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闇鍋というか虹鍋

こんにちは。tyauzoです。
急で申し訳ないんですけど、闇鍋ってやったことあります?

闇鍋(やみなべ)とは、それぞれ自分以外には不明な材料を複数人で持ち寄り、暗中で調理して食べる鍋料理。

闇鍋、アニメでしか見たことなくね?とのことでワラワラと集まったオタクたちと闇鍋をやってみたのですが、せっかくの機会なので記事にしてみました。

開催地となったのはメンバーの中で唯一の一人暮らしであるC君の家。夕飯時に闇鍋をしようということで、日中はスマブラで大乱闘、昂ぶった気持ちにより勢い余ってベッドと土鍋をぶっ壊し、開幕から景気の良い闇鍋がスタートしました。

バッキバキ

勢いよくスタート!と言ったものの、まずは普通の鍋を楽しみます。最悪のケースとして、「全員が食材に石炭を持ってきて、餓死。」というのも考えられますので、まずは普通の鍋を楽しみます。何事にも保険というものは必要なのです。

うわっ!!!!??!?

すみません、あまりにも美しい鍋ができてしまったのでフリー素材かと思いました。あごだしつゆにたっぷりの白菜、鶏肉、豪勢にエビもはいっています。おいし〜。世の中何もわからないが、これが「正しさ」の中にあることだけはわかる。

ひとしきり普通の鍋を楽しんだところで、「そろそろ...」「もうちょっと待って...」「入れていい...?」となんだか初夜みたいな台詞が聞こえてきますがこれから始まるのは闇鍋です。

ところで、闇鍋は食材の大喜利的な側面を持ちますが、「鍋」という料理の性質上、食材のチョイスには暗黙のルールが存在します。
例えば、

溶けてしまってわからなくなるもの(チョコなど)鍋そのものの味に影響があるもの(ジュースなど)食わせる気のないもの(セメント)

これらのようなものは基本NGとされます。

何よりも食事であるという以上、みんなが楽しめるような配慮が求められますね。

ちなみに僕が持ってきたのはアヒルのおもちゃです。

さてそのような前提を踏まえた上で、記念すべき初手の食材を投入した後の鍋の様子を見てみましょうか。

もう死んでた。

会場のボルテージは早速ミニマムに、あれだけ顔色の良かった鍋が変わり果てた姿になっています。ネクストコナンズヒントは「食紅」です。

ご覧の通り、鍋が夢カワイイみたいなカラーリングになったおかげで(この場合は悪夢)全員の食欲のメーターは限界まで(マイナスに)振り切っている訳ですが、被害はそれだけにとどまらず、

生???

食材までもが着色され、全ての肉は食べ頃なのかどうか判別不可能になりました。結局いつ鍋に投入したのかわからないので限界まで煮ることになり、全ての肉はおいしめのゴムと化しました。

ちなみにもう一方の鍋はなんだかを感じさせる出来になりました。脳裏に「海洋汚染」という単語がよぎって仕方ありません。右上に浮かぶタコとしても、こんなタイミングで里帰りするとは思いもしなかったでしょう。

せっかくなので持参してきたアヒルを浮かべてみます。これにより僕の脳は完璧にこれを料理だと認識しなくなりました。池?もとより鍋に入れるつもりで持ってきたアヒルですが、こうも100点のコンビネーションを見せてくれるとは思いませんでした。

その後 食紅を入れた犯罪者が嬉々として見せてきたものがこちら、筆洗いから掬ってきた水かと思いきや牛乳に食紅を混ぜたものだそうです。あっそ。現代の法律でコイツを裁くことはできないのでしょうか。
...
...
...

...その後なんやかんやあってこうなりました。
チョコチップスティックパン、ビスケット、シュークリーム、カットパイン、りんご、そして白菜や鶏肉。1日の食卓の全てがここに詰まっています。

そして鍋を一口含むと「環境汚染」「終焉」「公害」「沼」...などと、およそ食事と関係のない語彙ばかりが脳内を占領し、口内は完全にBADEND。誰もが誰もを憎しみ合う第三次世界大戦です。

ハナから期待していませんでしたがこの集団、全員が鍋を破壊することしか考えていません。
犯罪者のトキワ荘か?

ビスケットによる影響か、辺りに異常に甘い匂いが立ちこめますが、見回しても劇物しかありません。ちなみに同じような特徴を持つ物質は「クロロホルム」です。よろしくお願いします。
心なしかアヒルちゃんの目も悲しげです。

これらの具材のうち、ダントツで最悪なのがシュークリームです。早々に溶けると思っていた外側の皮が思いのほかしぶとくシュークリームとしての原型を保ち、噛んだ瞬間にあごだし風味の生クリームがじゅわっと溶け出し口内を蹂躙します。終わってる小籠包。

そして何とか具材を消費しようと奮闘していたのですが、いつのまにか鍋が深紅になっていました。僕らは「具を食べる」以外の行為は何もしていないのにも関わらず、鍋の方は勝手に多様な色彩変化を見せてきます。もう勘弁してくれ。

英語禁止のUNOやババ抜きを通して押し付け合いながら、やっとのことで鍋を空にした僕らですが代償として体調と友情を失いました。あまりの重体に記憶すら無くしそうな勢いでしたが、壁に染み付いた心配になるほど甘い香りがその日あったことを如実に語る証拠として残りつづけています。

後遺症に苦しむ人々

みなさんも闇鍋をして友情を破壊してみては?僕は二度としません。さようなら。


今後の司法制度に期待したい。


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