【2020何を考えていたフェア】日本を襲ったスペイン・インフルエンザ(藤原書店) コメント:藤原書店 日向野高洋さん

31_藤原書店

速水融 著
ISBN9784894345027 本体価格 4,200円+税 2006年2月 発行

 本書は小社において今年最も売れた書籍になるはずです。1918年から20年に世界中で猖獗を極めるも、後に忘却されたスペイン・インフルエンザが日本に与えた被害の実像を、歴史人口学の碩学が史料を駆使し明らかにした稀有な書ですが、コロナ禍が国内で深刻化し始めた今春、人文書としては異例の売れ方をしました。
 通常、本が売れるのは出版社にとって嬉しいことに違いないのですが、3月から4月頃に急増した売上は、いわば可視化された世の中の不安感とも思え、複雑な気持ちでいたものです。
 ともかく、約百年前の危機に日本人はどう対応したのか。その研究から今まさに悪疫の渦中にいる私たちが学び得ることは多いのではないでしょうか。
(株式会社藤原書店 営業部 日向野高洋さん)

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