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DMM.make Akiba 見学レポート

DMMが秋葉原にモノづくりコワーキングスペースを作り、2014年11月11日のオープニング日には誰でも見学できると聞き、行ってきました。

DMM.make Akibaは「Base(オフィスエリア)」「Hub(コンサルティングエリア)」「Studio(工作エリア)」の3区画(フロア)で構成されています。

今回は工作エリアを一回りさせてもらったので、写真メインで紹介します。

オフィスの床はアメリカから取り寄せたというmaker感溢れる素材で、足元からもものづくりスペースを演出。

各扉はロックがかかっていてカードキーを使ってロック解除して中に入ります。液晶ディスプレイに錦織選手が写っているのは何かの演出なのでしょうか。

makerに必要な機材や部材なんかもここで購入できます。手ぶらで始められるmaker、いいですね。

作業着に着替えるための更衣室も完備。会社帰りにふらっと寄って、アフター5 makerとなることも可能!

maker涎垂モノの工作機械が並びます。これらの機械はスタッフが使い方をレクチャーしてくれます。(レクチャーを受けないと使わせてもらえない)

機械ごとにどういう条件で使えるのかも示されているので、maker初心者でも安心して利用できます。

なんとCNC切削機まであります。これがあれば樹脂からアルミ材までなんでも削り出しできます。

こんなものまで一発でできます。

各種試験用機械も完備、耐冷耐熱から耐震、水圧試験までなんでもござれ。「製品として出荷するために必要な試験はすべてここでできます」とのこと。

デザインルームにはハイエンドPC(ゴミ箱MacProもある)が用意され、CADを使って設計を行うことができます。

3Dプリンタが接続されたPCもあるので、CADからさくっとプロトタイプの出力することもできます。

ライブラリー兼休憩所、本棚にはmakerに役立つ書籍がたくさん入る予定で、maker同士の交流の場としても使ってほしいとのこと。

塗装室。ビル内なのであまり大掛かりなものは作れなかったとのことですが、それでも立派な設備です。

シルクスクリーン部屋もあります。

オシロスコープや赤外線モニタリングができる部屋、製作した回路等のチェックもできます。ここには超高価な機材もあるとのこと。どれだ?

回路と名付けられた部屋、ハンダ付けなんかができます。工具もバッチリ。

工作部屋をつなぐ廊下の壁面はすべて黒板になっていて、どこでも板書しながら打ち合わせができるそうです。

縫い物部屋まであります。イラストレータファイルから自動で刺繍してくれる機械や、何にでも印刷できるUVプリンタがありました。もちろん、普通のミシンもあります。

UVプリンタの出力例、髪から布から樹脂から金属まで何にでも印刷できちゃいます。ゴルフボールのような球体で表面が凸凹した部材にも印刷可!

扉の前にエアシャワー、その先には…

なんとプリント基板が実装できる機械やリフロー炉がありました。この部屋は運用開始後はクリーンルームとなり、着替えた上にさっきのエアシャワーでホコリを落とさないと入ることができません。

なんか、怖いマークが付いた機械まであります。

見学コースではなかったですが、会議室もチラ見させていただきました。秘密基地感あふれるカッコイイ部屋です。

とにかくハードウェア製作に必要な機材は全部揃っていて、Studio会員(月額15,000円)なら24時間いつでも利用できるというのはとても魅力的です。

私のようなド素人だと機械の使い方を覚えるまでに3ヶ月位かかりそうですが、逆に3ヶ月間ここに篭ってみるというのも面白そうです。

Studio会員はすでに300名を超える登録があり、2,000人くらいのユーザー数を想定しているとのこと。初期費用として30,000円かかりますが、1ヶ月単位で契約できるそうなので、ハードウェア製作に興味ある人は、ちょっとだけでも試してみてはいかがでしょうか。


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