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240518 SEVENTEEN TOUR 'FOLLOW' AGAIN TO JAPAN

※5/18 ヤンマースタジアム長居 レポ
私のNOTEあるあるだけど、感じ方はあまり綺麗なものではない。悪しからず。

経てば経つほど忘れていくに決まってる、そう思って焦って帰りの夜行バス、真っ暗な中でこれを打ち始めた。めっちゃ眠い、疲れた、でも寝たら忘れる。この私の思い出が消えちゃうから書かないと。

朝は起きようと思っていた時間の30分後に起きた。起きた?起動した。目覚ましを掛けたので起きてはいた。やばい、1時間後には出たいのに。まあビビりすぎて12時には長居に着くように予定を組んでいるので、実際4時間までは遅刻しても大丈夫なんだけど。
なんとか顔と髪を作り終えて家を出て、最寄り駅に向かう道中でお気に入りのトレカケースを忘れたことに気がついて萎えた。取りに帰ろうか迷ったけど、もう目の前に最寄り駅が見えているので今回は諦めることにする。
トレカケースは忘れちゃったけど、私が生涯大事にするであろう、ウォヌとスングァンが一緒に写ったナナツアーのチェキはいつでもスマホの裏に入れてあるしね。

私、1人でご飯食べられないんです。1人で食べるご飯って意味が無いと思ってて、人と食べるご飯だからおいしいし、誰かに会うための理由にご飯があると思ってる。正しく言えばわざわざ1人でご飯を食べようと思わない。そんなことはどうでも良くて、基本1人だと何もする気にならないという話。そんな私が1人で大阪までライブに行こうとしてるって?半年前のSEVENTEENを全く知らない私に言ったら鼻で笑われると思う。でも事実私は東京駅に1人で立っていた。周りを見渡すともうCARATがいっぱい、本当にいっぱいいて、1人の人なんかいない。皆グループでいたり、友達といたり、急に凄く心細くなった。私本当に今から1人で大阪に行くの?どうしよう、泣きそう、私ひとりぼっち。

新幹線も合ってるかどうか不安で、何度も何度も電光掲示板に乗り換えアプリに新幹線のチケットに、行き先を確認した。ホームに明らかCARATの人がいるけど同じ新幹線に乗ろうとしてない。なんで?もしかして私間違えてる?乗ったあとも同じ号車にCARATがいるかどうか慌てて確認して、ようやく安心する。めちゃくちゃいっぱいいるからどうやら合ってそう。大丈夫、良かった、斜め前のお姉さんFollow againって書いてある鞄持ってる。ネットで見た時全然欲しいと思わなかったのにこうやって見ちゃうとめちゃくちゃ欲しいな。現地で売ってたら買っちゃおうかな?

昨日1日友達に連絡を返していなかったのでそれを返したり、そのまますぐ既読がついて話したり、荷物の整理をちんたらしていたらすぐに新大阪についた。え、新幹線ってこんなに早いんだ……?当たり前に今までも数え切れない位乗ったことあるのに、なんだか今日は本当に本当に早く感じた。新大阪に着いて、トレカを1枚交換する約束をしていたので早々に済ませて、水を買い込んで御堂筋線に乗った。新幹線はあんなに気をつけていたのに、御堂筋線は上りと下りしかなかったので、油断して天王寺行きに乗ってしまった。行先の長居より手前にある駅で止まってしまい、鬼のように焦る。もしかして間違えたの?!でもどうやら次の電車を待てば大丈夫みたい。周りに同じ状態のCARATたちがいたから不安じゃなかった。東京駅ではCARATたちを見て不安になっていたのに、ここでは安心している。なんて自分に都合がいいのか……。

長居の駅につき、スタジアムまでの道のりで、Twitterでしか見た事なかった、スーツケースにスローガンをいっぱい貼ったマスターさんたちを見た。すごい、本物だ。本当にこうやって売ってるんだ、めっちゃスタッフに怒られてる。「警察回ってますよ!売る人も買った人も捕まりますからね!」すご、圧。てか私、本当に来たんだ、ライブに、一人で。なぜかやっとここで実感が湧いて、ふわふわした気持ちがようやく地についた気がした。

