MONAWHOARESWEET;ROOM
すべては偶然だ
だがその偶然は、あらかじめ決められていた世界の意志でもあった
俺はイカれてなどいない。いたって正常だ
ここでは真実を語っているんであって、断じて厨二病の妄想なんかじゃない。
きっかけはほんの些細なことだとしても
それが、未来の大きな流れを決定付けてしまうこともある
バタフライ効果という言葉を知っているか?
知らないなら調べるのだ。
それぐらいの慎重さが求められているのだということを理解しろ
残念ながら俺は慎重じゃなかった
自分の愚かさを分かっていたら”あいつ”を失うことになんてならなかった
未来を、こんな形にしてしまう事も無かった
だが…分かるハズがないだろ
その瞬間の自分の手に、人類すべての運命を決定付けるような
重大な分岐点(ターニングポイント)のスイッチが握られているなんていうことは
分かるはずがないんだ
考えてもみるがいい
普段の人間の知覚は99%が遮断されている
人は自分でも思ってる以上に愚鈍な生き物なんだよ
普段の生活の中に埋もれている何気ないことなど気にも留めないし
知覚したとしてもすぐに忘れるか、脳が処理をしないかのどちらかなんだ
あのときの俺に言ってやりたい
迂闊なことをするなと
軽率なことをするなと
見て見ぬフリをするなと
もっと注意を払えと
陰謀の魔の手は、思った以上にずっと身近にあって
いつでもお前を陥れようと手ぐすね引いているのだと…!
「ギフトには、始まりはあるが終わりがない。無限。星にもまた、始まりはあるが99の上限がある。有限。英知を持つものこそ最も愚かであることは歴史からも読み取れる。これはあらがえるものたちに対する神からの最後通告と言えよう。」
かちゅなり「おい、君!そう!そこの君!俺たちが見えているか?なぜ答えない?モニターのそっち側にいる間抜け顔の貴様だ!!まぁいい。ここが未来山小屋休憩所だ。所属休憩員を紹介しておこう。まずは、コヤメンNo.001。休憩所創設者にして前地獄副大魔王、この俺、小暮院 閣下。」
ざきC「かちゅなりのが可愛いのに~」
かちゅなり「黙れ!岡 綱吉は世を忍ぶ仮の名だ。そしてコヤメンNo.002 コスプレ作りが趣味の紅一点!ざきぃ。」
ざきC「トゥットゥルー!(はなうた) やざきやでーす。」
かちゅなり「そして、コヤメンNo.003 スーパープログラマー。山根ニキ。以上の3名だ!!」
ネニ「しゅきしゅきツールは非公式だろじょうこう」
ねこ「にゃあぁぁあ〜あ」
ささかま色の猫が自分も一員だと主張する
かちゅなりはSHOWROOM(以下SR)で開催されているvチューバーオーディションの候補生に説明している。
もちろん画面の中の候補生にその声は聴こえる訳もなく
仕方なくコメントで自己紹介をする
No.37の配信者「わー、かっちゃんさん!初めまして〜。これからも仲良くしてくれたらうれしいですぅ〜」
かちゅなり「しかし魂オーディションも増えたな。このキャラもこの子で37番目だしな…」
ネニ「全員おってるのはすごいよねー」
かちゅなり「ふっ…俺にかかれば、機材もろくに揃ってない初心者にレクチャーするのは朝メシ前…」
ざきC「もうお昼前だよ〜」
かちゅなり「うるさい!とにかく、俺にかかれば
ラグが30秒あろうが1分あろうが、
未来を先読みしてコメントすることも可能…」
ざきC「そうやって突拍子もない話題だして12chねるに厄介厨二病リスナーとして名を馳せてる訳でしてー」
かちゅなり「うるさい!配信初心者に話題を提供してやってのではないか!」
ネニ「まあまあ、そんなかちゃなりの為に、
しゅきしゅきツールに新しい機能を追加したのであってだな。」
かちゅなり「新しい機能?」
No.37配信者「私の好きな食べ物は〜 なんだと思いますー?」
