【2020何を考えていたフェア】ジレンマの社会学(ミネルヴァ書房) コメント:松山大学人文学部 吉武理大先生

26_ブックフェアコメント(人文学部 吉武)

三隅一人・高野和良 編
ISBN 9784623089772 本体価格 2,800円+税 2020年10月 発行

 本書は、生活、家族、組織、共生という大きく分けて4つの領域について、広くジレンマをめぐるさまざまな社会学のテーマが取りあげられており、社会学を学ぶ人にはぜひ読んでほしい一冊であり、ゼミでの議論にも最適な一冊となっている。本書では、直接的にジレンマと関連するテーマだけでなく、社会や地域におけるつながり、貧困の問題と教育、過疎問題、ケアや家族の多様化をめぐる問題、女性の雇用や労働の問題、リーダーシップ、災害時のデマ、偏見や差別、観光や文化など、幅広く興味深いテーマが扱われている。さらに、各章には学びを深めるための複数の問いが用意されている。テキストを通して現状や社会における課題、基礎的な概念を知るだけでなく、問いについて自ら調べ考える、ゼミで議論するといった、積極的な学びにもつながる一冊である。
(松山大学人文学部 吉武理大先生)

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