グッズ列に並ぶために早く来たつもりだったけど、大阪公演ではweverseで先に買っておいて受け取るだけというシステムを採用していることをここで知った。友人がソウル公演に行った時長蛇の列に並んだ話をしていたし、元々Mr.Childrenが好きな私はライブでグッズを買う時それこそ長蛇の列に並んできたので、それが当たり前だと思って調べすらしていなかったのだ。こんな形態がこの世にあることすら知らなかった。「え?!完全予約制?!事前購入?!じゃあもしかしてうちわ、買えないの?きっと昨日とか一昨日までとかだよね。あわよくばチェキも欲しかったのに、、、そんな、早く来た意味もしかしてなかった?」絶望の中で一応開いてみたweverse。……あれ?全然買える。なんなら今この時間に受け取り予約できる。え?そんな便利な話があるわけ…………。5分後。私の手にはチェキ2枚と笑顔のウォヌのうちわが握りしめられていた。

え?!このシステム導入した人ノーベル賞でしょ?!この世の全てのアーティストは導入した方がいい。てかなぜソウルでは導入してなかったんだ?!

この時点でまだ12時半くらい。やることないじゃん……グッズ列、2時間くらい並ぶ覚悟で来たのに。ベスト盤発売日のタワレコくらい並ぶ覚悟してきたのに。そのままぼんやりとぼとぼ歩いていると、スタッフさんの声が耳に入ってきた。「トレカやグッズの交換は奥の森の方でお願いします!こちらは通路でーーー」あ、交換出してるところがあるんだ?暇だし行ってみよっと。

チェキはスングァンとハオちゃんだった。ハオちゃんをウォヌに変えられたらラッキーだな……でもこのハオちゃん、めちゃくちゃビジュ良いし仁川が本当に本当にかっこよくてライビュ見たあの日から普通にだーい好きだし、まあ変えられなくても全然いいな……くらいの軽い気持ちで"奥の森の方"に足を踏み入れた。

え?フリマ?

びっくりするくらい人がいて、あらゆる人がレジャーシートに数多のトレカやフォトカードや、昔のグッズやポストカード、本当に色んな物を置いていた。ただ並べられていて、交換や欲しいもの等が書かれていなかった人もいたので買取なのかな?と思って、「これいくらですか?」と声をかけたら、かけた相手は不思議そうな顔で「あ、トレカファイル見せて欲しいんですけど……その間欲しいものあるか見てください」あ、そういうこと?!買取とか転売とかでは全くなくて、全てが全て物々交換。なんだこの世界は……?原始時代?1番驚いたのは、無料で昔のポストカードやカードを渡している人。「マナーのあるCARATの方でしたらお好きに1枚どうぞ!」え?ど、ど、どゆこと?!金銭感覚とか対価とか、気にならないの?等価交換の法則とかないの?驚きながらも図々しく見せてもらったらめちゃくちゃかわいいドギョムのトレカがあって、手に取ってどうしようか迷っていたら「大切にしてあげてください」と向こうから声を掛けてもらって、もう一生大事にしようと思った。ドギョムがかわいいからって言うのももちろんあるけど、このトレカは私がCARATの優しさに直接触れた思い出の記念トレカだから。

肝心のチェキは、男性ハオペンの方の交換可能トレカを見ている時に「あ、それ欲しかったんです!!どれと交換しますか?!」と言われ、持っていないスングァンのチェキに変えた。スングァンちゃんのチェキ2種類になったけど、大好きだから幸せ。なんなら別に誰でも幸せなのだ、箱推しなので。そりゃウォヌに変えられたら一番嬉しいけど、なんかそんなことよりも「ミンハオが推しです!」って言ってる人の所にミンハオが渡ったことの方が嬉しかった。私の出したハオちゃん、きっとあの人になら大事にして貰えるような気がする。

地味にDIAR版のトレカコンプリートを目指しているのでその為にちょこちょこ交換して無事コンプリート完遂したり、「ウォヌが好きなんでしたらこれあげます!」って言ってくれた方が何枚もウォヌをくれたり、会場限定トレカを共同購入してくれる方を見つけられたり、うまくボンボンイちゃんが1人でいる所を写真に撮れたりして、なんか幸せだった。この時点で。なんかもう来てよかったな、SEVENTEENに会いに来たのに、まだ会えてないのにもうあったかいんだもん。

