【無料】2022年10月10日の米国株相場: 投資家はFRBの利上げを水準を織り込み終えたか?ブレイナードFRB副議長らが発言
開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、明日の予定についてお届けします。
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今日も主要指数は下落し、ベア相場真っ只中の様相を見せました。
S&P500
-0.75%📉 出来高50日平均MA比 +3.6%、前日比 -12.4%
今日も寄り付きが強く、引け弱し。先週末、雇用統計発表から一服したため、出来高も大きくは増えませんでした。
今週はPPI、FOMC議事録、CPI、小売売上高など、目白押しの予定なため、嵐の前の静けさで今週の相場は始まった形になります。
年初来最安値が再び目前の状況です。
NASDAQ
NASDAQについては年初来最安値を更新しました。
今日のマーケットは以下のとおりです。
株式
S&P500は0.8%下落した
NYダウは0.3%下落
ナスダック100は1%下落
Russell2000は-0.4%下落
通貨
ユーロは0.4%下落の0.9703ドル
英ポンドは0.3%下落の1.1057ドル
日本円は0.3%下落し、1ドル=145.72円となった
暗号通貨
ビットコインは1.4%下落の19,212.65ドル
イーサは1%下落の1307.48ドル
債券
ドイツの10年債利回りは15ベーシスポイント上昇し2.34%へ
英国の10年債利回りは23ベーシスポイント上昇し4.47%へ
コモディティ
ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は2%下落の1バレル90.80ドル
金先物は2%下落の1オンス=1675.20ドル
今日の経済指数結果
特に注目度の高い重要指標の発表は予定されていません
明日の重要イベント
9月 月次財政収支 前回: -2196.0億ドル 予想: ー
9月 消費者期待インフレ率 前回: 5.7% 予想: 5.5%
フィラデルフィア連銀のパトリック・ハーカー総裁が発言予定
クリーブランド連銀のロレッタ・メスター総裁が発言予定
重要ニュース
今日、ブレイナードFRB副議長はシカゴで開催されたビジネスエコノミストの会議で、「(インフレ率がまもなく低下すると、)投資家がすでに予想しているレベルを超えてFRBが利上げを行う必要性がなくなる可能性がある」と述べました。
これは今月期待している株価の底を前兆を示す、1つ明確なマイルストーンともいえます。FRBの態度変更こそが、株式市場にとっては(インフレが退治できたかどうかはさておいて)重要です。
一方で「金融引締めの累積効果がインフレ率の低下に影響するまでには時間がかかるだろう」「金融引締めによる需要の緩和は、今のところ一部しか実現していない」とも語りました。
先週末もWSJ誌はFRBの引締めが行き過ぎた金融引締めを懸念する記事を投函しましたが、今回はさらに加える形で取り上げました。
こうした発言や記事が出てくることで、株式投資家としてはニヤニヤするべきです。もうすぐです。
あとがき
今回から毎日投函している「米国株相場解説」のタイトルに【無料】をつけました。これまでの解説についても無料で公開していますが、妻に「有料だから読めないイメージがある」と有難いツッコミをいただきましたので、無料公開の記事は今後も明示していきたいと思います。
日々、「いいね」やシェアなどを行っていただける、みなさんのおかげさまで、note開始から約3ヶ月で100記事を超えました。
引き続きコンテンツ強化を図っていきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします!
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米国株解説マガジン2022
マネーリテラシーを高めていきたいものの、株についてどのように学べばよいか分からない。そんな方に向けて日々の相場に関する情報をまとめてお届け…
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