チルチルってどうやって始まったんだっけ?

学生の時に取り組んだ大きなプロジェクト、tyltyl。
大学2年生の時から卒業まで、その都度形を変えながら毎年進化して、
私とちすけが卒業してからも後輩が引き継いでくれて…..

”ずっと楽しくて安心できる場所”として、
近くにあってもなくても、そこに自分がいてもいなくても、
あるだけでそれでいい、みたいなそんな感じ。

時期の見通しはないけど
カフェに限らないなんらかの形で
tyltylを何処かに出現させたいとずっと思っている。

このnoteも、なんとなくそれにつながるものになればいいなと思って
ちすけと始めたんだけど、
4月に更新する約束をサボって、もうゴールデンウィークも終わって、
やっと重い腰をあげた。

記憶を思い返して、今だったらこんなことやりたい!につながるように、
あまり記録を残したりしてこなかった、
私とちすけしか知らないtyltylの始まりについて振り返ることにした。


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ヤングアート ディスプレイ

tyltylというカフェを始めることになったきっかけで、
長岡造形大学の学生が長岡駅前の商店街が連なるエリアで作品を展示するイベント。

「若い世代の作品発表の場の創出」
「市民が何気なく芸術を鑑賞出来る場の提供」
「地域文化の向上と活性化」
という目標のもと、
学生がまちに出ていくきっかけになった。

以下はそれの概要。

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主催|長岡悠久ライオンズクラブ
共催|公立大学法人長岡造形大学
後援|長岡市 長岡市大手通商店街振興組合 朝日新聞新潟総局 毎日新聞新潟支局 読売新聞新潟支局 日本経済新聞社長岡支局 新潟日報社 長岡新聞社 BSN新潟放送 NST TeNYテレビ新潟 UX新潟テレビ21 ケーブルテレビのエヌ・シィ・ティ FM長岡80.7

運営|ヤングアート・ディスプレイ in Otedori実行委員会 
期間|3月21日(土)~4月12日(日)
会場|大手通商店街約19店舗

入場無料

本部・インフォメーション|
カーネーションプラザ(旧大和)10:00~17:30 水曜定休日

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ヤングアート初年度の2015年のWEBサイトは、URLを次年度に引き継いているので当時のものはもう見れなくなっていたので、諸々の細かい情報は長岡悠久ライオンズクラブのサイトから引っ張ってきている。

今回いろいろ調べている中で思ったのは、造形大発信の情報がとっても少ないこと。
ヤングアート2015は、事業費91万円を長岡市市民活動推進事業補助金62万4000円と、長岡悠久ライオンズクラブの事業資金で賄ってるらしい。造形大の予算は全く使ってない風の書き振り。
2014年にやってきた先生ふたりが発起人のはずだから、既に予算案もできている中で無理ないのかもしれないけど、学校側はそんなに協力的じゃなかったのかな〜〜とは思う。


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チル年表

・2014年 6月12日(金)
第18回長岡市中学校美術部作品展 全体打合せ会議
ちょっと話はずれるけど、毎年長岡市にある中学校の美術部が合同で作品展を行なっているらしい。

主 催   長岡悠久ライオンズクラブ
共 催   長岡造形大学 新潟県立近代美術館
後 援   長岡市教育委員会

という体制で行われていて、長岡造形大学と長岡悠久ライオンズクラブの定期的な接点となっていたみたい。
2014年の中学校美術部作品展 全体打合せ会議が造形大内で行われており、大学の事務局の人がその会議とかに参加しているみたいだった。(そのうちの一人が丸山さん)

ライオンズクラブが出資を決定するまでにどんな手順を踏んでいるのかわからないけれど、もし年度のどこかで決まったプロポーザル募集を行なっていないんだとすれば、こういった機会に話をしていたんじゃ...?


・2014年夏休み明けころ
ちすけと2人、先生のところへ、「なんかやりたい!」と
アバウトな相談をしにいく。
そこで「長岡駅前商店街でアートイベントしたいと思っていて、君たちカフェやっちゃいなよ」みたいなテンションで提案をもらい、カフェをやることを決める


・10月6日(月)
市民教育委員会 ヤングアート・ディスプレイ in Otedori 第1回実行委員会

先生と共に学生が参加して、ライオンズへ構想を説明してるっぽい。
この時すでにヤングアート実行委員会(学生融資団体ということになってる)のメンバーが決まっている。じゃあ先生ってヤングアートにおいてどんな立ち位置なんだっけ…?