この時点でまだ14時とか。まだ開場まで1時間あるし、開演は17時で、出来れば16時半くらいに席につきたいからまだ2時間半位ある。そりゃそう、2時間はグッズ列に並ぶ予定で来たのだから。計算合ってる。お腹すいてきたし、入口の方にあったカフェ座れたりしないかな?どうせ無理だろうな、無理だったら持ってきた紙袋木陰とかに敷いてやり過ごすか、、、そんなことを思いながら入ったカフェは、3人並びの席に2人で座っている人が沢山いて、運良く1人の私はすぐ席が見つかった。ドリンクバーがあったのでそれを頼んで席につき、楽しみすぎて、色んな友達に「楽しみ!」「こんなにトレカ貰えた!」「うちわ買えた!」ってハッピー報告をしてる時にふと気付く。隣の2人組、めちゃくちゃ掛け声練習してる。Twitterで掛け声を文章でまとめてくれている人を見つけて、何回か練習はしておいたけど、今完全に忘れてた。やばい、練習しなきゃ。取り敢えず仁川のライブストリーミングは見たので、その時のセトリを思い出しながらブツブツ練習した。気がついたら4時を過ぎていた。

まだ日は高かったし1時間あるけど、入場列も並ぶような気がしたのでスタジアムの方へ行ってみた。予想通り15分くらいは並んでやっと中に入り、人でいっぱいのスタジアムを見て圧倒された。去年の12月9日までSEVENTEENを知りもしなかった私が、1人で大阪に来て、そして今から会うんだって。ここにいる人達は全員CARATで、全員たった13人の男たちに会いに来ているんだって。なんだかおとぎ話を読んでるみたいな、テレビを見てるみたいな気持ちになった。現実味がない。皆この日のために生きてきたのかな。

朝友達とLINEした時は、席がどこなのか聞かれて、「FC2次だからプレミアムの中では全然後ろの方だよ~」と言った私。実際プレミアム席の中では前から3ブロックあるうちの3番目だったから、まあ肉眼でステージ見られるし~位の気持ちだった。席を探していて、自分がこの辺かな?と思っていた場所には全然席がなくて、どんどん前に前に行く。え、こんな前なの?え……なんか思ってたのと違うかも、こんなに前なの?全然後ろじゃない、え……まだ私のブロックこない。え?間違えてるかな?不安になって端に貼ってあった現在地入りの地図を見てみたけど、まだまだ前にあるっぽい。ようやく自分の席を見つけて荷物を足元に置き、ステージを見上げて、その近さに狼狽する。え?ステージ見られるどころかこれ表情も見えちゃうじゃん???コンタクト入れて視力1.0の私でも、ステージどころか皆のお顔が見られちゃうじゃん。意識がまたふわふわし始める。なんか、やっぱり現実味ない……私、なにしてるんだろう?ぼんやりしすぎて紫外線のことをすっかり忘れていて、顔と首があまりにも痒すぎて我に返る。ああ、UVカットのパーカー着よっと……。

目の前のバカデカモニターに色んなMVが流れたり、カラット棒のBluetooth接続の繋げ方が流れたりしているのをぼんやり見ていたら、マエストロのMVが流れ始めた。さっきソノゴンとウマゲシンが流れていたから多分これが最後だ。時計を見たら57分とかだった。ああ、本当に始まるんだな。左隣の子は中国から来ているミンハオペンのようで、同じ言葉を話すことはあんまり出来なかったけど、マエストロのMVが終わって静かになった時私の方を見て「START?START?」って言ってくれて、私も笑顔で「START??」って言いながら2人で笑いあった。

Follow全体でそうだし、仁川のライビュもそうだったから多分最初はソノゴンから始まる。分かっていたからかもしれないけど、初めのイントロが流れた時、なんだか本当に映像を見ているような気持ちになった。さっきMVが流れていた時と自分の感情が変わらない。

