「ナンシー&クレドのダンジョン清掃はダンゼン繁盛!!」企画書


キャッチコピー(46字)

清掃小人の双子の姉弟、ナンシーとクレドは、無人化した地下ダンジョンを今日もせっせと掃除する。

あらすじ(282字)

小人族の双子、姉ナンシーと弟クレド。
二人は小さな身体を活かし、ダンジョン清掃業を営んでいる。

小人しか入れない地下ダンジョン、廃鉱、地下住居などにせっせと侵入し、顧客の要望に合わせて、清掃・改築・大爆破!
必要とあらば、住み着いたモンスターを駆除して、隠されたお宝を見つければ、そっとポケットにしまい込む。

拝金主義者のこの姉弟。
目指すは億万長者、のはずだったのだが……。
魔女っ子リリーの登場により、大いなる運命の歯車が動き出す。

二人の住む街を覆う黒い影。
繁殖するネズミと広がる怪死病。
その裏で陰謀を企む、謎の女エイブリー。

ナンシーとクレド、そしてリリーの冒険が始まる。

第1話のストーリー(1,000字)

 ダンジョン清掃業を営む、小人族の双子、姉ナンシーと弟クレド。
 小さな身体を活かして、狭い隙間に入り込み、放棄された地下住居やダンジョン、そこに住み着いた魔物の退治などを請け負い、二人の店は繁盛していた。
 しかし店の近くに、格安で仕事する敵対業者が出現。次第に客足が遠のいてしまう。困っていると二人の店に、一人の魔女っ子が現れる。
 リリー・チュンを名乗る少女。もとは見習いの魔女だったが、師匠のハゲ頭に火の玉を命中させて、見事に破門。彼女が仕事を求めて、訪ねてきたのが【ナンシー&クレドのなんでも清掃店】だった。
 だがナンシーはこれを拒否。リリーは人間の女だ。背の高い種族は雇えない。丁重にお断りして、その日はお帰り頂いた。
 しかしめげないリリー、翌日また店を訪れる。追い返そうとするナンシーに対し、「今日は依頼主の代理で来た」と一枚の依頼書を提出。隣町で魔物の巣に困っている人の依頼を請け負ってきたのだ。
 仕方なく、ナンシーとクレドが出動。リリーも見学という形で現場に同行する。魔物の巣に着くと、リリーは自らが開発した薬『チビック・ノミック』を飲んで身体を縮める。これで一緒に巣に入る準備ができた。
 魔物の巣での駆除作業。住み着いていたのは猫グモと呼ばれる蜘蛛。クレド「犬サソリじゃなくてよかったぜ」。魔物を退治して、中へ進むと意外な掘り出し物が見つかる。喜ぶ三人。
 しかし奥まで進んだところで、凶暴な魔物スコーピオン・ブルと遭遇。ナンシー「アンタが余計なこと言うから本当に出ちゃったじゃない!」。逃げ出す三人。這々の体で出口に到着。しかし外に人影が。それは敵対業者の作業員。どうやら依頼がダブっていたらしい。「巣穴を閉じりゃ魔物も出てこないだろ」と作業員が巣の出入口を爆破。
 閉じ込められた三人。背後からブルが迫る。とここで、リリーの薬が切れ、彼女が巨大化。気絶したリリーに押し潰され、身動きの取れないナンシーとクレド。クレド「このままじゃ毒虫に殺される!」。
 とナンシー、リリーのポケットから『デカック・ノビック』という薬を発見し、リリーに飲ませる。するとリリーが超巨大化。巣穴がバラバラに崩れ、ブルが押し潰される。
 無事脱出した三人。しかしリリー、巨大化の影響で素っ裸に。顔を真っ赤にする彼女。クレド「縮んだら戻ってこいよ」。ナンシー「これに懲りなきゃまたおいで」。とリリーを置き去りにする。

第2話以降のストーリー(2,985字)

 第1話を受けて、リリーはナンシーとクレドの店で働くことになる。
 第2話以降は、全体を流れる大きなストーリー【エイブリーの陰謀】の伏線を随所にチラ見せしつつ、小さなエピソードを重ねていく。エピソードの順番についてはまだちゃんと考えていない。内容もグチャグチャ。でもいくつか使えそうなアイデアがあるのでまとめておく。

【ティキの育成】
 リリーの作った薬『チビック・ノミック』を利用し、さらに身体を小さく縮めるナンシーとクレド。受けられる依頼の幅も増え、客足も徐々に戻ってくるが、身体を縮めすぎると現場での移動が大変なことに気付く。
 そこで小さくなったときに乗れるペット『ティキ』の育成に着手することに。しかしティキは見た目の可愛さに反して、暴力で全てを解決するタイプの動物だった。こいつを手懐けるには、自らが身体を縮めた状態で、ティキをボコボコにして服従させる必要がある。
 小さなバトルリングを作り、身体を縮めたナンシーとクレドが、可愛いティキたちを相手に、素手でバチボコの殴り合いをする、ほっこりエピソード。
(このエピソード派生で、ティキの試運転を行う回が作成可能?)

