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Kroi_2023/07/15 City Flow Music Festival in 台北


▼はじめに

Kroiが出演した台湾フェスのレポ&感想文です。
最初におことわりを🙇‍♀️

音楽は大大大大好きですが、記述内容に解釈違いや知識不足などもあるかと思います。また、自分の好みが影響して全体的に上手寄りなレポです。本来は5人バランス良く記述するのがベストだと思いますが、レポのために観るライブになってしまったら本末転倒のため、自分の思ったこと感じたことを第一優先に、心のぶち上がり具合に相応した火加減となっております。
また、「私は行ったぜドヤ」をしたい訳ではなく、自分が後で見返す用の備忘録&行きたくても行かれなかった方に少しでも雰囲気伝わればいいな、の意図で文字に起こすことにしました。なるべくフラットに記載していますが、読んでいて不快な点があったらそっと画面を閉じてくださいませ🙇‍♀️


参加の経緯

フェス出演解禁ラッシュの4月頃、公式から発表がありました。Oh……台湾か…。さすがに厳しいか?いや、行……ける?なんたってKroiの海外フェスだよ絶対何か起こるよ。行くよ私台湾。

カレンダーを見るとちょうど3連休だったため、有休消化せず行けることがまず確定。そして、頼りにさせていただいたのが、元フィギュアスケートオタクでかつて海外を飛び回っていた社内の先輩。ちょうど先輩も春に台湾遠征されてて、移動スケジュールや現地のことなど色々相談できたのも大きかったです。持つべきものは、ワールドワイド・スーパーオタク。

Kroiのライブって、たとえ同じセトリでも一度たりとも同じ演奏が無く、特に海外のフェスなんてスペシャル感満載だろうなと想像した。海外に慣れておらず超不安だったが、ソロ海外旅行も経験のひとつとして挑戦してみたかった。この時代、スマホひとつあれば何とかなる!えいや!と参加を決めました。

▼ライブレポ

Kroiが始まるまでの会場の雰囲気


Kroiの舞台はメインの野外ステージ。周りに海や芝生はありませんが、Greenroomフェスのステージをご想像いただければ当たらずとも遠からずかと。チケットを持っていなくても後方から音漏れが聴けてステージも覗き見できる感じだった。

フェス自体は14時過ぎのスタート。
私は17時あたりから遅め会場入りしたが、それでもとにかく日差しが強く、Kroiの出番が夜で良かったとホッとした。(超勝手解釈:炎天下はあまり似合わず夕~夜が最適な人たち)
そんな炎天下の中、爆音で歌って演奏するハイパー元気おじさん集団「脫拉庫(TOLAKU)」さん凄すぎた。音楽ジャンルも幅広くて、ちょっとメタル的要素ある曲がお気に入り!

Kroiの2つ前、TOLAKUさんのステージセット中。かなり暑かった。

さて、TOLAKUさんが終わって時刻は19時。
日もだいぶ落ちてきて、日中の太陽と湿度を引きずったじんわりとした空気の中、風が吹くと少しだけ涼しく心地良い。

オレンジのタオル持ってる人多いなと思ったら、これ荷爾蒙少年(Hormone Boys) さんのグッズだったのか。
少し胸がきゅっと切なくなる半音使いのメロディー。同期をうまく使ってギターを厚くしたり、シューゲイザーっぽい雰囲気にしたり、ラップやベーススラップもあってファンキー風味だったり。全曲聴きやすかったしノリやすかった。さらにお三方がシュッとしてて、あぁこれは人気になる要素が詰まっているなと感じた。

Kroiの1つ前、Hormone Boys さん。
私はベースの人のファンになりましたよっと…。

Kroiのステージ

Hormone Boysさんから続けて観る方が多く、転換中も前方は人があまり動いていなかった。
いつもと違う環境でのライブ。果たしてどんなテンションでどんな演奏をするのだろう?ずっとそわそわ落ち着かない。おそらく他の方が動画や写真を上げてくださると信じて、私は目と耳を研ぎ澄ませてリハのNetworkとまず向き合う。あぁ、いつものKroiちゃんだ!

