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私が初めて推しぬいを作った時に、用意した材料と道具について

先日、初めて「推しぬい」を作りました。私がまた作りたくなった時のために、用意した材料と道具をメモしておきます。

※同じ用途の異なるものがある場合、検討して選択したものもありますが、その検討過程は省いています。
※服の材料は除く。
※灰色背景は比較的重要度の低い雑談です(引用ではない)。

作ったぬい

作成前の想像図と対話するぬい

型紙をコピーするところから完成まで1週間でした(5/4~5/11)。実作業時間は丸3日~4日くらいかと思います。

作業初日の夜の進捗

型紙を布に写し終えた(前髪以外の型紙は『てづくり推しぬいBOOK』、平栗あずさ著)
顔の刺繍は半分終わった

作業2日目の夜の進捗

本体が前髪貼り付けを残して完成(裸なのでブランケットを被っています)

前髪や衣装は、材料を買い足しつつ、ばらばらと数日かけて作成しました。

ぬい作成の参考にしたもの

  • (書籍)てづくり推しぬいBOOK

ぬい本体の型紙は、この本の付属品を使いました。「ナイレックスぬい(小)」という11cmサイズの型紙です。中と大の型紙も付属。

  • (動画)たきゅーとさんのチャンネル

本だけではなかなかわからない作業のコツなどは、Youtubeを参考にしました。色々見ましたが、特にたきゅーとさんは、上級者スキルを中学生でもわかる言葉で教えてくれます。いつもありがとうございます。デュクシ(まち針を刺す音)

たぬ・乱ちゃんのぬいも作ってらっしゃいます。

ぬいの材料

  • :ぬいクロス さくらミルク(ぬいぐるみの生地やさん)

ぬいを作ってみようかなあ、どうしようかなあ、と迷っている折、立ち寄った手芸店で「ぬいコーナー」に出会ってしまい、観念してぬいを作ることになったのでした。肌色生地と綿はそこで購入。

  • :ソフトボア ペールピンク(ぬいぐるみの生地やさん)20cm

  • 髪(前髪の裏面に張り合わせる用):ぬいトリコット ペールピンク(ぬいぐるみの生地やさん)20cm

どちらも20cmで買って、ほとんど余っている。

髪に使っているソフトボアという生地は、ふわふわで、切った端がほつれてきます。切りっぱなしになる前髪は、ソフトボアだけだと端がほつれてきてしまいます。
そこで、ぬいトリコットと貼り合わせてからカットすることで、脱毛を防ぎます。なお、ソフトボア同士を貼り合わせてもいいし、なんならソフトボア一枚で端にほつれ止め液を塗るのも方法としてはある、らしい。

刺繍糸

顔(眉毛、目、口、ほくろ)の刺繍に、COSMOの25番刺繍糸を使用しました。
刺繍糸は色がたくさんあります。手芸屋さんでぴったりな色を探すの、楽しかったです。
COSMOの刺繍糸の色見本はこちら。

私が使った糸の番号はこちら。

・主線:312(焦げ茶)
・瞳ハイライト:500
・瞳ブルー濃:2412
・瞳ブルー淡:411
・瞳ピンク:2480

刺繍が終わったところ

【うろ覚えのステッチメモ】
基本的に1本取り。
バックステッチ
 眉の輪郭、ふたえの線、口、向かって左目の瞳の色の線
アウトラインステッチ
 まつげ・目の輪郭、向かって右目の瞳の色の線
サテンステッチ
 眉・まつげ・瞳の面埋め(2本取り併用)
ストレートステッチ
 ほくろ

※まつげはアウトラインステッチで始めたものの、細かくて混乱したため、バックステッチ併用
※瞳の色の線は「試作だし両方やってみるか」と左右でステッチが違います。向かって右の、アウトラインステッチの方が自然かな。

綿

手芸屋さんで購入。

裁縫道具

型紙を作る

  • 型紙:コピー用紙か裏紙

  • チャコペン:チャコパー 極細 青(アーチスト)

型紙を布に写し取るのに使用しました。
あとで、顔の刺繍の下絵にもこれを使えばよかったことが判明。未来の私よ、気をつけな。(書字用の細い筆ペンを使い、おめめを淡く黒染めした)

  • 両面テープ:私物

普通の文房具。型紙が布からずれないように固定するのに使用。

  • 裁ちばさみ:学生時代のさいほうセット(以下、さいほうセット)

  • 手芸用はさみ:カットワークはさみ 115(Clover)

10cmぬいはパーツが小さく、細かい部分は裁ちばさみよりも小さなはさみを使いました。小回りが効いて、よく切れます。手芸用カッターを使う派閥もいらっしゃるらしい。

布を縫う

  • 縫い針:さいほうセット+私物のワンタッチ針

  • 縫い糸:肌部分は白(さいほうセット)、髪部分はピンク(私物)

  • まち針:さいほうセット

さいほうセットの針、ところどころ錆びていた。年月。

それから、縫わずに「貼る」グッズを二つ。

  • 手芸用ボンド:100均のもの

前髪を頭部に貼る時に使用しました。なお、前髪を貼らず、本体を縫い上げる際一緒に縫い込む方法もあります。
ぬい完成後、おめめの染みが気になってお湯と洗剤でもみもみ洗っていたら前髪が剥がれてしまったので(ボンドではなく私が悪い)、次の機会があれば、前髪縫い込みを前向きに検討したいと思います。

  • 手芸用接着剤:裁ほう上手 スティック(コニシ)