ネニ「そ!その名も、超越遅延モード!機材の揃ってないスマホ配信者も、スコアニを起動してる配信者も、まるで隣の部屋で配信してるのかよぉ!の如く、ほぼラグ0で配信が聴けるようになるのでしてー」
No.37配信者「正解は〜生卵!」
かちゅなり「それは公式なのか?」
ネニ「もちろん非公式ツールに決まってるだろじょうこう!」
かちゅなり「まあ、物は試しだ。超越遅延モードをオンにして、配信を聴いてみるか」
No.37配信者「割った後の卵の殻も大好きでー💕」
かちゅなり「卵殻が好きだとは、変わった食癖をお持ちだなっと…」
かちゅなりが送信ボタンを押す…
刹那
頭が世界ごと揺れる様な感覚におちいる
かちゅなり「!!?」
No.37「えぇ!!?」
かちゅなり「なんだ今のは…?」
ざきC「大丈夫かちゅなり?立ちくらみ?」
かちゅなり「座ってるのに立ちくらみが起こる訳なかろう!これは、そう…未来から電波を受信したのだ!」
ネニ「厨二病乙!」
No.37配信者「えぇ〜かっちゃんさんすごーい!!!」
一同「???」
No.37配信者「なんで私が卵殻さんが好きってわかったんですー!??」
かちゅなり「知ってるも何も、今自分で言ってただろうが。」
ざきC「え?、そんなこと言ってたー?」
かちゅなり「ネニが超越遅延モードの説明をしてる時に言ってただろ。ネニもきいてたよな?」
ネニ「え?なんで超越遅延モードのこと知ってるん?まだいってなかったっしょ?」
かちゅなり「んん?何を言ってる!さっき自分で…」
不意に、先程の奇妙な感覚を思い出す…
かちゅなり「まさか…コメントを過去におくった…?」
To Be Continued
あーあ、かっくい、なかよくーー [5秒後にスキップ]
なかよーし なかーy
[スキップ]
楽天カードマーン!!!
[動画の後に再生されます]
かちゅなり「まさか…コメントを過去におくった…?」
ネニ「えぇ!?どゆこと?」
かちゅなり「つまり、この超越遅延モードの性能が凄すぎてラグゼロどころではなく、むしろマイナスまでいってしまったということだ!」
ざきC「えぇー!??」
ネニ「いやそんな訳ないだろ常識的に考えて…」
かちゅなり「じゃあさっきの現象をどう考える!現にネニもざきも知らなかったことを、俺だけ知っていたではないか!超越遅延モードもさっきネニから聞いたのだぞ!」
ネニ「え?でも、なんでかちゅなりだけそのこと覚えてるん?過去が変わったって?」
かちゅなり「うっ、そ、それは…はっ!
そう!それは、俺が、前地獄副大魔王…小倉院 閣下だからだぁ!!!!」
激しくポーズを決めるかちゅなり
かちゅなり(決まった…)
ネニ「いや厨二病乙!
それよか、もっかい実験してみてよ。そんなにいうんだったらさー」
かちゅなり「いいだろう!ならば実験だ!」
かちゅなり「実験の結果、だいたい15秒くらい過去にコメントを送れる訳か…」
ネニ「普通のコメントだと、過去もそんなにかわらないみたいだお。さっきのはかちゅなりが答えを言ってしまったから話がややこしくなったん。」
かちゅなり「そのおかげでこの機能に気づいたのだろう!あとは、この機能をどう生かすかだ!」
ネニ「どういかすん?」
かちゅなり「…お絵かきクイズで優勝できる」
ネニ「セコ!それただのカンニングじゃん」
かちゅなり「ならどう使うというのだ!たった15秒じゃそれくらいしか使い道なかろう!」
ネニ「逆ギレかよ…まったく最近の厨二病は…
ん?そういえば超越遅延モードには出力切り替えもあったんだった。」
かちゅなり「出力切り替え?」
ネニ「そっ!今使ってるのが超越遅延モード(低)
そして(中) (高) (浪) (大) って5つのモードに調節できるんよ。」
かちゅなり「途中で浪人してなかったか?」
ネニ「細かいことは気にしなーい。」
かちゅなり「それならばもっと過去にコメントを送れるという訳か!」
ネニ「まあゆうてそんなかわらんと思われ…
カタカタカタカタカタカナカタカタターン!