……?なんか遠い。

物理的な距離の話じゃない。なんだか見えない壁を挟んだ向こう側で起こっている出来事のような、謎の浮遊感。登場の仕方が仁川と同じだったからかもしれない、焼き増しの映像を見たような気持ちになった気がして、"感動する自分"に期待していただけに、自身にがっかりした。泣いている人を見て"羨ましい"と感じている自分がいて、なんだこれ?という気持ちになる。なんだか取り残されたような気持になって、苦しくなった。ここで思う、もしかして私、推しがとかに関わらず、箱で同担拒否なのか?自分より前にいる人たちをメンバーが見ているような気がするから、距離を感じてこう思うんじゃないか?それが本当ならなんて傲慢なんだ、どうしよう、そんなファンではいたくない。ごちゃごちゃの思考とは別に、ソノゴンは1番一生懸命掛け声を練習したのでほとんど言えたと思う。達成感と自分への不安感がないまぜになって私の頭の中はカオス状態だった。

多分私の初めてのFOLLOWライブは仁川のライブストリーミングに持っていかれてしまったんだ。例えるなら私は”初めて見る映画”を見に行く感覚だった。でもそこにあったのは、”次に何が起こるか分かってしまう見たことのある映画”だったからこんな気持ちになるのかもしれない、そう思った。

一曲一曲の順番をはっきり覚えているわけじゃないけど、そのあとはDONQUIXOTEでその後はCLAPだった。CLAPの途中、そこまではそんな気持ちのままぼんやりと聞いていて、急速に光の速さで自分のことがめちゃくちゃ嫌いになっていったからよく覚えている。

しかしその後のCLAP。バーノンの手によって私は"映像の世界"から"現実の世界"に引き戻されることになる。
彼は、数日前YouTubeに上げられたGOINSEVENTEENにてウォヌがホシにかました、"スパイダーウォヌ"を模倣したダンスを披露したのである。
そこで私は文字通り誇張なく目がいきなり120%開き、唐突に息を吹き返すような感覚に襲われた。

私、今現実にSEVENTEENを前にしているんだ!!!!!!!!!!!!!!!!

そう、映像がとか焼き増しがとかの回りくどい難しい話じゃなかった。ただ現実味がなかったのだ。ファンになった時期を考えれば、こんな近くの席が当たったのが早すぎたせいもあると思う。ここに立っている自分にただ現実味がなくて、目の前にSEVENTEENがいることを信じられなかったんだ。なんだか遠くに感じていたのはリアルに感じられなかったから。口から音源とはよく言ったもので、歌っていても本当に音源と相違が無さすぎて現実を感じるタイミングがなかったのだ。

でもウォヌの真似をするバーノンを見て、私は「今ここで同じ現実を生きているSEVENTEENが目の前にいる、同じ時間を生きていて、同じものが記憶に残り、CARATに自分たちを見せたがっている彼等が現実に目の前にいるんだ」と初めて実感したのだ。やっと。だって仁川の時もソウルの時もあのダンスは世の中に出されていなかった。大阪で初めて見る、今ここで世界で初めて披露される、今この瞬間が実際に目の前に存在していることの証明。

私はここに"SEVENTEENの音楽を聞きに来た"わけじゃない。SEVENTEENのメンバー、一人一人が実際に現実にいる場所に、"会いに"来たんだ。彼等を”見に”来たわけじゃない。一方通行じゃない、互いに心を通わせられる場所にいる。

はたから見ても、今振り返っても、意味不明な場所でライブに来たことを実感したと思う。両隣の2人は、私のうちわを見てウォヌペンだって知ってくれていたから、ただ"ウォヌの真似をしたから嬉しかったんだろうな"と思ったと思う。いきなり大きな声を出して涙ぐみ始めた私をみて2人ともにこにこしていた。CLAPが終わった後、右隣のCARATが「よかったねえ、あれウォヌのよね」って言ってくれて、それに対して私は「どうしよう、幸せです」って答えた。今思えば噛み合っていない。

その直後に素晴らしいタイミングで確かホシが「ようこそ!フォローアゲインへ!」みたいな事を言ってくれて、今ようやくライブ会場に体も心も到着した私は、なんの誇張もなく、"一生ここにいられたらいいのに"と思った。

いきなり感情とは別の話をするけれど、ここでドギョムの挨拶があって、「みなしゃぁん、お久しぶりですね~」みたいなことを言っていた。みなしゃんの言い方本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に可愛くて爆発しそうになった。大好き。これが人を好きって思う気持ちなんだ。これ以上ないくらいふわふわ甘々な気持ちになって、気を抜いたら液体になりそうでどうにかなりそうで私の頭の中はめちゃくちゃでぐちゃぐちゃでドロドロになった。(は?)

