暴力(未來社) コメント:未來社 水谷幹夫さん

06_未来社

齋藤雅俊 著

ISBN 9784624411046 本体価格 2,000円+税 2020年8月 発行

長いことテレビ報道の第一線で社会問題に対面しつづけた著者は、現在のコロナウイルスに見舞われた日本人の心理的対応のなかに隠された怖さを見出す。パリ支局長時代に経験したイラク人質事件に見られた日本人の「自己責任」という名の官民あげての暴力的なバッシングは、世界の目からは異常な日本人の心性として目に余るものと見られた。海外でそうした批判や疑問を身近に目撃した著者は、「同調圧力」「自粛警察」などのいまにいたるも変わることのない日本人の精神的な抑圧構造を見抜いている。日本人とは何かを根底から問う警世・警告の書。

(未來社 水谷幹夫さん)

大学生協のオンライン書籍注文サイトはこちら
https://online.univ.coop/book/products/detail.php?item_code=20004071

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?