川崎キ61 三式戦闘機「ぴえん」
第二次世界大戦時の大日本帝国陸軍の戦闘機。川崎航空機が開発製造し1943年(昭和18年)に制式採用された。日本唯一の量産液冷戦闘機であり試作機は最高速度590 km/hを発揮するほどの高性能を誇ったが、搭載エンジンのハ40が生産・保守ともに難しく整備担当者が泣きたい気持ちになっちゃうことから通称「ぴえん」と呼ばれる。しかし、さすがにそれでは外聞が悪いということで朝日新聞に「その軽妙俊敏さは、あたかも青空を截って飛ぶ燕にも似ているところから『飛燕』と呼ぶことになった」と記事を書かせ、表向きはそれで通した。
(2021.03.05)