とりあえず(中)にしといたお。」
かちゅなり「よし、ならばとりあえず無難なコメントを送信だ!」
ネニ「無難なコメントって?」
かちゅなり「なう!11:48:30!」
ネニ「うわ!過去の人からすればウソのコメントっしょそれ!」
かちゅなり「ん?エラー?」
ネニ「あれ?送れなかったん?やっぱ(低)モードでしかムリなんかな?」
かちゅなり「いや、もしかしたら配信時間外に送ったのかも知れん!」
ネニ「マ?でもそれだと調べようなくね?」
かちゅなり「いや、ある…有料ギフトだ…」
ネニ「有料ギフト?」
かちゅなり「そうだ!ギフトは投げた履歴を見れる事ができる。ダルマ(A)を適当に投げて履歴を確認すれば…」
ネニ「体感じゃなくて正確な時間測れんじゃん天才かよ!」
かちゅなり「ふっ…俺の前地獄の副大魔王の頭脳をもってすればこれくらい…」
ネニ「おまえが妄想でもNo.2で地獄を任されなくて本当によかったと思うよ…」
かちゅなり「うるさい!兎に角実験だ!」
適当に配信している者に投げ、何件かエラーが出たもののすぐにギフトを贈ることに成功する
かちゅなり「よし、直ぐにギフト履歴を確認だ!」
Show gold履歴を確認すると驚きの事実が判明した…
それが…開いてはいけない地獄の扉だとは、
前地獄の副大魔王は知るよしもなかった…
To Be Continued
かちゅなり「これは…」
ネニ「どしたん?やっぱ送れてなかったん?」
かちゅなり「1日だ…」
ネニ「え?」
かちゅなり「1日…24時間前に送っている!」
ネニ「えぇ?マジ?嘘じゃなくて?」
かちゅなり「本当だ!これをみろ!昨日の日付が書いてあるではないか!」
ネニ「本当だ…昨日の日付じゃん…」
かちゅなり「こいつは定期配信者!1日前も同じ時間に配信している!だからこうして昨日の配信に送れたというわけだ!
ネニ!次は(高)の出力で贈るぞ!」
ネニ「お、おk…」
カタカタカタカタカタカナカタカタターン!!!
結果は驚くべきものだった…
なんと2日前にギフトを送れたのである
そして(浪)は3日前 (大)は4日前
出力を上げる事に更に過去へとギフトを送っていた
かちゅなり「みろ!我々は神に等しい力を手にしたぞ!」
ネニ「地獄の副大魔王どこいったん?」
かちゅなり「うるさい!兎に角!この機能を活用すれば…」
ネニ「活用すれば…?」
かちゅなり「…過去の配信にギフトを投げられる…」
ネニ「そのまんまじゃねーか!」
かちゅなり「じゃあ他にどんな使い道があるというのだ!寝落ちした最終枠に投げられなかったギフトを投げることぐらいしかないだろう!」
2人がやんややんや口論しているところに突然、悲鳴があがった
ざきC「あぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!」
かちゅネニ「「どうした!?」」
なり「まさか!漆黒のブラックGが顕現したのか!?」
ネニ「頭痛が痛くなるお この厨二病…」
ざきC「大変だよ〜!も、もかかが引退するって!」
かちゅなり「なーんだそんなことk…なんだTo!!??」
ネニ「説明しよう!もかかとはかちゅなりが推してやまない最推しの1人 かふぇの もかかのことである!」
かちゅなり「な、なぜだ!?まさか!運営の陰謀か!?」
ネニ「もかかは個人勢だろじょうこう。ざき氏、理由はなんなん?」
ざきC「えっとねぇー、昨日のイベントで結果をだせなかったのが理由みたい…
前々から限界を感じてて、一位じゃなかったら引退するつもりだったんだって…」
ネニ「そかー、まあ本人が限界を感じたのなら悲しいけど仕方ないお…」
かちゅなり「…めん…」
ネニ「え?」
かちゅなり「認めん!まだ2周年も迎えてないのに引退など!認めてなるものか!」
ネニ「ちょっ!ガチ泣きじゃん!」
かちゅなり「まだもかかしたい事、いっぱいあったというのに…おれが…他の最推しのイベントでギフトを投げてたせいで…」
ネニ「最推し何人おるんだ貴様は…」
かちゅなり「給料日の今日が最終日なら…
ギフトも投げれたというのに!!!」
ネニ「あー、Showゴールド枯渇してたんか」
かちゅなり「ギフトを投げれる、今日…なら…ば…
…
そうか!!!それだ!!!」
ネニ「うわ!びっくりした!どしたん急に?」
かちゅなり「過去にギフトを送るんだ」
