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映画『14歳の栞』を観て

去年の話になるが、私は一本の映画との出会いがこれから先の自分自身に影響を与えてくれると思っている。

『14歳の栞』

この映画を知ったきっかけは、大学1年生の春休みに経験したインターンシップで出会った先輩がその一本の映画を教えてくれた。
予告を見て、あの頃、中学2年生の自分は何を考えていたのだろうか。映画を見ればその当時の自分自身と重ね合わせことができるのではないかと思った。だから映画が私の住んでいる地域で上映されると聞いた時は必ず見に行こうと思っていた。

それからTwitterやInstagramで「#14歳の栞」と検索しては内容を知ろうと試みた。色々な人のコメントを見て、映画を早く見たいという想いがだんだん強くなっていた。

映画館に行くまでの道のりで中学生だった頃を少し振り返ってみようと思った。私は現在、先生になりたいと思っているが、「なぜ、先生になりたいのか」と聞かれるとその理由に迷ってしまうし、その理由が自分でもはっきりとしていなかったがひとつだけ考えて思い出した事がある。

それは、小学生の時「先生には絶対になりたくない」と思っていた事だ。目立ちたがり屋だが、人前にでて話せるタイプではないから絶対に先生にはなれないし、なりたくないと思っていた。
それなのに今は先生になりたいと思って大学に通っているから不思議な感じである。

ここからは映画を見ての感想になる。

初めに馬の誕生シーンがでてくるのだが、映画とどう繋がるのか始めは全然わからなかった。学校の様子が映り出されてからは目が離せなくなった。誰しもが一度は学校に通うと思うが、35人生徒がいたら35人の考えていることや性格は別々でそれが一つのクラスに集約されている。
1人ずつ紹介されていったが、「こうゆう人いたな」と思う事が多々あった。そして、バレンタインのシーンや放課後、家庭の様子が劇中にあり、ここまで映し出していいのだろうかと驚いた。
中学時代の甘酸っぱいようなほろ苦いような体験は今も昔も変わらないのだと思った。

大人に早くなりたいと思ったあの頃、今は大人になりたくないと思っている今に矛盾を感じるが、「大人になれば自由」と言っていた生徒の言葉を借りるとすれば、中学生の時こそが" 自由 "だったと私は思う。

そして、14歳は私が思っている以上に大人であると感じた。

あの頃、自分は日々何に葛藤して、何に悩んで、何を後悔して、何を夢見て、何を決意して、そして、何に心がときめいていたのか。
今考えると、ちっぽけな事が多いとは思うが、それもあの時は大事なことだったのだろうと今、振り返ると思う。

映画に出てくる中学生35人のこれからもこれからが幸せな日常でありますように。

そして、その子ども達の日常を後押しできるような先生になりたいと思っている。


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