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MSXポケットバンク#08| プログラムD.J.

今回のポケットバンクは不思議な感じです。MSXの技術面もゲームを作るわけでもありません。不思議なプログラムが38個掲載されています。但しこれらのプログラムがこの本の中心ではありません。

それぞれのプログラムのページにはそれを紹介する物語が綴られているのですが、それが面白い。休日の予定のないお昼頃にFMラジオを流しながらぼーっとしているような、時間が進んでいるのか止まっているのかわからない空気感の物語なんです。

スマホがない時代はこんな時間の使い方だったなぁとデジタルネイティブ世代ではない人たちは懐かしく思うことでしょう。

なんとなく南国風の絵。と思ったら著者が「アスキー南国放送局」なんですね。
裏面の目次ではタイムテーブルが書かれていますが、それぞれの時間帯に幾つかの物語が書かれていて合計38個のお話が楽しめます。

この本の特徴ですが、プログラムの説明はほとんどありません。それぞれの物語に関係がありそうなことを匂わせていますが、実際に入力して動かしてみるとどこが?というものも多いです。それがまたいい。

私はポケットバンクシリーズの全ての本について、この「プログラムD.J.」が一番好きです。ここで紹介されている音楽も一部は中古CDを買って聞きましたし、プログラムはほとんど入力しました。

今だと紹介されている音楽はインターネット経由で簡単に聴けますのでもう一度読んでみようと思います。

ご覧いただきありがとうございました。