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ネアンデルタール人とcovid-19

何やら興味深い調査結果が出たらしい。

6万年前にホモ・サピエンスと交配することで、現在の人類にかすかに受け継がれたネアンデルタール人のDNAの中に、covid-19の痕跡が見つかったというもの。
そのネアンデルタール人のDNAの受け継がれている割合によって、covid-19感染時に重症化リスクが変動するかも?という研究。

One possibility is that the Neanderthal version is harmful and has been getting rarer over all. It’s also possible that the segment improved people’s health in South Asia, perhaps providing a strong immune response to viruses in the region

(Neanderthal versionはネアンデルタール人特有の遺伝情報のこと)

アフリカ大陸からヨーロッパやアジア、オセアニアへと向かったホモ・サピエンスは、新しく出会う土地柄のウイルスに晒される際に、すでに各地に住んで抗体も獲得済みのネアンデルタール人と交配を重ねていった。その結果、当時のホモ・サピエンスは世界各地に適応することができたという。

一方ホモ・サピエンスにとって、ネアンデルタール人の遺伝子は様々な疾患を発症させるリスクも伴うため、ホモ・サピエンスの遺伝子からネアンデルタール人の遺伝子は時代を経るごとに消滅していった。が、現代まで受け継がれている遺伝子も少なからず存在する。その遺伝子がcovid-19の重症化リスクの鍵なのでは?という新説がこの記事。

まだ想像の域を出ない説のようだけれども、そういう説が出てくるのもこのウイルスが「why Covid-19 is more dangerous for some people than others. Older people are more likely to become severely ill than younger ones. Men are at more risk than women」という、特定集団的への高リスク症状を引き起こす特徴を持っているがゆえ、領域を超えて仮説が飛び交うことを誘引しているとも言えるだろう。


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