DTM音源マスターへの道 【02】ベース音源 〜SCARBEE MM-BASS〜
こんにちは。
前回はドラム音源のStudio Drummerだったのですが、今回はベース音源のSCARBEE MM-BASSについて調べて行きたいと思います。
最初にメーカー提供のマニュアルですね。
さすが、Native Instrumentsさんはしっかりマニュアルを用意してくれていますね….え、英語…
英語は読めません。が、私にはテクノロジーがあります!
と気を取り直してDeepL翻訳に英語マニュアルをアップロード。モノの数分で翻訳が完成。しかも精度が高い。DeepLさんありがとうございます。
でマニュアルを読み進めていったのですが、なんかおかしい。
よくよく見るとこのマニュアルのタイトル
SCARBEE MM-BASS Amped
となっていて、製品紹介ページに記載されている
SCARBEE MM-BASSには、4つの異なるアンプサウンドを搭載した アンプバージョンもあります。
の方のマニュアルのようです。
また、このマニュアルを読んでいてベースの弦には2種類あることが分かりました。
https://www.soundhouse.co.jp/contents/staff-blog/index?post=41
ただ、製品紹介ページには
「SCARBEE MM-BASS は、暖かくてクリーミーな70年代ベースサウンドを掴むためにラウンドワウンド弦で録音されました。」
とあるのにマニュアルの中には
「The Scarbee MM-Bass was recorded with flatwound strings to get the warm and creamy sound of the 70s disco and funk bass lines, and D.I.」
とフラットワウンド弦と書いてあり、一体どっちなの?
と、しばし混乱してしまいました。が、製品紹介ページの英語版を見ると
「The SCARBEE MM-BASS was recorded with flatwound strings to get that warm, creamy sound of 1970s disco and funk bass lines.」
どうも、フラットワウンド弦が正しいようですね。
しかもマニュアルを読んでゆくと、70年代のサウンドではラウンドワウンド弦が使われていたが、音源を作成する上でより求めている音に近づけるためにフラットワウンド弦を選択したような感じのことが書かれてるような。
※翻訳ソフトに頼り切っている英語力での解釈なので全然違う可能性あり
なんか、マニュアルを読んで製品コンセプトを理解するだけで時間がかかってしまいました。
しかも、このマニュアルは意外とボリュームがあるんですよね。
ベースのいろんな奏法をキーボードで演奏できるように工夫されているので、本当に使いこなそうと思ったらベース自体の演奏について勉強する必要がありそうですね。
ただ、ざっと流し見するだけでもいろんな知識が得られて興味深かったですが。
ということで音源マスターへの道に戻りまして基本機能について押さえておきたいと思います。
画面構成について
画面構成は至ってシンプル。
Main menuから設定変更メニューを呼び出して設定を変更します。
また、演奏に対応して演奏している弦の位置に印がつく他に
Playing potitionに実際にベースを弾く際の左手の位置が表示されたり、
articulationのところには演奏方法が表示されます。強く弾いたり弱く弾いたり、ベロシティーや鍵盤を押す位置によって演奏方法を変えられるようになっているので、実際にどの演奏方法が選択されたのかを表示してくれます。
また、実際のベースをシミュレートしているので、同じ弦の中では単音しか出力されません。複数の鍵盤を同時に押してみると、同じ弦だと単音ですが別の弦だと同時に鳴るという、本当にリアルなベースを追求してこだわって作られているのがよく分かります。
キーレイアウト(鍵盤による演奏方法のコントロール)
Scarbee MM-Bassは実際に音を鳴らすキーの他にコントロール用のキーが用意されていて、それらを同時に押すことでベースのどの弦を使うのかや、どの演奏方法で音を鳴らすのか、などをコントロールできるようになっています。よく考えられていますね。
メインメニュー1 プレイヤープロフィール
メインメニューをクリックすると、様々な設定を変更することができます。
「Perform」を選択すると演奏画面に戻ります。
最初にPlayer Profileですが、これはどのような演奏スタイルにするのかを選択するとマニュアルに書いてあります。
