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1年前くらいに面倒になってやめた日記に書かれたアニメとかの感想(というかそれしかない)を読んでいるとうずうずしてきたので最近見たものについての感想を書こうという気持ちになった。日記なんてこれくらい適当な気持ちで始めたり終わらせてもいいだろう。おれのチラシの裏なので。

イケないサイトのURLを貼っていたら記事が消されたので再投稿しておく。おそらくこれで問題ないはず。自分の振る舞いを客観視できないオタクで本当に申し訳ございません。



TABINOMICHIの『シロナガス島への帰還』を読んだ。プレイ時間は10時間弱。

いや〜本当にいい作品だった。若干ご都合主義すぎるきらいはあるもののミステリとしてちゃんと筋の通った出題と回答もあったし娯楽ミステリだけで終わらない通底する命題があったのがかなり嬉しい。あとタイトルの回収の仕方も完璧。

「人はその死までに、いかに何をやり遂げたかで一生の価値が決まる」

全てそういうこと。
もうちょっと感想はあるのだけど本編を読み終えてひとしきり号泣したあとプレイしたEXTRAシナリオのねね子があまりにもエロすぎて感動が吹っ飛んでしまったので最終的にはねね子の腋以外なにも覚えていません。


サークル夜のひつじの『相思相愛ロリータ』を読んだ。プレイ時間は5時間弱。

一応弁明しておくとおれは現実はもとよりフィクションにおいても小児性愛者ではなくこの作品の文章が美しいと評判だったのでプレイした。言い訳を書くとマジっぽくなるのでどうでもいいが。
過去に同サークルの『孤独に効く百合』はプレイしていたのだけれど、かなり前というのもありそんなに印象に残ってないがこの作品は本当に良かった。前評判どおり心情描写の筆致が凄まじく、井上荒野くらい文章が上手くて笑ってしまった。


主人公のおかくんは日々の生活のなかで摩耗していて無意識に救いを求めているだけで生粋の小児性愛者ではなく、ヒロインのまこちゃんと合わせてたまたま電車で乗り合わせた偶然によって成り立っている関係性というのが本当にすごい。
おれは『私に天使が舞い降りた!』のように小児性愛を扱う話を全て長谷敏司の『allo, toi,toi』を副読本にして読む癖があるのだが、『相思相愛〜』の二人の関係は『allo, toi,toi』で描写された好きのブラックボックスそのもので凄い。
人を愛するという意味を知らない二人と、性行為を相手が喜ぶからしてあげたいと思うまこちゃんとその行動にフリーライドするおかくん。客観視するとあまりにも歪で、現実の価値観だとおぞましい関係性の二人なのだけれどこれは虚構であり物語なのでその愛と行為は肯定される。というのが美しい。

ただ、ラストシーンのこの関係への問題提起と解答はさすがにおぞましくて厳しい気持ちになった。作中の二人にとってはこの上ないハッピーエンドなので、現実の価値観に染まりきったおれだけが悪く、作品はなにも悪くない。


NEW GAME!を全巻読んだ。

数年前この作品が流行っている当時は精神が荒んでおり楽しそうに仕事をしている奴らが許せなかったので読んでいなかったが歳を経て読んで本当に良かった。この作品の本質は仕事ではなく人間の物語だったので何もわかっていない昔のおれをぶん殴りに行きたい。

NEW GAME!のなにがいいかって、イーグルジャンプにいる全員が自分の携わる作品に真摯に向き合っていて、限られた時間や予算の中でより良いものを世界に生み出そうとする個人の行動が集団に還元されるところ。
世界にまだ存在しないけど素晴らしいものを限りあるリソースのなかで更に素晴らしくして生みだそうとする行動はクリエイターもとい全ての人間に備わった善性だと思っているので、その善性にフォーカスした作品でとても嬉しい。

漫画を全巻読んだ勢いでアニメも全話見たが本当に良かったな。特に2期が。1話と最終話の演出、本当にベッタベタなんだけどこういうので簡単に感動してしまう。弱いオタクなので。

最近見たアニメについても書こうと思ったが飽きてきたのでまた今度書くことにする。

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