見出し画像

I-LAND終幕と&TEAMの始まり(&Audition考察)

HYBE JAPAN主催のオーディション番組『&AUDITION The Howling』が終了し、新しいグループ『&TEAM』が誕生した。
HYBEが本格的に日本市場を狙いに来たようだ。

このオーディション番組では、HYBEが日本市場をどのように見ているかが、表れている気がしたので、備忘録として記しておきたい。

1ROUND
オリジナル楽曲『The Final Countdown』
オーディション番組によくありそうな、爽やかな楽曲。振り付けも、そこまで難しそうではない。衣装も爽やかさを押し出している感じ。

2ROUND
TXT 『5時53分の空で見つけた君と僕』
東方神起『Something』
TAEMIN 『さよならひとり』
MONSTA X 『HERO』
単純に、いろんな世代の人に見て欲しい、という意味を込めているのだと思うが、それにしても選曲がマイナーではないですか?Produce 101 Japanシリーズが10代、20代にターゲットを絞っていることに対抗したのかな。正直、今回の&TEAMのターゲット層にハマるのは、TXT楽曲だけだろうなという印象。


3ROUND SEVENTEEN楽曲
『HOME;RUN』『Oh My!』『CALL CALL CALL』
有名楽曲且つダンスミュージックだったので、K-POP好きな人が一番楽しめたミッションだったように思う。

4ROUND BTS楽曲
歌 『Lights』『Film out』
ダンス 『Black Swan』『Run』

SEVENTEENやBTSが日本でリリースするとき、一昔前のJ-POPっぽい楽曲や、バラードを出すことが多いように感じる。こういうのを見ると、HYBEの日本市場調査が甘く感じるんですよね。単純に今のK-POPの流行りはEDMなどのダンスミュージックだし、バラードとかは東方神起までかなと思うんですよね。上の世代を狙いたい、という意図なのか、単に日本のK-POP市場を読み間違えてるのか、何か別の意図があるのか、単にバラードも自分の楽曲の中に欲しいからついでに日本リリースしようという感じなのか、よく分からない。

 FINAL ROUND オリジナル楽曲
『Melody』
爽やか楽曲。衣装はパステルカラー。背景は花。
『Running with the pack』
激しめの楽曲。衣装は黒一色だが、I-LANDっぽさも少しある。

楽曲は普通にいいな、という感じです。
ただなんとなく、想定の範囲内の楽曲だなという感じで、そんなに独創性とかオリジナリティをあんまり感じないかな。INIがデビューする時、RocketeerとBrighterの異なるコンセプト楽曲を出したのと似てる。

『The Final Countdown』
白い王子様的衣装。
K-POPアイドル(SEVENTEENやShineeとか)が日本でコンサートするとき、時々このような王子様的衣装を披露することがあるが、ジャニーズ意識してるのかなと思う。
正直、あんまりいい衣装ではなかったかな、と。

放映方法
日本…Huluで有料配信。「スッキリ」「ゼロイチ」で取り上げるも、あまり大きく取り扱わなかった模様。深夜30分に短縮して放送する枠があり、TVerで無料で1週間だけ見れましたが、なかなか内容も見づらかったなという印象。若い世代はわざわざ有料では見ないだろうし、無料ではあまり魅力ある動画がなかっただけに、拡散はしないだろうなという感じ。

世界…YouTubeで配信。番組終了時点で、各エピソード80万〜200万再生程度。

全体的な感想
パフォーマンスより、バラエティコンテンツで人間性を見せたいんだろうな、と思いました。ジャニーズがバラエティ番組に出たり、SEVENTEENがバラエティ動画で人気があったりするのを参考にしているんでしょうか。

爽やかさを押し出す楽曲や衣装が多くて、SEVENTEENとかShineeとかTXTとかを意識してるのですかね。

JO1やINIが資金が潤沢に無いながら試行錯誤して独自路線を模索してる感じに好感を持っているのですが、HYBE JAPANの「爽やか路線が受けるんでしょ、バラード歌えばいいんでしょ」っていう感じが少し雑だなと感じた。