誰がどんなことを言ってくれたか細かくは忘れてしまったけど、メンバーが「こう言って!」って言った時に、リアルタイムで、メンバーの為に、自分の持てる最大の声量で返せるのが本当に幸せだった。ジョシュアの「いと~?「シナモーン!」」とか、ジュンの「ヒュッ「にゃーん!」」とか、スングァンの「あそぶ~?「スングァーーーーーン!」」とか、メンバーが"今"欲しがっている言葉を"今"返せることがこんなに幸せなことだって、こんな気持ち今日まで知らなかった。
心残りは私の記憶が正しければホシの「今何時ー?」が無かったこと。「10時10分」用意してたよ。

その後グループ曲がいくつかあって、バックステージに行くための可動式ステージでウォヌが近くに来て、手が取れるんじゃないかってくらいうちわとカラット棒を振った。自他ともに認める無気力ズの私なのに、自分の体力ゲージなんて公演中一度も気にならなかった。今だけはマリオのスター状態だった。ずっとずっと走り続けられる。なんにも怖くない、無敵状態。(後日に書いているから分かるけど、あなたは翌日も翌々日も全身筋肉痛に悩まされています。)左のハオペンの子は、公演中ウォヌが見えやすい場所を通るたびに指をさして教えてくれて、喜んでくれて、にこにこしてくれた。遠い稼働ステージに行ってしまうと、そっちを指さしながら悲しい顔をしてくれて、なんならミンハオが遠くに行ってしまっても、ウォヌが近くにいたら一緒に喜んでくれた。CARATていいなってまた思った。公演中何度も何度も思った。

そのあとユニットごとのステージがあって、ボーカルチームから始まった。もう最初から、Pinwheelの始まりの旋律、ハモリが美しくて、輝いていて、でも羽みたいに軽くて、あんな宝石箱を開いた瞬間みたいなキラキラした音聞いたことがなくて、大切な人がずっとずっと大事に守ってきた宝物を特別に見せてもらえたみたいな、遮る物のない満点の星空を見た時みたいな気持ちになったことを覚えている。
その後バクステからステージに戻ってきて、Yawnが始まった。ソウルでセトリ落ちしたのが記憶に新しくて聞けるとは思っていなかったし、背景を知っているだけに聞きたくないような気持ちも正直あったかもしれない。ただただ祈るような気持ちで聞いた。音楽を聴くだけではなくて、皆が歌に乗せた想いを直に感じることができる。「向き合ってきた。大丈夫。」そう言ってくれているような気がしたし、終わった後拍手が起こったのが印象的だった。私たちはひとりじゃない、それはSEVENTEENも、CARATも。互いが寄り添い合って生きている。スングァン、あなたが大丈夫なら、私も大丈夫なの。どうか舞台裏で涙を流していませんように。

その後のパフォーマンスチーム。語彙力喪失。えっろ。なんか妖艶で官能的だった。何が起きてるの?皆指先どころかまとう空気すら命が宿っていて、どこを切り取ってもどの瞬間も作品で、結晶で、輝きそのものだった。あの瞬間世界は彼らの物でしかなくて、なんだか神聖だった。ボーカルチームが星空を見せてくれたと表現するのなら、パフォーマンスチームは星を降らせて宇宙を創造していた。パフォーマンスチームの曲はなぜか物悲しい旋律が多く、その中に毅然とした芯や強さがある。彼らが信じてきたものをこれからも信じ続ける、輝き続けるんだって覚悟や確固たる意志みたいなものを感じた。

ヒップホップチーム。
歌い出しで全身の血が沸騰して以降ほとんどの記憶がない。全曲通して踊り狂って大声を出して歌い狂って、ウォヌが視界に入る度に叫び、腕が飛んでいくんじゃないかって位CARAT棒とうちわを振り回したと思う。身長高くてよかった。この日の私は厚底のおかげで175cm前後の身長を誇り、腕は元々友達が気持ち悪いと言うくらい長い。テナガザルって言われたことある。手首でCARAT棒を振り回しても誰にもぶつからない。よかった、そこの理性は残ってて。この時の私をジュリアナ東京に連れていったら一発でお立ち台。
これを見に来たって言っても過言じゃない。なんの感性的な語彙も出てこない。ただ狂った。ただ溺れた。ただ全身を委ねて、人間を辞めた。
自分が自分で無くなるくらい狂ったのに、それはどんな私より己の欲望剥き出しの"私"だった。