ネニ「は?」
かちゅなり「過去にギフト送って、未来を変える!」
To Be Continued
コンビニで魔法のカード を買ってきたかちゅなり
しゅきしゅきツールの超越低遅延モードを(中)に設定し、前日の配信開始の時間を待つ…
もかかの定期配信時間が21:00〜21:30なのも幸いした…
時刻は20時59分50秒…
かちゅなり「そろそろか…」
正直この方法で過去を変えることができることに確信はなかった…
しかし最初に味わった世界が揺れる不思議な感覚に、かちゅなりは望みを託すほかなかった…
かちゅなり「3、2、1、コネクト!!!」
ネニ「ふつーに入れんのか貴様は…」
もかか「はーい、こんもか〜。
貴方の心にカフェイン注入★
ブラックホールの湧き水〜
かふぇの〜
もかかでぇ〜す★
今日も来てくれてありがと〜」
配信はいつも通りに始まったが、配信はいつも通りではなかった…
もかか「先ずは、イベントお疲れ様です!たくさん応援してくれてありがとうございます!」
感謝の気持ちを示した後、すぐに本題に入るもかか
もかか「もうみんな、Twitterでしってるかと思うけど、わたくし、かふぇの もかかは配信活動を引退したいと思います…」
嘆き悲しむ者、引き止める者、消しゴムはMONO、
受け入れる者など、反応は様々であった
もかか「今回のイベントで力不足を感じ、このままではいけないと思いました。
勝手なのはごめんなさい…
でも、
かちゅなり「でも、なんだ!そんなもの、神が認めても俺が認めん!
イベントの結果で決心したというのなら、
これを喰らうがいい!
必殺!エターナルフォースくまクマ熊ベアー!」
ネニ「コ○シテどうする…」
ネニのツッコミを無視し
クマ🧸の10匹編成を6部隊ほど連打する
かちゅなり「どうだ!1000円ギフトの10連1.2倍ボーナスからのイベント2.5倍ボーナス×6の威力は!!!!」
計算ではこれで1位になるポイント差
かちゅなりが超越低遅延モード(中)を使いギフトを送信する、
すると…
以前感じた世界が揺れる感覚を味わう…
体勢を立て直し
辺りを見渡す
もかかが配信しており、
隣にいるネニも別端末で配信を観ている
かちゅなり「成功…したのか?」
ネニ「ん?なにが?」
いつもの厨二独り言だとおもいつつ、ちゃんと返事をするネニ
かちゅなり「過去は変わったかと言うことだ!引退はなかった事になったのか!?」
ネニ「はぁ?なに訳のわからん事いっとるん?
引退宣言が直視できないのはわかるけども…」
変わって…ない…
やはりダメだったのか…
過去は変えることはできなかった…
落胆しつつかちゅなりは
ふと、違和感を覚える…
かちゅなり「ネニ…?俺に超越低遅延モードの話をしたか?」
ネニ「え?なんで知ってるん?引退宣言で落ち込んでたから後にしようと思ってたのに…」
かちゅなり(過去が変わってる!?)
かちゅなり「じゅ、順位は?、1位にならなかったのか!?」
イベントページの順位を確認しにいくかちゅなり
かちゅなり(熊60も建てたのだぞ!1位との差もそれでまくれたはず…
…
!?
まさか!
最初に投げたから別ルームでもギフトが飛んだということか!
なんという失態だ…
最後の5分が大事だと他ならぬ俺があれほど言っていたであろう!!)
自分の失態を悔やみつつ順位を確認する
かちゅなり「なんだこれは…」
ランキングには1位にいる かふぇの もかかの名が掲載されていた
かちゅなり「ぶっちぎりで一位ではないか!
俺がまくったポイントよりさらに2倍も2位と差をつけている…」
かちゅなり(どういうことだ?これでなんで引退なんだ!?)
かちゅなり「ネニ!ホントにもかかは引退するのか!?」
ネニ「はぁ?なにいっとるん?もかかは引退しないっしょ」
!
かちゅなり(過去が変わった!俺は…
もかかの引退を阻止したんだ!!)
自らの手で推しの活動を救ったと感極まる
かちゅなり
ネニの返事が吉報に聴こえるほどだったの
だが…
ネニ「引退するのは、マキ・ナナのほうっしょ。」
かちゅなり「は(∵`)?」
代わりに、
最推し(2人目)の引退宣言を耳にするのだった…
To Be Continued
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