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はじめに…

経済と聞くと、皆さんどう思うでしょうか?
多くの人が「難しい」や「よくわからない」というイメージを持っていると思います。
実は私たちが働いて、お金を稼ぐこと、服や食べ物を買うこと、医療や介護サービスを受けてお金を支払うなど、身近なお金のやり取り自体が経済活動です。

そして、私たちが経済活動でお金を使えば、経済は成長します。
日本が豊かになり、世界の中で経済大国と呼ばれる様になったのは、私たち日本人がお金持ちになり、たくさんのお金を使ったからです。

しかし、現在の日本は「国の借金」によって予算が削減され、「少子高齢化」により、医療や介護にかかる社会保障費が増えることで、これ以上の経済成長は難しいと言われています。

私たちは消費税をはじめ、多額の税金を支払わなければ「財政破綻」すると言われ、給料や年金が少なくても、将来世代のことを考えれば仕方がないとあきらめています。

では、このまま私たちの給料や年金が少なくなれば、将来世代は豊かになるのでしょうか?

決してそんなことはありません。
親が貧しければ、子どもは貧しくなります。
おじいちゃん、おばあちゃんが貧しければ、孫はもらえる小遣いも少なくなります。

しかし、ここで考えなければならないことがあります。
本当に日本に「国の借金」はあるのでしょうか?

日本はアメリカに防衛費を払い、高い戦闘機やミサイルをはじめ、小麦など食料も購入しています。
総理大臣がアフリカをはじめとする途上国に行けば、必ず支援を約束してきます。
さらに、日本の対外資産は31年連続で世界第一位なのです!
国民には「国の借金」があると、消費税を上げ、年金を下げ、国民にかかる予算を削り続けているのに、対外資産は世界一保有しているお金持ち国家なのです。

訳が分からないと思いませんか?
私たちが苦労して、年金が減っても、給料が減ってもしょうがないと思っている反対で、世界一の外貨を保有する日本。
そして、貧富の差も広がっているのです。

経済を知っている人が得をして、知らない人が損をする。そんな時代に日本も突入しました。
一人でも多くの人が経済を学び、損をしないために私はこの本を書きました。
知っているようで知らない、お金と経済の話をこの本で学んでいただけると幸いです。

山崎敏彦




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