碧井氏について考察

なぜ碧井工房のレバーレスの評価が高まりつつあるのか。その点を考えてみたい。

なんでも書いていいとのことなので碧井氏について考察したい。

JumpHackが選ばれる理由のひとつはその外観によく現れているように思う。SNS時代においてそれは強みになるのであろう。

JumpHack02R

なぜ外観が注目されるのか。

それは碧井氏のプロダクトに対する執着の強さである。本人は自覚してないであろうが、実際は執着がかなり強い。自分が十分に仕上げたつもりのPCBやカットデータを何度却下されたことか。こうしないと組み立て作業が非効率になると説明してもそれは却下される。

碧井工房のプロダクトにおいて、最も重きが置かれるのは、買い手がそれを手にした時の印象である。特に質感に対しての碧井氏の感性は特別である。そのため徹底的に設計と素材が見直され続ける。結果、写真を通してそれが伝わるのだろう。

だがー。

こういった作り込みは製作コストや時間と引き換えなのだ。金額的なコストは解決可能だが時間については普通ならどうしようもないものだ。にもかからず碧井工房は信じられない速度でレバーレスを開発している。

ここには碧井氏の特筆すべき能力が隠れている。物流のコントロール力である。信じられない速度で物事が進むので尋ねたことがある。そして分かったのは彼女は発注・入稿・運搬のプロなのだ。だから国内外を問わず、日々製造や物流が最速で動くようコントロールし続けているのだ。作業量も膨大だろうがこれは作業量だけによるものではなくそのスキルがあってのものだ。もし正規の輸送で間に合わないのであれば自分でトラックを手配して印刷所の横で待たせるのだそうだ。また先日もXで公開したAirのテスト機が数日後に海外有名プレイヤーの元に届いていたのもそのスキルゆえであろう。

この開発・進化の速度によって実現されているクオリティは徐々に使用者のレビューで明らかになってきているようだ。

製品のクオリティも開発の速さもどちらも妥協を許さない執着によるものだが、碧井氏はそれを普通と思っているようで自分自身では執念深さやその優位性にも気づいてなさそうだ。

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