絶対にこの後はHOME RUNだった。ミンギュが最初バッター役をしていて「かわいい!」と思ったから覚えてる。だってさっきのバチバチのヒポチお兄さんから変わりすぎ。HOMERUNは勿論曲としても好きだけど、The Late Late Show with James Cordenバージョンの楽屋やステージを使ったあのMVが大好きで何度見たか分からない。なにかしらでステージに昇る側の人間は分かるかもしれないけど、楽屋でのあの”ちょうどいい緊張感”は何物にも代えがたい。わくわくするような、緊張するような、本番前しかいられない、安らぎの、それでいてピリッとしたあの空気感。それがうまく落としこまれたあのMVは私にとって特別なもの。それ故に楽しみにしていた曲のひとつだったから。

そしてその後私の記憶が正しければレフライだったはず。レフライもThe Kelly Clarkson ShowバージョンのMV大好きだし、最初から例のスパイダーウォヌが擦られていて幸せだった。そして私、ウォヌ担及びミーニー推し。ミーニータイムが確約されているこの曲が楽しみでないミーニー推しCARATはいないはず。

「チョノヌ、パン!」
「うああ!!」

ありがとうございます。
本日も大変大変おいしゅうございました。

確かこの前後でどのチームが一番好きか声の大きさで教えてー!みたいなコーナーがあって、ヒップホップチームの時に自分の体中の筋肉と肺の中身を振り絞って声をだしました。でもボーカルチームが一番大きかったよね?ってスングァンが言っていた。ウォヌ、負けちゃったみたい。ごめんね。でもスングァンが可愛すぎて全然悔しくなかった。それもごめん。

その後の曲はApril Showerだった。仁川のドローンショーで皆が空を見上げて指を指している映像が大好きで、それを思い出しながら空を見上げたらローズクォーツセレニティの色だった。本当に綺麗で、涙が滲んだ。

4月。

私は本当に、全部終わりにしちゃおうって思った日があった。終わりのお手紙を書いて、見知らぬ電車に乗って、友達から連絡が来なければ私の明日はこなかった。あの日、もう全てがどうでもよくなって、考えるのも面倒になって、もういいやって、私充分がんばったよねって、もういいか、いいよね、もう大丈夫。これ以上つらい思いをしなくていいんだなって思った日があった。でも、夕焼けのグラデーションが美しいあの空を見上げながら、私、あの時終わりにしちゃわなくて本当によかったんだって、ああ私、生きてて良かったって。
友達に感謝して、あの日の私を慈しんで優しくしてあげたいって。あの日があったから、今日がある。

「春の終わりにApril Shower降ったら
傘をたたんで雨の中を歩く
僕たちは5月に咲く花みたいに
待ったからこそ美しく
咲くはずさ もっともっと
Rain Drops On Me On Me
ザーザー降らして いっぱいに
ザーザー降るから花が咲く
ザーザー降らして 今もっと」

4月、あの日があったから、今の私がいる。
友達とか、SEVENTEENとか、家族とか、色んな光があるから、私はここに立っていられる。ミンギュが空に気が付いて「ローズクォーツセレニティです!」って言った。彼らも私と同じ空を見てる。

CARAT TIMEはBSSとか軽音楽を大声で熱唱しながらさっきまでの感傷的な気持ちを吹き飛ばして、全力で楽しんだ。最後の無限アジュナを除いたらここが一番楽しかったかもしれない。なにも難しいことを考えないでただ大声で歌って、ただただスタジアムが一つになった。ここにいてもいいんだって気持ちに一番なったかもしれない。心地よかった。ここは私の居場所だった。軽音楽で「シュミンハオ~」を隣のハオペンの子と顔を見合せて大声で叫んだのと、「グルルッカッカッHitman BANG!!!!!」を叫んだのが最高に気持ちよかった。爽快感ってこのこと。反対にどこかのタイミングであったHITでは掛け声に撃沈した。あれライブでやってたの凄いな、舌が回らないを人生で初めて経験した。全部言えたら達成感えぐかっただろうな、まだまだ練習が足りない……。