演奏スタイルというのは曲のジャンルによって、どのフレットを優先して使うのかが違うようで、以下の種類がプリセットされています。
Pop & Country - no specific preference for low/high frets
Soul & Funk - frets above fret 4 are preferred
Rock & Retro - frets above fret 6 are preferred
どのフレットを使うかによって音色が変わってくるのでしょうか。試しにこの設定を変更して弾いてみたのですが、よく分かりません。それぞれのジャンル特有のフレーズを弾いた時に違いが出てくるのかもしれません。
メインメニュー2 FX Presets
FX Presetsという名前からするとエフェクターの設定をプリセットとして保存しておくことができるのかと思ったのですが、どのようなエフェクターの設定ができるのかの説明がないんですよねー。
EQはプリセットを呼び出すと変更されるのですが、他のパラメーターには影響がないような気がします。うーん、なかなかブラックボックスな感じですね。
メインメニュー3 EQ
EQは3バンドで調整できるようです。
マニュアルにはプリセットを呼び出すとEQがリセットされてしまうので注意と書いてありました。ということは、EQの設定は保存できるということですね。
メインメニュー4 ビブラート
ビブラートのコントロールがCC#1となっていますが、これはキーボードのモジュレーションホイールのことです。
Freqでビブラートのスピードを設定、
Levelでフレットノイズを設定します。
このフレットノイズというのは、実際のベースを弾く際に指で弦を上下させるのですが、その際に弦がフレットに擦れてわずかに発生するノイズをシミュレートしているとの事です。
メインメニュー5 ピックアップヒット
ピックアップヒットノイズをランダムに何%の確率で発生させるのかを設定します。100%にして聞いてみたのですがジジッというノイズが入るんですね。でも、よーく聞いてみないとわからないくらいのレベルです。これを鳴らすとどれだけリアルになるのかは不明ですが、生のベースだとこのようなノイズが入るということが分かっただけでもよかったです。
メインメニュー6 リリース
最初リリースと書いてあるので、シンセサイザーで音作りをする際のアタック、ディケイ、サスティン、リリースなどを設定するのかと思ったら違いました。
このリリースというのは、本当にリリースだけの設定なんですね。
ベースの弦を弾いて、どのくらいの時間で音が小さくなってゆくのかについて、Loose、Tight1、Tight2と3種類用意してあり、
Rundom mode:3種類をランダムに
Tight mode:Tight1、Tight2の2種類をランダムに
鳴らしてくれるという、これも細かい設定ですね。これでよりリアルなベースになるんだと思います。
メインメニュー7 コード
マニュアルにはコードを押さえたときに最適な弦が選択されると書いてあります。ツマミが2つあって、コードモードとノーマルモードと書いてあるのですが、コードモードで設定した時間内に鍵盤でコードを押さえると、ベースの弦を自動的に選択してコードを鳴らしてくれる。という機能のようです。
マニュアルに分かりやすい画像が載っていたのですが。
この10msの間にコードを押さえればコードを鳴らしてくれるが、ノーマルモードの場合にはコードの構成音を1本の弦でモノフォニックで鳴らしてしまう場合があるので、コード弾きを制御したい場合に使う機能のようですね。
ちょっとキーボードで弾いてみたのですが、なかなかうまくコントロールできませんでした。😅
メインメニュー8、9、10
その他、メインメニューで設定できる項目として以下があります。
Alternation:早引きで人差し指と中指のサンプリング音を交互に鳴らす設定
Noise Levels:リリースやフレットノイズ等4種類のサンプルの音量を調整
Controllers:MIDIコントローラーでパラメーターを制御する設定
音源の世界は奥深し
ベース音源の1つの種類だけでもこんなに機能があるんですねー。正直ここまで「シンプルに」、「割り切って」を心がけてやってきたのですが、マニュアルをちゃんと読もうとすると結構大変ですね。今回は正直疲れました…。
それでも得るものはあったし、今後のDTMライフの土台にはなってゆくと思いますが、こんな感じで続けてゆくと挫折しそうなので、次回からはもう少しライトな感じでやってゆこうと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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