&TEAMがCountdown Japanに出演するということ


デビュー決定後ほとんど情報がなかった&TEAMが、デビューまで約1ヶ月という現時点で、年末のCOUNTDOWN JAPANに出演するという情報が出た。個人的には意外だったものの、今後の活動の方向性が少し見えたような気がしたので記しておきます。


昨今のダンス&ボーカルユニット

昨今増えてきたダンス&ボーカルユニットは、K-POPの興隆を意識したものや、アニメの系譜から誕生したもの、ボーカロイドから生まれた歌い手文化など、比較的最近生まれた分野だといえる。これらは歴史が浅いために、披露する場所やメディアが少なく、活動範囲を広げるには、既存の他の畑の場に進出することで少しずつファンを増やしているように見える。



日本の大衆音楽の勢力図

2022年現時点で、披露するメディアや場所を確保している十分に大きな分野をかなり大まかに分析してみたいと思う。あくまで大衆音楽であり、コアな音楽分野に関してはここでは触れない。

1、秋元康系列、ジャニーズ、LDHなどのavex勢が勢力を張るアイドル界
  主なメディア:テレビ全般、アイドル誌、女性誌
  オフライン:なし

2、Rock in Japanなどに出演する大衆からインディまで幅広いバンド、シンガーソングライター界
 主なメディア:テレビの音楽番組、雑誌 rockin'on japan
  オフライン:Rock in Japanを中心としたフェス全般

3、コアな音楽ファンにも聴かれるようなロックバンド、ネオシティポップ界隈など
 主なメディア:FMラジオ
  オフライン:サマソニ、フジロックを中心としたフェス全般

主にメディアとフェスを独自で持ってる界隈はこの3つに分けられるように思う。


&TEAMがCountdown Japanに出演する意味

Countdown Japanは、Rock in Japanの冬バージョンとして始まったものである。今までアイドル寄りの界隈からは、欅坂46、アンジュルム、BiSH、DISH//などが出演している。

Rock in Japanには、モーニング娘。、BE:FIRST、欅坂46、私立恵比寿中学などが出演している。Rock in Japanは昨今かなり間口が広がっていて、ロックバンドだけでなく、大衆的な音楽をするグループも出演するようになってきているように思う。

ここから見えるのは、アイドル界が様々な理由で寡占市場となっているために、音楽性を高めてバンド界隈のフェスに出演したいアイドルが一定数いる、という現状である。

そして、&TEAMも同様にしていきたいのではないかと、推察される。今回のCountdoun Japanが成功すれば、Rock in Japanにも出演する可能性もある。
また、今回の出演情報で、もしかしたらJ-POPや邦楽ロックに寄せた音楽をリリースするのではないか、とも邪推できる。

また、HYBEは日本のテレビとある程度パイプがあるように思える。しかし、&TEAMが現時点で全く盛り上がってないことから、テレビ出演がどれほどできるのかは正直厳しいのではないかと感じている。

とすれば、フェス出演や音楽関連メディアで地道にプロモーションしていくのではないかと、推察というより、強引な妄想に近いのだが、予想しておく。



現時点での成功者BE:FIRST

あまり詳しいわけではないもののBE:FIRSTは日本発のグループとして、現時点ではかなり成功していると言っていいだろう。
2022年、フジロック、サマソニ、Rock in Japanの夏フェスに出演し、J-WAVEにてレギュラー番組を持っている。テレビでは、音楽番組を中心に出演している。日本在住者の音楽に興味があるライトファンからコアファンまで、かなり網羅しているように思う。もちろん世界を目指すにはもっと戦略が必要だと思うが、現時点ではかなり理想的な形ではないだろうか。



いちファンが&TEAMに望むこと

3大フェスの中で、最もK-POPに親和性があるのはサマソニである。かつて、BTS、BLACKPINK、SEVENTEEN、TXT、ZICOなど数多くの韓国アーティストが出演している。また、K-POPアーティスト以外にも海外からの有名アーティストが多く出演し、3大フェスの中で今一番ホットなフェスになっていると思う。

個人的な話だが、K-POPオタクということを除いたとしても、3大フェスの中ではサマソニ派なのである。サマソニにHYBE傘下のアーティストが多く出ていることもあるし、&TEAMには本当にサマソニに出て欲しい。


&TEAMは世界よりも、おそらく最初は日本での活動を中心にするのだと思う(個人的には不本意だが)。そうなのであれば、テレビ出演に力を入れるアイドル寄りの活動ではなく、BE:FIRSTのように、日本の音楽ファンへプロモーションするような活動に力を入れて欲しい。


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