🎼risk
指ハートしながら登場した人たち。MC無しで始まったあのテレレッテッテッテーのイントロ。Magneticツアーでやってたアレンジrisk来た!なんと1曲目でやってしまうのか、意表を突かれた。
勝手な解釈だが、フェスや対バンのKroiって、前のバンドの雰囲気をアレンジのエッセンスに加えている気がして。(実はHormoneBoysの時、怜央さんがあの派手な衣装で客席側で普通に観てらっしゃった…のを偶然お隣にいたKroiふぁんの方が教えてくださった。)
ということで、HormoneBoysの少しアンニュイな雰囲気を引き継いでか、いつもより言葉の響き重視の母音強めな歌い方。拍もかなり後ろめでゆったりと。どことなくNever Ending Storyのような歌い方だと思った。温度が足りない~の高音ロングトーンも歓声起きてたし、その後のスキャットもブルージーで最高。大好きなrisk。

🎼Balmy Life
riskアウトロからシームレスにバンドの看板曲へ。
ここからはモードが一気に変わってカチッとした印象。怜央くんラップ部分の手癖もキレッキレ。しかし2Aのラップ部分は1番よりゆったりめな感じ?「滴 気づき 沈む」のところはゆらゆら気味なフロウで、このバージョンもいいなぁ、などと思った。

🎼Page ~ Monster Play
こちらもキレキレ!2Aの「わかるはず」がいつもと違って拍後ろめで益田さんのリズムと完全ユニゾンしていた気がする。
そして、怜央くんボコーダーからのクール&ザ・ギャング『Jungle Boogie』アレンジが始まる。Magneticツアーでじっくり育って昨今のフェスでも当たり前かのように演奏しているこちらが、ついに海外上陸。いつも通りジャングルブギー♪コーラスからのMonster Playに突入。

しかし1番あたりで長谷部の動きが不穏だ…。しゃがんでずっと機材をいじっている模様。ヘルプに来たスタッフさんが捌けて一度直ったように見えたが直っておらず、モーンスタプレッの掛け声来ちゃったよ…。帰国直後のロゼスペでは「いつものテックメンバーが直してくれたから大丈夫!」とにこやかにお話しされていたが、現場は結構な緊張感あったように感じた。私はこの時、もしこのままずっと音出なかったらどうしよう、頼む直って…!と固唾を飲んで見守っていた。

悠生くん始まり予定のギターソロパートは依然音が出なくて間に合わず、2~3小節くらい益田さんのドラムと怜央くんのギター残響音。千葉さんが悠生くんの状況を把握し、即座に「こいつに注目~」的な感じでセンターの怜央くんにハンドサインを送る。(これ現場で見てて悠生くんに向けて送ってるのかと思ったが動画で確認したら違いましたね。)こういう当意即妙な対応できる千葉さんってホントさすがだと思った。
そしてこの後の怜央くんギソロがすごかった!初盤は、怜央くんっぽいやや控えめだけどやってることは凄いナードなフレーズ。徐々に爆発していって、終盤は3連符トリルのようなものを高速弾きしていて心奪われた。すごい。ソロ終わりに後ろの悠生くんをチラ見して「よし、いける!」みたいになってたのもグッと来た。

そして復活した長谷部さん。ワウ踏みながらのファンキーなフレーズから後半はギア上げてロック調に。あぁいつものギタリストが戻ってきた、と泣きそうになった。最後アウトロのギソロのことを私絶対に忘れたくない。素晴らしかったんだ。千葉さんと向かい合ってやりあってから前に出てきて長めの歯ギター。持ち場に戻るときも、お尻ふりふりしながら綺麗にくるくる回転して、後ろ向きで膝ついて掻き鳴らすギター。いつも高確率で配線に引っかかったりステージドリンク倒したり本人自体がコケたり本人自体が落下したり、どこかキマらないのが愛おしい長谷部さんですが(※褒めてます)、台湾では至上最高にばっちりキマってて超かっこよかったぞ!
千葉さんのトークボックスアレンジソロも良かった。ここでも冒頭怜央くんソロのトリルを取り入れてた?は深読みし過ぎか。音色も綺麗だった。

🎼selva
MC「覚えてきた台湾語全部抜けちゃったんですけど」「最高のPartyにしましょう」から始まったselva。あのカッティングイントロ始まりの前に5人でゆるっと音出ししてたのが非常に良かった…。
千葉さんのコンココンコンみたいなオモロい音いつもより多めに仕込んでた。私のメモに“長谷部30回転”と残っていたのは、JUDENに加えてselvaもだった。バッキングの時に後ろでくるくる回ってたな。

