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3歳春、能力と適性の狭間で。適性がもっとも高い馬は・・・/スプリングステークス(GⅡ)予想&買い目

競走馬には、それぞれの得意な距離、得意なコース、得意な馬場など走りやすい条件がある。夏の北海道でやたら走る馬、砂の深いダートで走る馬、長い直線があれば唸りを上げて追い込んでくる馬。それぞれが自分のレーススタイルを持っている。

しかし、2歳戦となると、まだレーススタイルは確立されていない。競走馬として完成される途上であり、馬体も未完成で、レーススタイルを確立するほど、それぞれの馬の作りは分化していない。だから2歳戦はダート血統の馬が芝の新馬戦で勝ち上がるし、長距離血統の馬がマイルのレースで勝ち上がったりもする。

例えば、スプリングステークスの舞台、中山芝1800mのディープインパクト 産駒の過去3年の成績は以下の通りである。

◯2歳&3歳の特別レース
5-2-0-8 勝率33.3% 複勝率46.7%

◯3歳上&4歳上の特別レース
7-5-10-42 勝率10.9% 複勝率34.4%

ディープインパクト産駒は、決して中山1800mは相性が良いコースではないが、2歳戦、3歳戦ではそのポテンシャルの違いで素晴らしい成績を上げている。潜在能力が適性を上回っているのだ。

では、この時期、3歳春の時点ではどうか。徐々に馬体が発達し、その馬らしさが現れてくる。得意な条件が明らかになってくる。それでもまだ、多少条件にあわなくても能力だけでカバーすることもできる。そんな微妙な、子供から大人への過渡期なのである。

適性を取るべきか、能力を取るべきか。それがスプリングステークスでまずクリアにするべき問題だ。今年はどうか。オッズを見ても混戦模様となっていて、能力が図抜けている馬は見当たらない。ならば、適性をとる。

本命は父スクリーンヒーローのクリノガウディー。以下が過去3年のスクリーンヒーロー産駒の成績だ。
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場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
札幌 3- 5- 1- 26/ 35 8.6% 22.9% 25.7% 44 47
函館 2- 0- 4- 27/ 33 6.1% 6.1% 18.2% 29 42
福島 4- 2- 3- 39/ 48 8.3% 12.5% 18.8% 129 92
新潟 2- 1- 1- 49/ 53 3.8% 5.7% 7.5% 69 30
東京 9- 7- 7-122/145 6.2% 11.0% 15.9% 99 58
中山 16- 4- 7- 83/110 14.5% 18.2% 24.5% 231 89
中京 1- 2- 2- 37/ 42 2.4% 7.1% 11.9% 3 24
京都 6- 9- 9- 55/ 79 7.6% 19.0% 30.4% 88 90
阪神 4- 10- 6- 49/ 69 5.8% 20.3% 29.0% 32 67
小倉 0- 6- 7- 31/ 44 0.0% 13.6% 29.5% 0 247
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芝全47勝のうち、3分の1以上の16勝を中山で上げている。単勝回収率も231%とずば抜けて相性がいい。前走はスピードの差で2着に負けているが、コーナー4つのパワーと小回り適性も求められるこのコースであれば、大きな上積みが見込める。能力が拮抗した混戦で、適性の違いを見せつけられるはずだ。

※ちなみに、スプリングステークスに出走するディキシーナイトについて、実はキャロットクラブの会員として一口馬主になっています。なので、とても公平な視点で評価することはできなかったので、予想の対象からはのぞいてますが、買い目には入れてます。。

買い目

単勝 クリノガウディー 2000円
単勝 ディキシーナイト 2000円

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