待ってました。MAESTRO。

ソノゴンの次に掛け声を練習したこの曲、ほとんどは完璧に言えたと思う。逆再生で少し失敗したけど、さすがに許して欲しい。MAESTROの衣装、本当に反則だと思いませんか?かっこよくて、エロくて、煌びやかで、華やかで、10年目を走る彼等だからこそ映える豪華絢爛な衣装。MAMA2023の赤い衣装の時も思ったけど、経験と年齢を重ねた彼等には重厚で豪勢な衣装が本当に良く似合う。真っ黒の衣装が並ぶ中でウジが持っていた真っ赤なマイクが凄く目立って、気を抜くと赤いマイクに視線が引っ張られて、今思えば完全なるマエストロ。改めてやっぱりSEVENTEENのマエストロは彼だった。私にとっては初めてのカムバック経験曲であり、昔からSEVENTEENを好きな方々からしたら今までの歴史の集大成。ここにいる誰の中でも「特別な曲」であることが明白なこの楽曲を、実際に享受出来たこの瞬間を、私は一生忘れない。

最後のウォヌが本当に本当にかっこよくて、もう見たくなかった。もう見ていられなかった。実際は瞬きも忘れるくらい凝視していたと思うけど。本当に本当にかっこよくて、彼の前にいることが恥ずかしかった。私、なにしてるんだろう?同じ人間じゃないみたい……同じ生き物なんだから中身は同じはずなのに、違う生命体のように感じた。楽曲が終わった後のコメントで最後の指揮を締めくくる部分をもう1回披露してくれて、あの時の私の顔酷かったと思う。もはやあらゆる感情の数値が高すぎて全てを超越した結果、無表情だった可能性すらある。

その時のコメントでメンバーの誰か、ホシくんだったかな?が、CARAT棒の波が見たいと言った。会場全体で生まれた光の波を何度もみて、自分がこの中の1つだってことが誇らしかった。ローズクォーツセレニティカラーの波をCARAT全員で作って、「私も"SEVENTEEN"という世界の一員なんだ」って気持ちが溢れてきて、バーノンが「星でウェーブが出来たみたいだ」って言って、彼等の星になれることが幸せで、彼等にこの景色を見せてあげることが出来てよかった、喜ぶ顔を見せてくれてありがとう、私達を必要としてくれてありがとう、幸せそうな顔が愛しい、私を生かしてくれて、あなた達に出会わせてくれてありがとう。私の中にある綺麗な感情たちがそれこそ波みたいにとめどなく一気に押し寄せてきて………。その時この宇宙には余計なものはなんにもなくて、透明で、あなたと私しかいなかった。スマホの小さな画面の中じゃない、私は世界の当事者だった。

アンコール前最後の曲はHOTだった。いつだったか、LIVE版HOTの歌い始めのドギョムを初めて見た時の衝撃を、的確に表現出来る言葉を未だ見つけられていない。何に当て嵌めても安っぽく滑稽に感じてしまうから。「FOLLOWのLIVEではドギョムのサビを最初に持ってこよう」って提案したの誰?ポケットマネーでボーナス支払いたい。そうでなくともあのたった何秒かワンフレーズの映像を自分の元に置いておきたいが為に、Be the SunのBluRayが喉から手どころか全身が出てくるくらい欲しかった時期があった。HOTリリースその当時にSEVENTEENに出会っていなかったことを何度も何度も後悔した。私は確かにウォヌ担スングァンペンだけど、あのドギョムを超える衝撃はまだこの世界に生まれていない。あれは私の全てを焼き尽くす創造神。他の何者の追随を許さない、この世を終焉に導く世界へのレクイエム。絶対に勝利してはならない世界の真実、均衡に戦いを挑む終わりの始まりであり、イカロスの翼。でもそれは傲慢からくる仮初の自信なんかじゃない、確固たるSEVENTEENの絆や積み重ねて磨き続けてきた努力から来る本物の自信。SEVENTEENの在り方そのものを歌ったこの曲が、最新曲のMAESTROを差し置いてトリを飾るのは私的には本当に納得で、改めて彼らについていこうと思わせてくれる最高の大トリだった。

