見出し画像

浅野中学校の2024年度国語入試|本の紹介

浅野中学校の2024年度国語入試で使用された本と
著者、他の作品を紹介します!


西川美和「うつろいの秋」

MONKEY vol.25 特集 湿地の一ダースより
スイッチパブリッシング (2021/10/15)

著者紹介

西川美和 /にしかわみわ
広島県出身。映画監督、脚本家、小説家。早稲田大学卒業後、是枝裕和監督の助監督などを務める。26歳の時に自作の脚本を元にした映画『蛇イチゴ』で監督デビューし数々の新人賞を受賞。代表作に『ゆれる』『永い言い訳』『すばらしき世界』など。

https://kunel-salon.com/live/153279/

著者の他の本

「きのうの神さま」
ポプラ社 (2012/8/7)

村からただ一人、町の塾へ通っているりつ子は、乗っていた路線バスの運転手・一之瀬から突然名前を呼ばれ戸惑う。りつ子は一之瀬のある事実を知っていた(「1983年のほたる」)。人の闇の深さや業を独自の筆致で丹念に描き出し、直木賞候補になった傑作が待望の文庫化。

「ハコウマに乗って」
文藝春秋 (2024/4/5)

血の味がしたランニング、幻のオリンピック・チケット、宣伝地獄からの東京脱出、替え玉受験疑惑……。
数々の賞に輝く映画監督が初めて明かす等身大の素顔

「またオリンピックか。困るんだ、こうしょっちゅうやられては」

にもかかわらず、始まってしまえば猫にマタタビ。手に汗握り、自律神経が狂うほど興奮し、夜中に全ての中継が終わった頃にはぐったりして机に向かう気力も失っている。「勇気を与えられた」はずなのに、いま目の当たりにしたアスリートの万分の一も頑張らずに寝る。お前はバカか、と自分でも思う。(本文より)

養老孟司「ものがわかるということ」

祥伝社 (2023/2/1)

内容紹介

考えても答えは出ません。
それでも考え続けます。
自分を自由にしてくれる

養老流ものの見方、考え方。
養老先生がこれまで考え、記してきたことの集大成的な一冊。

「わかる」とはどういうことなのか、それが「わからない」。
じゃあ説明してみましょうか、ということでこの本が始まりました。
それなら私が「わかるとはどういうことか」わかっているのかと言えば、
「わかっていない」。「わかって」いなくても、説明ならできます。
訊かれた以上は、何か答えるというのが、教師の抜きがたい癖なのです。(本文より)

学ぶことは「わかる」の基礎になる
考えることが自分を育てる

ものがわかるとは、理解するとはどのような状態のことを指すのでしょうか。養老先生は子供の頃から「考えること」について意識的で、一つのことについてずっと考える癖があったことで、次第に物事を考え理解する力を身につけてきたそうです。

養老先生が自然や解剖の世界に触れ学んだこと、ものの見方や考え方について、脳と心の関係、意識の捉え方について解説した一冊。

八十歳の半ばを超えるまで、私は自然と呼ばれる世界を理解したかった。
若いときから、そのままでいるだけですね。
トガリネズミもゾウムシも容易に「わかる」相手ではないと思います。
本当にわかるとすれば、共鳴しかないでしょうね。
今でもそう思います。(「あとがき」より)



(本書より)

・代数がわからない
・情報や記号で埋め尽くされた社会
・「比例」がわかるということ
・脳から考える「わかる」ということ
・体験して「わかる」こと、頭の中だけで「わかる」こと
・心は共通性を持っている
・通じないという前提から始める
・世間とどう折り合いをつけるのか
・感覚的に捉えるのが苦手な現代人
・人疲れしたときは「対物の世界」に
・「生物多様性」の言葉に感じる矛盾
・人間が機械に似てくる脳化社会
・都市化が進み、頭中心の社会になった
・自然の存在を認めることから
・「わかる」の根本にあるもの
・子どもの身体性を育てる

著者紹介

養老孟司(ようろう・たけし)

1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。
1962年、東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年、東京大学医学部教授退官後は、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。京都国際マンガミュージアム名誉館長。

1989年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞受賞。
2003年、毎日出版文化特別賞を受賞した『バカの壁』(新潮新書)は450万部を超えるベストセラーに。
大の虫好きとして知られ、現在も昆虫採集・標本作成を続けている。
その他の著書に『唯脳論』(青土社・ちくま学芸文庫)、『「自分」の壁』『遺言。』『ヒトの壁』(以上、新潮新書)、
『解剖学教室へようこそ』(ちくま文庫)、『無思想の発見』(ちくま新書)、『半分生きて、半分死んでいる』『子どもが心配』(以上、PHP新書)、
『まる ありがとう』(西日本出版社)、小堀鷗一郎氏との共著『死を受け入れること』(祥伝社)、宮崎駿氏との共著『虫眼とアニ眼』(徳間書店・新潮文庫)など著書、共著書多数。

著者の他の本

「真っ赤なウソ」
PHP研究所 (2010/1/5)

養老孟司が語る、世の中のこと、マスメディアのこと、人間のこと、死ぬこと、生きること、仏教と宗教のこと……。軽妙かつユーモアたっぷりに、世の中のウソのカラクリと効用を、鋭く暴く。「ウソ」を凝縮した先にある「リアリティー」とは何か。「変わらない私」とはどういうことなのか。あなたはウソの中から、本当の真実をつかんでいますか?Q&Aも交えた養老孟司のゼミナール、ついに開講。

「世間とズレちゃうのはしょうがない」
PHP研究所 (2020/10/13)

世間からはじき出されないことを願う理論派・伊集院光と、最初から世間からはみ出している理論超越派・養老孟司。博覧強記でゲーム好きという共通点がある二人が、世間との折り合いのつけ方を探ります。見た目が大きくて、子どものころから同級生との違いをひしひしと感じ、「世間からはじきだされることがこわかった」という伊集院さんは、不登校になった理由や落語の道に進んだわけを明かしつつ、「人間はそもそも群れの中で生きる動物。『他人に優しくなるほうが得』ということになるんじゃないかな」と語ります。一方「自分ははじめから世間から外れていた」と語る養老さんは、「都市においては、意識で扱えないものは排除されます」という都市論・世間論を展開。さらに、たまには世間から外れて世の中をながめてもいいんじゃないか、と世間から抜け出す方法を提案します。抱腹絶倒のトークから、世間とズレながら生きていくヒントが得られる一冊です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?