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【無料】2022年10月11日の米国株相場

開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、明日の予定についてお届けします。

◆◆◆

期待インフレ率の結果

NY連銀が発表した1年先までの期待インフレ率の中央値に関しては低下を続け、5.7%から5.4%に低下し、2021年9月以来の低い数値となりました。

一方で、3年先のインフレ期待値は8月の2.8%から2.9%に上昇し、5年先のインフレ期待値は2.0%から2.2%に上昇しました。

S&P500

-0.7%📉 50日MA平均出来高: +17%、前日比: +14%

上記の期待インフレ率発表を受けて一時上昇を見せたものの、売り圧力は強く、S&P500は5日連続で5.3%安になりました。

後半、BoEが国際市場に対する緊急支援プログラムを予定通り金曜日終えることを示唆したことによる動揺が広がり、大きな材料ではないものの、今後CPI発表も控えていることから下落して終えました。

介入終了後の再びBoEは介入が必要とされる人々の疑念を握りつぶす振る舞いは、帝国軍のベイダー卿のようだとネタにされています。

NASDAQ

-1.2%📉 50日MA平均出来高: -18%、前日比 -3%

NASDAQは年初来最安値を更新し、2020年7月の水準まで下落しています。すべては今週発表を控えているCPI次第となりそうです。

今日のマーケットは以下のとおりです。

株式

  • S&P500は0.7%下落した

  • ナスダック100は1.2%の下落

  • ダウ平均株価は0.1%上昇

  • Russell2000は小幅な変動に留まった

通貨

  • ユーロは0.9711ドルと小幅な変動に留まった

  • 英ポンドは0.6%下落の1.0986ドル

  • 日本円は1ドル=145.82円と小幅な変動に留まりました

暗号通貨

  • ビットコインは1.3%下落の18,996.28ドル

  • イーサは1.9%下落の1282.09ドル

債券

  • 10年物国債利回りは6ベーシスポイント上昇し、3.94%になりました。

  • ドイツの10年債利回りは4ベーシスポイント低下して2.30%へ

  • 英国の10年債利回りは3ベーシスポイント低下して4.44%に

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は2.9%下落し、1バレル88.52ドル

  • 金先物は0.1%下落し、1オンス=1673.40ドル

今日の経済指標結果

  • 9月 消費者期待インフレ率 前回: 5.7% 予想: 5.5% 結果: 5.4%

明日の重要イベント

  • 前週分(10/1-10/7)MBA住宅ローン申請指数[前週比] 前回: -14.2%

  • MBA 住宅ローン30年金利(10/7) 前回: 6.8%

  • 9月 生産者物価指数(PPI)[前年比] 前回: 8.7% 予想: 8.4%

  • 9月 生産者物価指数(PPI)[前月比] 前回: -0.1% 予想: 0.1%

  • 9月 コア生産者物価指数(コアPPI)(食品・エネルギーを除く)[前年比] 前回: 7.3% 予想: 7.3%

  • 9月 コア生産者物価指数(コアPPI)(食品・エネルギーを除く)[前月比] 前回: 0.4% 予想: 0.2%

  • ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁が発言予定

  • マイケル・バーFRB銀行監督担当副議長が発言予定

  • 9月 FOMC議事録

  • ミシェル・ボウマンFRB理事が発言予定

PPIについては、前2ヶ月の減少に続いて、9月は上昇する見込みです。前2ヶ月間は、主にエネルギー価格の下落に伴い減速していましたが、その恩恵が薄くなり、かつ、8月から食品価格が上昇すると見込まれています。

また、FOMC議事録のポイントは利上げペースと9月の経済見通しの議論内容、そして金利水準の維持に関する内容が今回の見所になります。
9月FOMCの解説ポイントを再度振り返りながら、議事録ではどのようなことが書いていたのか確認していくと、要点を漏らす可能性はかなり減ると思いますので有効活用してみてください。

相場の見通しについては、現状変更なしです。
引き続き最新動向をお伝えしていきます。

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