&TEAMのコンセプト予想
SEVENTEENの爽やかさと、ENHYPENの世界観を足して2で割ったような感じで来るのかな、というのが私の予想です。
正直、このオーディション番組が独自の世界観を押し出してこなかったので、&TEAM独自路線の世界観を構築するほどお金はかけないような気がしています。ENHYPENと同じ世界線の物語ではあるので、ENHYPENと映像的な世界観が全く同じでもいいとは思うのですが、同じくらいの資金をかけられるのかな、というのが心配。
でも、ENHYPENと同じくらいには、MVにお金をかけて欲しいし、正直こんなファン予想を裏切って欲しい。



以下、個人的な感想、雑記、
パフォーマンスの完成度が全体的に低かったのが、残念だったなあと思う。見てるこっちがハラハラしてしまった。正直、私はストーリー性とか練習風景の少なさはどうでもよくて、パフォーマンスの完成度が高ければ内容がどんなものであろうといいんですよね。魅力あるステージが見たかったなあ。

私はENHYPENの重々しい世界観が好きなので、&TEAMも独自の世界観や作品性を押し出したコンセプトをやって欲しいのだけど、やっぱり資金面から考えて無理なのかなあと思っています。ENHYPENと全く同じ世界観でも面白くないし、どうなんでしょう。ENHYPENがデシリスアカデミーで、&TEAMがサンシャインシティスクールってことから考えると、やっぱり&TEAMは爽やかさ推しなんですかね。そうすると、TXT『Run Away』『Can't you see me』的な感じかな。爽やかさはありつつも、すこし不気味な感じを演出する感じ。公立学校っぽい安っぽいイメージにはしないで欲しいなあと。


BTSやENHYPENで頻出する、青の世界と赤の世界の対比において、デビュー前の時点でのメンバー達は青の世界にいるという解釈の上で、青を基調とした爽やか衣装が多かった可能性もあります。



デビュー曲もありきたりな感じではなくて、ファンの想定を裏切って欲しいんですけど、どうなのかな。

結局、オーディション番組があまり盛り上がらなかったために、資金面で期待できそうにない、というのが不安材料なんですよね。

パフォーマンスで存在感を感じたのは、K, YUMA, MAKI。次点でGAKU, NICHOLASかな。Kはレベチだったし、YUMAはどのラウンドでもめちゃくちゃ良かった。NICHOLASは最後のMelody でもRWTPでも表情管理とか演技力が良くてびっくりした。

井上さくらさんの振付がすごい好きなので、HYBE JAPAN所属でめちゃくちゃ嬉しい。

I-LANDの最後の曲が『Calling (Run to you)』で、既に思わせぶりなタイトルだったのに、今回最後のオリジナル楽曲のタイトルが普通なので、ENHYPENのクリエイティブチームと&TEAMのクリエイティブチームは違うのかな、と思うなど。


オタク的観点。
この番組はやっぱり失敗だったと思うけど、TAKIが可愛さが見れたので私はそれで納得することにします笑

忘れていたけど、一番最初に公開された顔写真は、和の要素を押し出した世界観もりもりの写真でこういう世界観で進むもんだと思ってたけど、あの世界観はどこいった?


HYBE傘下ソースミュージック所属のLE SSERAFIMも、Crimson Heartという物語を展開するのではないかと噂になっていたけど、デビュー曲ではその世界観の存在が皆無だっただけに、&TEAMに関しても、世界観ガン無視のデビュー曲になる可能性はなきにしもあらず。


個人的にやってほしい楽曲の雰囲気
NCT DREAM 『Beatbox』90年代Hiphop
楽曲の雰囲気的に日本市場も狙えそうな感じがするし、かわいい振付があるので、&TEAMのマンネラインにもハマりそうかなと。チソンのソロダンスパートがあるので、そこはKくんがやってほしい。

『Running with the pack』ロックっぽい感じがする。日本でロックは根強い人気だし、世界的にもリバイバルな雰囲気があるので、ロック路線で行くのはありだと思う。3年後サマソニに出て欲しい。


Kの本気のダンスが見たい。私がI-LANDにハマったのも、K、ソンフン、ジョンウォンのダンス審査を見たことがきっかけだった。ニキがダンスで注目されているのと同じように、Kのダンスも世界から注目されるといいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?