🎼JUDEN
怜央くんのソウルフルな「Everybody funkyーーー!」が3回、台北の夜に響き渡る。この始まり方がとても良かったんだ。絶対良い演奏になるじゃんって答えがもう出ているかのような始まり方。
ソロ回しは関さんパート盛り上がった!というかこの曲だけでなく関さんに向けて現地の方々の歓声が抜きんでて響いていた。いつでもどこでも大人気関さん。
そして注目すべきは、愛せその邪僻~で怜央くんがスピーカーを文字通り飛び越えて前に出てきた。何このけしからんパフォーマンス…。(私この時いつもハセベダンスタイムを見がちなので怜央くんを見逃さなくて良かった。ちなみにハセベさんもくるくる踊っていました。)
唯一、海外仕様なのかな?と思ったのが、everybody funky,Yeah~のコール&レスポンス。怜央くんだけでなく千葉さん悠生くん3人が前に出て声出しを促してお客さんとのコミュニケーションを図っていた。確かに英語のコーレスだから国境越えても通用するよな。なるほど。

🎼Fire Brain
「残すところあと1曲です」のMCで名残惜しくも始まったライブ定番曲。
後ほど動画で確認したが、イントロの関さんフレーズのあと益田さんスティックカッ!してるの知らなかった!今後注目しよう。(いつもFunky GUNSLINGERの2番サビ前のカッカッだけは刮目しています。益田さんのカッカッオタク。)
Burn such a brain,burn~ 辺りから怜央くんギター持たずくねくね踊るというレアバージョン!倍拍でバーンサーッチャーブレーインバーン歌い上げる。ここの怜央くんチラ見しつつ、私は前に出てきた長谷部さんのギソロに釘付けであった。もっと顔で弾くかなぁと思いきや結構涼しい顔で弾いてた。Fire Brainに関してはもうこれ以上の記憶がない。この曲では毎回、自分が脳溶けてしまっているのでこの状態になってしまうな。結論、最高ということです。

※最後、セトリ配りは無しでした。 


怜央くんの「グッナイ!」を客席の余韻に残して立ち去るKroiのみなさま。

お客さんは皆すっかり放心状態で、自然とアンコールが起こっていた。アンコールの発音がカタカナではなく英語だったため、恐らく現地の方発信ではないだろうか。すごいよKroiちゃん、国も言語も超えてすっかりお客さんの心を掌握しているよ。

Kroiのライブを観た直後って、ファン歴やライブ参加回数を問わず、ほぼ全員が呆気にとられるというか「楽しかった~~☆」というより「何だったんだ…すごすぎる…」と会場全体が圧倒された雰囲気に包まれる気がしていて。その現象がまさに台湾でも起きていたのがすごいと思った。Kroiはいつも通りの演奏をして、お客さんの心に「物凄いライブ体験」として刻まれる。環境が変わってもライブのスタイルは変わらないのだと感動したし、同時に安心もした。

昨今、めきめきと幅広いフィールドに羽ばたく、我々の愛すべき5人組。
ついに日本武道館という大舞台に立つことが約束されたバンドになり、少し戸惑いや寂しさを覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、台湾でのパフォーマンスを見てそれは杞憂だと確信しました。会場や動員数が大きくなっても、きっとKroiは相も変わらず長尺ソロ回しを涼しい顔でやってのけるだろうし、お客さんとの程良い距離感を保ちつつ決して置いていったりはしないだろう。その日観たライブが常に最高。最高を更新し続けるバンド。出会えて良かったKroiちゃん!

いつかグラストンベリーとか出てしまう日が来るのかな…私は行けるのかな…いやどうにかして行くだろうなと、あり得るかもしれない未来に思いを馳せながら、その日は蒸し暑い台北の夜に帰ったのでした。




🎧️おまけ
Magneticツアーグッズのメッシュトートバッグが、これまた遠征のおともに最適で、私これを一生かけて使おうと誓った。サイズ感、ボケットの位置と個数、紐の長さ、どれをとっても完璧。シャワーやお風呂の時や、増えすぎた荷物を詰める時、とにかく痒いところに手が届く便利で最強なバッグ。この有能性についてもレポ書きたい。
ストックでもうひとつ購入したいが、もう在庫無いんでしたっけ…。


コイツのおかげでジェットスター機内持ち込み7kgチャレンジ成功

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