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「日記24」2024年7月20日

アフターサンという映画を観ていました
とてもよかった

ネタバレとか気にしないで感想を書きます




夏〜〜〜〜ってなります、マジで

なんて言うか、一昔前に「死にたくなる背景絵上げてけwww」みたいなタイトルのブログに転載されてた絵のような夏
ノスタルジーを伴う夏
日本の夏みたいな感覚ってイギリスにもあるんですね

物語を通してタルコフスキーみたいな第三者的なテンポが貫かれていて、どこかぼんやりとした声を聞きながら終末感漂う一夏を過ごすことになるんですけど、出てくる人がみんな余命半年みたいに映っていて、それがとても切なくてよかった

描かれる父と娘のバカンスは、一方では逃避行であり、一方では二次成長の物語なんだけど、その揺らぎによって上手いこと心の中に現実から逃げる父親の感情を差し込まれてしまい、もう戻ってこない最後の夏という最大級のノスタルジー(予定)を食らわせてくる

基本的に派手なことは起こらない映画なんだけど、静かな中に緩急がしっかり与えられているので退屈せず画面に齧り付いて観ることができた

絵は通しで綺麗にまとまっているうえ、時々笑っちゃうようなシュールな構図もあって、絵だけでも緊張感を保てていたと思う
というかそこが一番のウリだと思います

「昔見た昔の名作」を、夏や喪失といった共感性のあるテーマになぞらえてお出ししてくれるのですごく嬉しかった

ぼんやりとした映画が大丈夫ならアフターサンはよいです
そういう気分じゃなかったら普通に寝るかもだけど今日観たのはすごく良かった


その後アマプラで友達と
「最強王図鑑 ~The Ultimate Battles~」
を観ていた

最高でした

詳しいことは後日書くかもなんだけど、
「ライオンとティラノサウルス戦ったらどっちが勝つ」
みたいなのをやる番組だ

それ自体そんなに珍しくはない企画かとは思うが、このシリーズにおける最も大きな特徴は「明らかに専門家が関わっていない」ところで、ティラノサウルスの全身が今の時代には珍しく鱗で覆われていたり、腕の付き方が完全に間違っていたりする

それ故に勝敗の着き方も論理を逸脱しており、基本的には最後に必殺技を放った方が勝つ傾向にある
半分パチンコの演出のような突拍子のなさで勝敗が確定するので、勝敗を予想しようとすると運ゲーになるアンバランスさが実況に最適だった
冷やかし目的で見始めた我々は途中から皆小学3年生になり、深夜2時にティラノサウルスやトリケラトプスを応援するに至ったのだ

最強王図鑑、おすすめです

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