アンコールはイマセカから始まった。私がSEVENTEENの公式イベントで初めて参加(?)したのは福岡キャナルシティで見た噴水ショーだったから、その時のことを思い出して、あの時は目の前で歌ってくれるこんな日がくるなんて考えもしなかったなって思った。福岡公演が終わった後だったから、好きになるのが遅すぎたって、もっと早く出会いたかったって思ったあの日の私に教えてあげたい。目の前でイマセカ聞かせてくれる日がくるんだよって。今のあなたもつらいはずなのに、まだまだ沢山つらいことがあるけれど、生きてて良かったって思える日が来るんだよって。

最後のコメントは、スンチョルしかほぼ記憶にない。
皆そうだと思う。端々は間違ってるかもしれないけど、「SEVENTEENのリーダーとして、もう席を外すことはないようにする」って言ってくれたの。「したい」じゃなくて「する」って言ったの。新参者の私は完全体での今回のライブが初めてなのに、その言葉に凄く安心したし、今日ここでその言葉を聞けて良かったって心から思って、心がいっぱいになった。この人たちに着いて行ってもいいんだって、安心させてくれてありがとうって思った。怪我や活動休止にリアルタイムで直面していたCARATたちはあの言葉にどれだけ救われたんだろう。やっぱり彼は統括リーダーで、皆を守ってくれるお兄ちゃんなんだね。皆が欲しい言葉を分かってて、きっと誰よりも見ている世界が広いんだ。

そう、記憶がないとは言ったものの。ジョンハンは日本語上手なの知ってたけど、ウジが日本語とっても上手で驚いたことを思い出した。そこそこの早口で流暢に話していて、この人は本当に耳がいいんだなあと思った。そして肝心のウォヌの話は何も覚えていない。話が終わった後右隣のCARATに「あなたの男、本当にイケメンなのねえ…」って言われて、「そうなんです…」って答えたことしか覚えていない。あ、ホシくんが「孫の孫まで自慢に」って言った時、情緒のおかしい私は”いつかは結婚するつもりってこと⁉”って逆立ったな。落ち着いてください。いつかは来る未来です……。

もう最後の無限アジュナに至ってはお祭りドンチャン騒ぎだったし、何度叫んでも何度歌っても何度止まっても何度でも復活して永遠に続くアジュナイスの嵐に自分の残りの体力を全ベットした。そう、途中でミーニー映りました。ありがとうございます。二人横並びで座ってマイクを客席に向けている様子がモニターにでかでかと映し出されて、思わずめちゃくちゃ叫んだ。私ってこんな高い声でるんだ。声がでかすぎて周り何人か私のこと見てた。恥ずかしすぎたけど仕方ない。左のハオペンの子は爆笑していた。10分くらいやっていたのかな?20分?わからないけど永遠に終わらないのに終わってしまえば一瞬で、ホシくんが時間がギリギリ過ぎて鬼焦りしていたのが最後の記憶。

終演が20時半で22時半の夜行バスを予約していた。規制退場に従って電車に乗れたのは21時半過ぎで、コンビニで水を買い込み、メイクを落としたり荷物を整理していたらあっという間にバスに乗る時間になって、冒頭に戻る。真っ暗な中でこれを打ち始めた。めっちゃ眠い、疲れた、でも寝たら忘れる。この私の思い出が消えちゃうから書かないと。である。

感情は思い出せるけど順番は本当に思い出せないと思ったので、バスの中では覚えている限りの曲や出来事の順番や、思ったことの箇条書きをして骨格を作り、日曜火曜の夜をこれに費やして肉付けした。基本的に骨格は終演後2時間以内には出来ていたことになるので順番にそこまでの前後はないはずだけど、全然違ったらごめんなさい。ひとつひとつの曲への想いや出来事に対する間違いはない。

私のヤンマースタジアム長居はこれで終わり。
ありがとう、SEVENTEEN。
ありがとう、CARAT。
また会う日まで。

楽しかった!


PS. 5/26デビュー日にどうしても現場にいたくてチケシェアを並行して頑張っています。週末の私がどうか日産スタジアムにいますように。


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