無題

だって。いらないと思ったんだ。
全部、全部、全部苦しかったから。悲しかったから。うまくいかないからさ。
ふと「嫌だなぁ」って、それだけの心も許されないのかな？

友人だっていらないし、親友なんてもっぱら。
僕が人と関わるのは最低限の「普通の人間を保つため」な時であって、
別に本心を分かち合ったり悩みを話したりなんて関係は求めてないんだよね。
それが嫌って人もいるから、極力僕は自分から自分の胸の内を話さないし
別の話題を自分から持ちかけたりして「この人は自分のことを話さないな」とすら
思わせないようにしてるんだけど。知らなくていいことはたくさんあるよ。

僕の大事な人は、3人。
妹と、上で待ってるあの人と、今そばにいてくれる仲の良い子。
それ以外は正直言って、自分の本音を話そうとは思わないし
そもそも「本音を話さないこと」って悪いことじゃないと思うし。
隠す優しさだってあると思うんだよ。都合のいい優しさが。

僕はね、本当はもう死にたくてたまらない…なんて心すらもどうでもいいんだ。
だって心はもう死んだから。本当は、もう全部どうでもいいんだけど。
僕から割れてくれた、僕から逃げてくれた片割れが必死に僕を起こそうとするんだ。
それは嫌だ、それは君じゃないよって言ってくれるから
頑張って好きなことに打ち込んで、イラストを描いて、時を過ごすんだ。

感情が少しでもひっかかるものを集めて生きているもんだから、
何がなんでもかき集めるもんだから、まるでたまに
ただの収集癖って思ったりもするんだけどさ。

だってどうでも良くないか。
どうせこの文章だって、誰にも伝わっていやしないし。
自分のこと理解してあげられるのも愛してあげられるのも自分だけで、
どれだけ何かに恵まれてても幸せでも人が孤独なことには変わりないよ。
人が分かち合えることなんてないよ。ていうか、する必要なんてないよ。
大事なのは自分を信じる心だけ。
それだけあれば、あとは何が起こっても大丈夫な人間が誕生する。
だって自分がなんとかすると信じてやまないから。
なんとかできなくてもなんとかすると最後まで信じて諦めないから。
できるまでやるから。だから自分を信じる心が必要なだけであって、
何がなんでも誰かを信じたりとか好いたりとか。

そんな必要はないし、押し付けられる義理もないんだよな。

どうでもいいよ。
ほんと、どうでもいい。
ごめんね、僕に優しくしてくれる人たち。
僕にとってそれは「どうでもいいもの」だけど、無価値ではないよ。一応。