前髪のクロスボアとぬいトリコットの貼り合わせに使用しました。

これを入手する前にボンドで貼り合わせたところ、塗り方が下手くそでホルスタインのような染みができ、全体にバリバリに固くなってしまったので、スティックタイプの接着剤を使用しました。こちらは仕上がりも柔らかく、よくくっついています。
なお、布同士の接着は、アイロンでくっつける両面接着芯を使う方法が一般的なのかなと思います。私は両面接着芯を買いに行く手間を惜しみました。

  • ほつれ止め液:ピケ(KIYOHARA)

これは本体ではなく服に使用。リボンの端や、切りっぱなしになった袖などに付けました。

布に綿を詰める

  • 手芸用鉗子(かんし)

本体をひっくり返す際や、綿を詰めるとき、鉗子があると便利と聞いて買いました。ひっくり返すときはちゃんと布を掴んで使えましたが、綿をうまく掴めなかったため、綿は指で入れて鉗子の先端で押し込みました。デュクシ。

ぬいぐるみは、生地を中表にして(うらおもての状態で)周りを縫い、最後に内側と外側をひっくり返します。

これが
こうなる(写真には写っていませんが、後頭部に返し口があります)

刺繍道具

ぬいの顔の刺繍用です。

  • 刺繍針:フェリシモさんのキット+ユザワヤ

フェリシモさんのこちらのキット、初回に刺繍針も付いてきました。

1本取り・2本取りに使える針を増やしたかったので、ユザワヤさんの針を追加注文しました。

そもそも、ぬいを作ろうかなと思ったのは、フェリシモさんの刺繍キットを利用していたことがきっかけでした。
Youtubeで刺繍解説動画を見ていると、ぬいの顔刺繍動画が、よくサジェストされるのですよ。そのサムネを見ているうちに、「私、刺繍ができて、ちょっとした裁縫ができるなら(※たかだか半返し縫いのこと)、ぬいが作れるのでは……?」と思いはじめて、ほんとうに作ってしまった。

  • 刺繍枠:10cm(私物、Clover)

フェリシモさんのキット用に買っていたもの。

  • 刺繍用下絵シート:100均

↑リンク先では高価ですが、同じものが100円で売ってました。

刺繍用下絵シートとは、布に直接下絵を描けないとき、シートに下絵を描いて布に貼り、重ねて刺繍をするものです。最後に、布を水で洗うとシートが溶けてくれます。
このシートは薄く、図案に重ねると図案が透けて見えるのを、水性ペンで写します。水で落ちるチャコペンで写すとよいでしょう。筆ペンを使うな。

使用感としては、手や針がちょっとベタつきます。アウトラインステッチの「出す→刺す」が一手にはできず「出す」「刺す」と分けて刺すことになりました。慣れてからは無心で刺しました(刺繍することを「刺す」と言うらしいです)。

  • 片面接着芯地:100均

布の縮みを避けるため、刺繍する部分の裏側に、接着芯地を貼ってから刺繍します。貼り方はこちらを参考に。

  • 刺繍はさみ:プチシザーズ反り刃 65mm No.8192(ミササ)

フェリシモさんのキット用に買っていたもの。刃先が反っているので、布ぎりぎりで刺繍糸を切りたい時に便利。

おまけ:未来の私へ、これは気をつけろ

ぬいのために用意した材料や道具は、以上です。

ここからは、ぬいを作るお前が(私が)気づいた点を挙げておきます。次にぬいを作るときには気をつけること(未来の私に対して)。

1) 型紙はできれば既存のものを使え

型紙を自作しようとすると、まったく違った種類の難易度が発生する。型紙作成に時間がかかるうえに、完成度は低い。実際、既存型紙を改造した上着はともかく、自作したスカートはすぐ脱げる。既存の型紙があれば、積極的に使うべし

2) 下絵は線画 チャコペンで描け

顔面の刺繍は、下絵未満にしかならない。下絵と刺繍は、ラフと線画ではないのだ。下絵が線画で刺繍が塗りなのだ。線画を丁寧に、くっきりと、1本の線で描くのだ。

そして必ずチャコペンで描くんだ。筆ペンを使うな……!

あと、糸と似た色のインクだと、どこまで刺したかわからなくなって刺し漏らしが多発するので、糸と似てない色のインクにするんだ。黒インクに焦げ茶糸で気が狂うかと思った。気が狂いながら刺すと、写真のようになる。

刺繍を終え、一度洗ったところ

写真だとわかりにくいけれど、眉毛・まつ毛・瞳の輪郭・口に隙間がある。追加で刺した。あと、カンでやった瞳の輪郭の刺し方が左右で違う(向かって右がバックステッチ、左がアウトラインステッチで、右が細い)。これは右をほどいて刺し直した。

3) どことどこ縫い合わせるかよく見て

耳の向き、顔とおでこを反対向きに縫った。型紙をよく見て、印を合わせて縫ってください。ただ、間違ってもほどいて縫い直せばいいので、これは大したことではない。(刺繍を部分的に直すほうが大変)


未来への伝言はこんなところです。

ぬいを作ってみて初めて、人が推しぬいを連れてお出かけしたり、写真を撮ったりする気持ちがわかった気がします。これは、愛おしいいのち……。
私がまた作るかどうかはわかりませんが、布も綿もまだまだありますし、「いざとなればぬいが作れるぞ」という強い気持ちでやっていこうと思います。

ごきげんオタクライフに使わせていただきます🌱