TRPG探索者：死刑執行官「藍鯨(ランゲイ)」制作しました！
【誰にも言えない秘密：鯨の化身であり不老不死】
※放浪者ベースの刑務官(死刑執行官)で制作しています。
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藍鯨は長い間、海の生き物たちから海神と崇められ、海を見守ってきた巨大な鯨だった。
北極から南極まで悠々と回遊する。性格は穏やかで優しい。
人間たちが海にやってきた頃に、海の生き物と同じように受け入れた。
漁師と名乗る人間たちも藍鯨を海神と崇め奉った。
やがて人間は繁栄し、海神を恐れない者たちが現れ、大量に鯨を乱獲し始めた。
海の生き物全てが乱獲され、汚水は海に流され、海は汚されていった。
強い牙や毒を持つ魚たちは人間と戦った。それでも乱獲は止まらず、人間に勝つ術は無かった。
鯱や鮫が諦めずに人間を食い殺していく中、藍鯨は静かにその様子を見守っていた。
捕鯨の槍が藍鯨の背を貫いたときに、藍鯨は諦観の先で願った。
「この星の行く末を見たい」
海の生き物が勝てない人間がどうなっていくのか、
海の生き物が狩り取られ尽くした後で、人間は何を食べて生きていくのか。ただ知りたい。
人間に怒りは湧かなかった。
この星が生んだ「食物連鎖を守らない唯一の生物」。
星は人間を望んで生んだ。その理由が知りたい。
もしかしたらこの星は、自ら滅びようとしているのではないか―――？
気が付けば藍鯨は人間の姿になって浜に打ち上げられていた。
海辺に住む人間たちは藍鯨の血だらけの背中を見て、すぐに介抱した。
人間たちは人の姿をした藍鯨に優しかった。
まるでかつて海神を信仰した漁師たちのように―――。
しばらくその村で人間として藍鯨は過ごした。
やがて反捕鯨団体により世界で捕鯨が禁止された。
クジラが絶滅の危機に瀕するから、クジラを食べなければならない理由はないから、
クジラの捕獲方法が残酷だから…等等。
つくづく人間は面白い生き物だと思った。
あのまま我々を殺し尽くして、この星を破壊するのかと思ったら、今度は星を守るのだと言う。
しかし依然と、この星の環境を破壊し続けてる人間もいるのだと言う。
人間の中でも様々な価値観で分かれている。
藍鯨の見た目は不思議と年を取らなかった。
星が己に「世界を見届けろ」と言っている―――。
あまり長く同じ村いると、変わらない見た目を気味悪がられてしまう。
10年ほど暮らすと藍鯨は海を渡って、また別の村へと放浪した。
そして今、藍鯨は海辺の監獄にたどり着いた。
ここでは人間が作った法に基づき、人間の罪を裁いているのだと言う。
食べもしないし、領土を支配するわけでもないのに、人間が人間を殺している。
興味深い儀式だった。
藍鯨は刑務官になった。
※藍鯨の種類…シロナガスクジラ(英名Blue whale)
下記シナリオ向けに制作したキャラクターです。
不老不死を隠しごとにしたかったので、人外であればなんでも良かったのですが、ちょうどイメージ画像が鯨になってるシナリオでしたので、鯨にしました。
藍鯨はなんとなく青鯨よりも藍の方がいいかなと思って名付けたんですが、本当にシロナガスクジラの漢字表記だったようでびっくりしました。運命的～！とても興味深い役柄なので、通過できるのが楽しみです。
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下記picrewメーカーさんでキャラ絵は制作しました。刑務官っぽい帽子がなかなか見つからなかったので非常に助かりました…!
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ありがとうなのじゃ～🦊🦊🦊🦊🦊🦊🦊 【例：RP好きです！ 例：文章が好き！ 例：うろきつねにご飯あげたい🦊】