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監査・上場会社子会社を経験したからこそ分かるスタートアップ経理#UbieCorporateアドベントカレンダー

この記事は、Ubie Corporate Advent Calendar 9日目の記事です。

拝啓、監査・事業会社からスタートアップに飛び込もうと考えているあなたへ
経理業務紹介します

こんにちは、Ubie Corporateで経理をしているokachanこと岡田です。

師走に入り、慌ただしくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
W杯で日本が熱い戦いを繰り広げ新時代に突入する中、Ubieも更に躍進しています。この記事では

  • 監査からスタートアップに飛び込んだ時に何が変わるの?

  • 事業会社にいてスタートアップに飛び込みたいけどうまくできるかな?

こんな疑問にお答えするべく、Ubieの経理についてご紹介させて頂きます

自己紹介
会計士の資格を取得し、まず監査法人に入社しました。主に医療機器を扱っている上場企業、通信事業を行っている企業の会社法監査を行っていました。この通信事業を行っている企業が内部統制が非常にしっかり構築されている会社だったので、非常に内部統制の勉強になりました。
その後、事業会社(上場企業の子会社)へ転職し、経理を経験しました。ここは事業スピードがものすごく早く、上場企業の子会社でありながら、ベンチャー企業のような雰囲気もあり、今のUbieに近い経験をできたと思います。
こうした変遷を辿り、2022年7月にUbieにjoinしました。

Ubieでの業務
この記事を読んで下さっている方はスタートアップの経理というとどういう業務を想像しますか?一般事業会社と同じでしょと思う方、スタートアップなんだから特殊なこともありそうなんじゃない?と思っている方、どちらも正解です。

まずは、一般的な業務というと下記の業務でしょうか。

  • 月次決算

  • 年度末決算(計算書類の作成、税務申告)

次にスタートアップ的な業務だと下記の業務でしょうか。

  • 業務フロー構築

  • 会計処理検討(新ビジネスに合わせて対応)

  • IPO準備(内部統制、四半期決算、有報作成)

最後にUbieならではの業務ということで紹介したいです。

  • 会社体制構築

【一般的業務】
毎月の仕訳計上・承認、入出金処理等がメインになり、最後に年度末決算を行うので、皆さんのイメージする所と相違はないんじゃないかと思います。

【スタートアップ的業務】
IPOを目指す企業ならではないかと思います。
上場企業であれば先人が築き上げてきたものが既にあるので、基本的には会社の流れに沿っていれば大きな間違いを起こすことはないと思います。
ただ、ここはスタートアップの大航海時代ならぬ新時代。先人が築き上げてきたものはありません。ウタを歌いながら業務をする余裕はなさそうです。自分達で作り上げて行くしかないのです。大変でもあり、やりがいがあるのもこの部分。
各自がプロフェッショナルとしてゼロから作り上げて行かなくてはいけません。

業務フローは各部署と連携し、正確性+効率性を常に追求して作り上げて行かなければなりません。Ubieでは事業スピードが光速なので、新しいスキームがどんどん誕生していきます。その都度会計基準に沿って適切な処理を行いつつ、事業スピードをアクセラレートできるように対処しなければなりません。正にマルチタスクが求められます。

IPO準備と記載していますが、IPOに向けて当然内部統制の整備・運用も必要でこちらもゼロベースでの構築が必要になります。
従来年1回の計算書類・事業報告でよかった年次決算業務も上場するには四半期決算・有価証券報告書作成と開示書類作成の回数が増えます。

【Ubieならではの業務】
最後にUbieならではの業務だと思っているものがあり、経理でも会社体制構築に関わります。
全社の目標を作ったり、四半期ごとにOKPIを定めたり、組織のあり方について皆で議論したり。
採用に全員が関わるのもユニークだと思っています。

UbieCorporateの組織の話はこちらの記事を読んでみてください。

監査法人を経験したからこそできること

続いて、監査法人を経験したからこそできることについてお話させて頂きたいと思います。

会計処理 ~他社を知っているということが力になる~
会計士の勉強をしている時から嫌というほど会計基準を読んできました。読んでいると眠くなってしまう会計基準ですが、眠気に対する耐性は人一倍できていると思います。
そんな眠気に対する耐性は実際には1ミリぐらいしか役に立たないわけですが、本領は様々な会社さんを見てきているので他社ではこういう処理していて認められていたなというさじ加減が分かります。
色んな会社さんを知っているというのは監査法人の外に出たときに強みになります。

