竜王戦2020オンライン予選使用構築 -キレイハナオーガ-

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●コンセプト
前世代と変わらず縛り性能が高そうなスカーフカイオーガを軸として構築を組むことにした。
しかし、カイオーガを使う上で大きな課題が存在することに気がついた。前世代ではカイオーガを止められるポケモンが限られていた(ゲンシグラ、レックウザ等)のに対し、今世代ではダイマックスにより無理矢理潮吹きを耐えて技を返すという芸当がほとんどのポケモンに出来てしまう。そこで、ちょうのまい+バトンタッチでダイマックスでも止まらない火力で全抜きを謀るギミックを折り込むことにした。
バトン役は、イベルタルなどのダイジェット持ちを誘いやすく、耐久もそれなりにある弱保キレイハナを採用。弱保を発動させて後攻バトンをし、カイオーガに安全に繋ぐことでイージーウィンを狙う動きを目指した。

●個体解説

カイオーガ@おくびょう
持ち物:こだわりスカーフ
しおふき、こんげんのはどう、かみなり、れいとうビーム
175-×-111-202-160-156

禁伝枠の構築の軸。コンセプトにも書いた通りバトンから繋いで全抜きを謀るのが主な役目だが、バトン選出をしない場合もカイオーガが勝てないポケモン(貯水枠、ゴリランダー、レジエレキ等)が複数体いない限り普通に選出する。持ち物がスカーフなのはバトン選出でない場合を考えて汎用性を上げるのと、後述のキレイハナがちょうのまいをした後にダイジェットを受けてバトンをするため、イベルタルやサンダー相手にお互いS↑1の状態から先制をとるため。

カプ・コケコ@ようき
持ち物:ひかりのねんど
ワイルドボルト、とんぼがえり、ちょうはつ、リフレクター
146-158-122-×-96-191

初手に出してキレイハナとカイオーガが薄い物理方面のサポートと展開阻害を行う。物理型にしている理由は、
①単純にメインの電気技の火力が高くなる。

②カイオーガ入りに出てきやすいラッキーを誘って大きく削りを入れる
③蜻蛉返りを自然に採用できる
という点が挙げられる。特に③については、相手のサンダーやイベルタルが先にダイマックスを切って展開すると予想した場合に、ダイワームでとくこうを下げて後続のキレイハナで受けられるようにするのも狙いの一つになっている。

キレイハナ@おだやか
持ち物:じゃくてんほけん
ギガドレイン、ちょうのまい、バトンタッチ、ちからをすいとる
182-×-126-110-156-70

バトン役。耐久はD↑1でイベルタルの珠ダイジェット耐えまで調整。ダイジェットなどはもちろん、とりあえず弱点をついて殴ってくる相手に対して弱点保険を発動させバトンタッチする。元の素早さが遅いためちょうのまい1,2回積む程度なら大体後手でバトンタッチ出来るので、カイオーガのHP(潮吹きの火力)を減らさずに繋ぐことができる。

ナットレイ@しんちょう
持ち物:たべのこし
アイアンヘッド、ボディプレス、やどりぎのタネ、まもる
181-114-152-×-184-36

オーガナットやブリザポス、白バドレックス、ゼルネアス入りに対して出す。あまり特筆することはないが、ブリザポス等の打点や、キレイハナのバトン先をこのポケモンにして要塞化して勝つプランを考えてジャイロボールでは無くアイアンヘッド。

ボーマンダ@ようき
持ち物:いのちのたま
特性:じしんかじょう
ダブルウイング、げきりん、じしん、りゅうのまい
171-187-100-×-100-167

カイオーガが通しづらい構築に対してのサブプランとして。カイオーガが苦手なトリトドンやゴリランダーに圧力をかけやすい。げきりんしか技が打ちづらい状況が散見されたので、飛行技はそらをとぶではなくダブルウイング。技構成の関係上カイオーガ以上にメタモンにコピーされると止めるポケモンがいないため、選出には注意が必要であった。


ホルード@ようき
持ち物:きあいのタスキ
じしん、ほのおのパンチ、じたばた、でんこうせっか
161-118-97-×-97-130

ボーマンダで先にダイマックスを切った時の切り返しとして。汎用性が高いのでどんなダイマックスに対しても大体じたばた+でんこうせっかで仕事がしやすく、レジエレキ入りに対してもアドバンテージを取りやすい。
ほのおのパンチの枠はなんでもよい。ランドロスやジカルデに隙を見せないれいとうパンチも一考。

●結果
最高1770
最終1716  208位

途中、22-3で1750到達くらいまではいけたが、そこから1800の壁を越えられずに1700台でずっと停滞して気づいたら45戦終わっていた。
よく見かけるような並びに対してはコケコキレイハナオーガのバトン選出でほぼ勝てたが、実践不足の禁伝入り(ムゲンダイナ、ジカルデetc)や、バトンをしづらい構築への対処が甘く、下には負けなかったが、上に行くにつれて格上に手も足も出ずに実力差を感じた試合は多かった。
今回の竜王戦は告知された段階から沼通話で考察、SDでの調整を行い、仲間大会が実機で開催される頃に自分も実機に移って調整を繰り返していたが、8世代でのポケモンというゲームそのものの地力のなさと、ギリギリまで個体を変更したりしてたので構築の調整不足を痛感した。


●今後について
久しぶりに勝つためにしっかり構築を考えて調整を行なったが、本番が終わっていい意味でも悪い意味でも疲れて燃え尽きてしまったので、またしばらく隠居することになりそう。今月はランクマもそこそこに頑張ろうかと思っていたが、結局前半はほとんど竜王戦の準備に時間を取られていて、とりあえず組んでみたランクマの構築もイマイチ勝てずしっくりこなかったので、後半はランクマに切り替えて頑張るということもおそらく無い。
来年以降オフが開催されたらそこにフラっと参加し、気が向いたら葉桜の予選にちょこちょこ出る程度でやっていく形になる。他にやりたいゲームも多いため、また来年竜王戦が無い限りきちんと時間とってポケモンをやることはおそらくありません。
ぼちぼちオフが復活し始めているので、自分も一回オフ開催をしようか検討しようとしたけど、コロナ関連でやらなきゃいけないことがあまりにもめんどくさそうなので、これもよっぽど気が向いたらという感じなのであまり期待はしないで欲しい。
2世代はぼちぼちやってくかも。

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