『求む!世界最強のたまごかけごはんの作り方』 3杯目
両開きの扉が押し開けられる。びょうびょうと砂混じりの風が吹き込み居並ぶ悪漢達がジョッキを手で押さえながら侵入するシルエットを睨む。
フード付き防塵コートの背に大剣を吊るした大男が金属音を鳴らしながらバーカウンターへ歩み寄り防塵フードと防塵バイザーを外して苦み走った表情のマスターと視線を交わす。「アイスミルク、それと先輩方にはジョッキのお代わりを」淀みなく注文を終え竜鱗を加工したコインを放り投げた。
悪漢達は胸をなで降ろし新顔を歓迎する。「竜を斬ったか!」「こいつはドレエレ