内部統制 ~好き嫌いをしないことが力になる~
ここは会計士によっても好き嫌いが大きく分かれる部分であり、経験の違いも大きく出る部分かと思います。
個人的には財務諸表監査よりも内部統制監査の方が会社の業務をより理解できるので好きでした。
今スタートアップにいて一番感じることは上場企業の内部統制はすごい!ということです。業務フローを可視化し、各業務のリスクとリスクに対する統制を体系立てて構築することは思っているよりも大変です。
色んな上場企業の内部統制を見てきた経験があればどこにリスクがあり、どういう統制を構築するかイメージが湧きます。これは大きな財産です。
今監査法人にいて内部統制監査ってつまんないなと感じている方がいたらその内部統制監査はいずれ大きな財産になります!好き嫌いをせずなんでも吸収することが大事です(魔人〇ーになることが大事)

上場会社の子会社を経験したからこそできること

経理としてのバリュー
監査法人の業務は基本的にやることは決まっているのであまり自由度は高くありません。自分のバリューを出すのは中々難しいと思います。個性を出してプラスを勝ち取るよりはマイナスを出さないことが大事です。不正を見逃そうものなら一大事です。
そんな中で自分のバリューって何なんだろう?と考えるようになりました。個を活かして飛び出るもよし、個よりも組織に染まるもよし。考え方は100人いれば100通りです。私は新しいことにチャレンジしてバリューを追求したかったので上場会社の子会社へ転職しました。

Q:突然ですが、皆さんは経理としてのバリューってなんだと思いますか?

ミスなく処理すること、早く決算を締めること、開示書類を作ること etc…

他にも色々あると思いますが・・・
私は事業のスピードを落とさないことだと思います。
経理というものはあるべき姿を知っているばかりかついつい保守的になりがちで決められた通りに処理してしまうことも多いと思います。
でも実はそれって誰でもできると思いませんか?決められた通りにやることは大事ではありますが、簡単です。
本当のバリューというのは事業会社にいる限り事業を成長させることだと思います。

固定資産を多く持っている会社にとっては日々の管理が楽になるように、また減損にならないように基準の枠内で最大の効果を発揮すること。
売上を会社の業務に合わせて認識し、かつ日々の計上オペレーションを行いやすくすること。
まだまだありますがこの辺で。。

個々の会社にとって経理としてのバリューというのは千差万別です。
また、同じ会社にいても隣にいる人は違ったバリューを持っています。それぞれのプロフェッショナル領域=バリューを皆が発揮することで組織が最大の力を発揮します。
このバリューを発揮して事業の成長をアクセラレートすることが経理として求められていると思います。

この全社をアクセラレートするというのはまさにUbie Corporateの役割そのものなのです。

決算業務(スケジューリング)
話は変わり、上場企業の子会社で経理している方、決算締めの期限早くないですか?
親会社が上場して決算短信を作成している会社では連結財務諸表の作成期限に合わせてスケジューリングされているので締めの期限がタイトですよね。
そんな中に日々いると自分のタスクを調整し、スケジューリングする能力が磨かれます。
どこにいても同じじゃないと思った方もいると思いますが、個人的には結構違うと思います。
なぜかというと、環境で追い込まれた時に人間最大の力を発揮するものです。追い込まれた環境にいてこそより磨かれます。
そんな厳しい環境で磨かれた力こそスタートアップで0から作り上げる時に活きます。やることはいっぱいあるので、どれから手を付けるか優先順位をつけ、未知との遭遇もしつつ、どれくらいの期間かかるかを見積りながら最速で終わらせていく。大変ですがやりがいはあります。

私の経験を基にお話したので、読んでいる方それぞれのやり方があると思います。
ただ、スタートアップで大事なのはバリューを発揮することだと私は思います。
監査経験・上場子会社経験、あの時想像していなかったことが、ここでは事業を創るバリューになっています。

皆さんのバリューは何ですか?

敬具


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