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日向坂46の好きな衣装おしえるから、気がついて。

わたしは思う。みんな衣装の話もっとしようぜ。

可愛く、うつくしく、カッコよく…世界の性格を決定するアイドルをたらしめている大切なヴィジュアル、衣装。
顔がかわいい。歌詞が深い。振り付けがカッコいい。考察おおいにけっこう。しかし考えてみてくれ。

衣装が10着あるとしよう。推しが10通り可愛い。
推しが10人いるとしよう。10×10=1010だ。
この時点で衣装見ないことはつまり重大な損失である。

ということで日向坂46の好きな衣装3着を例に、衣装のおもしろさを提示していきたい。ちなみにわたしの服飾についての知識はほぼ0だ。間違えてる箇所もあるかもしれないが大目に見てほしい。逆にそれでも楽しめるものだと思うので、これを機に衣装に注目してアイドルが格好いいことを再確認してもらえれば幸いだ。

 1.「ひなくり2020~おばけホテルと22人のサンタクロース~」ホテルマン風メイド服

可愛いですねえ。
ドアマンやベルマンのようなフォーマルなメイド服。
ロングスカートや襟カラーで上品さを出しつつ、パフスリーブや末端にレースをあしらうことで可愛さをプラス。総レースなのも良い。
秋葉メイドのようなフリフリしたのも好きだけど、個人的にはクラシックなメイド服のかたちほうが淑やかで好きだ。
ひなくり2020を見られなかったから背面がどうなってるのかよくわからないけど、エプロンの結び目ならびにうしろ姿はメイド服のもうひとつの顔と言ってもいいくらい大事なポイントだ。本当にライブ観たかった。

ひなくりは可愛い衣装が多い。冬の女の子はかわいいって誰かが言ってた。トナカイワッペンのニットもポンチョかわいかったし、ふわっふわのサンタもよかった。2019年の真っ白な衣装も綺麗だったなあ。

 2.『JOYFUL LOVE』MV衣装

ファンの間で人気の名曲に、これ上なくふさわしい衣装だと思いませんか?

この衣装、注目すべきは色。
赤、青、黄、緑…おそろいのデザインでひとり1色。ひとたび集まれば、すばらしいグラデーションがカラフルな世界を描き出す。多様性、個性の尊重、みんな平等、そんな現代の風潮を体現するこの衣装。ここには先輩後輩の年功序列も存在しない。ただあるのは個性のみ。

「誰もが平等で不可欠」であり「ひとりでも素敵だけど、みんなとならもっと素敵」なのだ。加えて生地がつやつやしているのがさらに良い。だれかに照らされて光るから。そんな日向坂46の「みんなで幸せなる」が詰まった1着。

 3.『青春の馬』MV衣装

デビュー後にグループとしての意義を見失いかけていた彼女たちに「応援」という光明をあたえ、ふさぎ込みがちだった2020年もっともファンからの呼び声が高かった曲だ。

この衣装は青春そのものだ。
スマートなシルエットだが、さらさらとした生地だからターンをすると綺麗にスカート裾が広がるところが好き。それに対し足元はブーツという、儚さとちから強さの対比もすばらしい。
「青春」「青臭さ」「青二才」など”若さ””未熟さ”をあらわす青1色でできた”君”の背中を押すバトルドレス。

とても柔らかい生地のため、着ているもののパフォーマンスを敏感にキャッチし呼応してくれる。そのため細かい手の動きやステップによって衣装に残像ができる。この現象を見たときにμ‘s『きっと青春が聞こえる』のある一節を思い出した。

きっと青春が聞こえる
その瞬間が見たいね

青春が聞こえるというのもよくわからないし、あまつさえその瞬間を見たいとは?といまいち実感まで至らなかったこの歌詞の意味を、この衣装で理解した。足踏み、衣ずれ、乱れた呼吸、かいた汗が”青春”であり、纏った者が不器用なくらいがむしゃらに動けばうごくほど、その情熱をあますことなく現象として浮かびあがらせる。

さらにこの衣装、色のついたバージョンがある。
リンクしたMVでは映されていないが、さきほどの『JOYFUL LOVE』とおなじくそれぞれバラバラの単色衣装となっている。
『JOYFUL LOVE』で示した「みんなで幸せになる」から「人の背中を押す」へとつづき、日向坂46のこれからを駆ける『青春の馬』と呼ぶにふさわしい素晴らしい衣装だ。

いかがだったでしょうか。
「可愛い」「カッコいい」だけで片付けられてしまいがちな衣装にこれからすこしだけ注目してみてはいかがでしょうか。

おしまい。

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