僕らの前にはドアがある
家具が、玄関を通らない。こ〜んな時、よくありますよね。(あるある〜。)
通らなければ、小さくすればいいじゃない。
キャスター。サンダー。グラインダー。伝説の3匹をゲットして、決戦の地、公園へ。
只管やする。ヤスる。鑢る。
かくれんぼに利用するちびっこ達、不審者扱いする保護者達。(見ちゃダメよ、てほんまに言うのね。) 迫り来る難敵を退けて、最後に立ち塞がるのはいつだって自分自身。凍てつく疾風。舞う粉塵。溜まる乳酸。裂ける指先。迸る鮮血。私、負けない。だって、男の子だもん。
さくら色した、君がほしいよ。そう思ってから、どれだけの時を超えただろう。知ってるかい?信じて努力すれば、夢は叶うんだぜ。そりゃあもう抱きしめたさ、心の小宇宙。
ビッタビタのゴン責め。勝敗を分けた0.5mm。
重そうだからというだけで一緒に運んでくれた通りすがりのランニングマン、ドア外すの手伝ってくれた工務店のおっちゃん(入って誰より喜んでた)、皆さんのお陰でした。子供たちの声援を背中に、可愛いあの娘は遂に我が家へ嫁ぎます。遠かった。怖かった。でも。2人きりだね。今夜からは、少し照れるよね。
仕方がない、一晩中抱いてやるか。
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