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駆け出し作家の、よもやま話

入団したときから、色々な話をしました。泣き言もいいました。時には怒られて、諭されて。恐さ半分から尊敬にかわったのはいつからだったでしょうか。

色々な話を聞いてもらいました。ただただ頷いてくれました。同じ場所にいる、そのことに支えられて。
頑張る姿に何度励まされただろうか。

さりげなく、教えてくれました。
正すべきことはなにか。どうあるべきか。不安に勝てるのはそれに勝る努力だと知りました。

真っ直ぐに伝えてくれました。どう進めばいいのか、どう人の目に映っているのか。
現実を見据えて、これからの道を案じてくれました。


本を書くのはじめてなのだから、日和見にならず、出し惜しみせず、出しきらねば。と書き進めた物語が、少しづつ形を変え、私の手元から離れようとしている。きっともう、この作品はやらないだろう。
これは、今、この布陣だからこそできた作品だ。もし再びやったとしても、何か違うなと、また改稿をするだろう。それはもう、違うものだ。
この少女の序奏は、今日で終わり。序奏が終われば本編が待っている。どんな物語になるのだろうか。それは誰にもわからない。これからの努力次第で変わっていくものだから。

今日もお隣の是常さんと他愛もない会話をしつつ、安達さん、岡村さんと打合せをし、柏木にちょっかいをかけ。
ひとりで、心を研いで研いで、舞台に向かう。初日から変わらずずっと。

さぁ、どこまでいけるだろうか。
丁寧に、あなたの心のどこかに残るように。最後の序奏を。
いつかのあなたと私に、誇れるように。

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