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MSXポケットバンク#05| ゲームキャラクタ操縦法

当時のパソコンでMSXを特徴付けていた機能の一つにスプライト機能があります。MSX以外のパソコンでは画面上でゲームキャラクタを動かすためには、画面にキャラクタを直接描画して、移動後には背景を描き戻すという面倒くさい処理が必要でした。

MSXが持つスプライト機能は事前にゲームキャラクタを登録しておけば、あとは表示したい位置を指定するだけで、パソコンが画面上に重ねて表示してくれます。背景を描き戻す必要はありません。

表示デザイン

MSXのスプライト機能のおかげでプログラム初心者も簡単にゲームが作れるようになりました。

裏表紙デザイン

最後にピンボールのゲームリストが掲載されていて遊びまくった記憶があります。

このスプライト機能は便利ではあったのですが、当時のチップの限界なのか仕様的には中途半端で

  1. 横方向には4つまでしかスプライトを表示できない。

  2. 1つのスプライトに設定できる色は1色。つまりスプライトは設定した色と透明色でできている。

  3. スプライト表示できるのは32個まで。

という制限がありました。この中で2と3は分からなくも無いですが、1の制限は何で?という感じです。しかも意外と面倒な制限で、ゲームを作っていると、自機や敵機、弾など5つ以上のスプライトが横に並ぶことは良くあります。

そうすると5番目以降のスプライトが消えてしまうんですよね。この本はその辺りを詳しく解説しつつ、制限の中うまくゲームを作る方法を教えてくれます。まぁ、今のGPUの性能を考えると想像もつかないしょぼさですね。懐かしいです。

ご覧いただきありがとうございました。