・10月27日(月)
市民教育委員会 ヤングアート・ディスプレイ in Otedori 第2回実行委員会
会場|アオーレ長岡

ちすけと参加。カフェがやりたい、ということを宣言。
アート作品のジャンルの中にはインスタレーションというものがあって…..
コミュニケーションを生み出す場を提供する、そう言った作品….的な説明を先生が大幅補足。
ゆくゆくは学生から語ってもらいたいですが、ハハハ、と言われ、
ふーん、と思う。

大手通りにある コーヒーハウス ミチルさんを紹介してもらう。
コーヒーの淹れ方を教えてください!弟子入りさせてください!と頼む。
後日コーヒーをいれる道具を揃えて店にきてね、と声をかけてもらう。


・チルチル、メンバーが増える

・ミチルさんへコーヒーの淹れ方を教えてもらいにいく。
ミチルさんは優しい

・プロポーザルを作り始める
ミチルさんに弟子入りしたことからカフェの店名を「チルチル」と名付ける。この名前はチルチル史上の発明。
ほんとにいい名前だと思ってる。ちすけが思いついた。すごい。


・11月19日(水)
実行委員会へプロポーザル提出の締め切り日

どんな店構えにするか、どんなメニューを出すか、営業はどうやって回すか、などなど現実的なことを考えるも、なんか何もできる気がしなくて、はちゃめちゃにまとめたものを日付が変わる1分前に打ちひしがれながらメール送信。
実行委員長から「超ぎりぎり!でも夜はこれから!」と速攻返信があり、すき…ってなる


・12月初旬
プロポーザル更新、TYLTYLという表記に。
雪解けの春に開催されるアートフェスティバル….みたいなのがヤングアート全体のコンセプトの中にあったこともあって、TYLTYL のテーマを「ゆきあそび」とした。その時出したプロポーザル冒頭のテキストが面白い

降水量の多い長岡は、雪遊びにうってつけの場所だ!
ということで、チルチルのテーマは「ゆきあそび」です。

おもろい……

実際に販売した「雪だるまアイス」というメニューはここでもう提案していて、2段重ねのバニラアイスにチョコチップとかをトッピングして雪だるまにできる。コーヒーをかけてアフォガードにできる。


・12月中旬
ロゴ、紙コップなど諸々デザインを考える

かっこいいデザインができない〜
私は何もできない〜〜〜〜とまた打ちひしがれる

もっと楽しめばいいのにとは思うけど、
ただ本気でちゃんと楽しむって難しいよね。


・冬休み、明けて後期を終える
その間、いったんTYLTYLのことを忘れて過ごす、現実逃避する

ただ臨時営業許可を取るために役所や保健所、検便など諸々の手続きだけはやる。
どこへいくにも距離があってアクセスがすこぶる悪い。
保健所で資料をもらう。これはOK、これはだめ、という細かい説明受ける。窓口女性の話ぶりが説教っぽくて、私たちも喧嘩腰になりもめる。
道路はビショビショの雪だらけで吹雪いてて、寒さにキレる。
申請に行く日、後日結果を取りに行く日、それぞれ丸1日がかりになる。

駅前へ出たら、長岡駅の蕎麦屋さんへ行くのが恒例になる。
本来セットでつけるミニカツ丼を単品で頼む。
300円ちょっとでちょうどいい量のタレカツ丼が食べられる。
めちゃくちゃおいしい。
食券にはないので定員さんにお願いしなくてはいけないです。ぜひ。


・2015年 2月4日(月)
市民教育委員会 ヤングアート・ディスプレイ in Otedori 2015
説明会 キックオフパーティ

infoであり拠点、そしてTYLTYLの屋台を設置する、カーネーションプラザでキックオフが行われる。多分この時初めて現地を確認する。


・3月(春休み)
店構えをえいや!と決めて屋台の設計図を作る
全体の展示用パーテーションと一緒に、 TYLTYL屋台用の白い壁をこしらえる

・紙コップなどの備品や食材を揃える。
アスクルで諸々を注文するが、紙コップと蓋が合わない事件が発生。
オンスはあってるのに!!無駄金!!!!!とめちゃくちゃイライラする。
ちょっと安くなるからって、紙コップと蓋は別々で買ってはいけない。
これは後世に受け継ぐべきこと。


・3月19日頃
搬入、現地で屋台組み立て


・3月21日(土)
ヤングアート長岡オープン

当日からお釣りの用意、豆を挽くことに追われながらも大盛況だったと思う。
夕方からオープニングパーティー、終了後にライオンズや商店会、先生と一部学生で近くのイタリアン料理店で会食。ここでもいろいろあってとても打ちひしがれるが、私たちは悪くない。

その後は8人くらいのメンバーと共にシフトを組んで営業
お客さんを呼ぶのって難しいな〜となったけれど、会期最終日まで楽しく営業できた


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こんな感じでヤングアート初年度は実施していたと思う。

アートでプロジェクトを進める仕事について
記録がどんなに大事か日々実感してばっかりで、
家に篭っているうちにもうちょっと初年度のことを思い返す機会を作ろうかな。

次はお金のこととかを振り返りたい。
あとは学校とか街とか、今ならどんな関わり方ができるだろうとか。



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