【リリーの薬は金になる?】
 リリーはヘッポコな魔法使いだが、唯一薬作りだけは得意。その薬を使って、ナンシーが大儲けを計画。しかしこうしたエピソードは概して失敗するのがお約束。結局、土壇場になって、リリーのヘッポコっぷりが露呈。全ての計画がおじゃんになる。

【注文の多い地下ダンジョン】
 ナンシーたちは、金銀財宝が眠ると噂される砂漠の地下ダンジョンを訪れる。そこで様々なクイズやトラップをかいくぐり、所持していた色んな装備を失っていく。最後の最後でお宝発見。と思いきや、そこには小人を食べる古代生物が待ち構えていた。つまり、この地下ダンジョン自体が小人族を引き寄せるための、蟻地獄のような存在だったのだ。果たして三人は命からがら脱出できるのか?という話。
 または、最初は敵対業者と財宝を競い合い、最後の最後に古代生物と遭遇して、今度は両者が協力して脱出する、という形でもいいかも。

【大手清掃業者のツンドラークリーニング社】
 二人の店に嫌がらせをする敵対業者。創業者のツンドラーは、ナンシーとクレドの同郷で、昔ナンシーに告白してフラれたキザな男。現在は美人な奥さんと結婚しているが、その奥さんは大変に性格が悪く、浪費家であるため、ツンドラーはそのストレスを部下たちにぶつけている。現在もナンシーに未練があり、たびたび二人の元を訪れては、嫌味を言って、コソコソ嫌がらせをする。
 ツンドラークリーニング社には、多くの小人族が所属している。全国各地に支店を設け、同業他社を圧倒。一方で、行き過ぎた効率化と成果主義のしわ寄せが現場に集中。支店での手抜き作業が横行し、近年では不祥事を起こしまくる。
 第1話にもあった通り、本来根こそぎ駆除すべき魔物を巣穴を閉じるだけなど、間違った対処を取って、それが後に大問題を引き起こす。その尻拭いをナンシーとクレドが行うエピソードが作成可能。

【デカネズミの黒い影(伏線として細かく散らす形での利用)】
 街で密かに広がるデカネズミ。どこかで繁殖しているらしい。新聞記事「デカネズミ大量発生」、街で見かけるチラシ「デカネズミに注意」、街の人々の会話などに交えながら、徐々に嫌な予兆を散りばめていく。
 ナンシーとクレドの店にも、デカネズミ駆除の依頼が増えていく。一方で、デカネズミが「実は食べると美味しいらしい」という噂が広まり始める。実際にデカネズミを料理として提供する店も現れ、おかげで駆除したデカネズミの死体がバンバン売れるようになる。
 しかしそれに不安を感じる三人。というのも、以前受けた依頼で、ナンシーたちは『デカネズミが人間の死体を食べる』ところを目撃している。そのため、どうしても料理を食べる気にならない。後にこれが正しい行動だったことが判明する。

【広がる怪死事件と衛兵による弾圧】
 デカネズミが増殖し始めて半年。今度はデカネズミの巣で、人間の死体が見つかる怪死事件が各地で続発。「デカネズミに人間を食わせ、繁殖させている奴がいる」という噂が広まる。やがて「小人族が駆除したデカネズミの死体を売って大儲けしてるらしい。だったら、あいつらが怪しい。人間をさらって食わせてるんだ」となり、小人族への風当たりが強くなる。
 連日の通報を無視できなくなった衛兵たちは、調査の名目で、小人族の清掃業者への弾圧を開始。不当に逮捕される者が続出し、事態は魔女狩りの様相を呈してくる。
 一方で、ナンシーたちも独自に調査を開始。この怪死事件が、実は寄生虫によるものだとリリーが突き止める。デカネズミ料理を食べて寄生された人間は、夢遊病のように歩き回り、自らの足でネズミの巣に身投げするのだ。リリーは街の人のために虫を除去するための虫下しを開発するが、人々に「お前らの作った物など信用できない」と拒絶されてしまう。あげく、衛兵がナンシーの店に侵入し、虫下しを含め、何もかもを取り上げられてしまう。

【エイブリーの陰謀】
 全てを失ったナンシーたちに手を差し伸べたのは、意外にもライバル業者のツンドラーだった。彼自身も奥さんが不当逮捕され、大変な状況にあったが、三人を使わなくなった別荘に匿ってくれる。
 そしてツンドラーは、以前おかしな依頼を受けたという話を始める。依頼人は謎の女『エイブリー』。とある山奥の廃墟同然のお屋敷を改修してほしいというものだった。屋敷の改修作業中、ふと地下室を訪れたツンドラー。そこで、檻に入れられた大量のネズミを見つける。どれも身体からニュルニュルと、紐状の生き物が寄生しており、気持ち悪くなって逃げ出す。そしてエイブリーに地下室で見たものの話をして、二人で一緒に確認しに行くと、ネズミたちは跡形もなく消えていた。あれは幻覚だったのか?
 その話を聞き、怪しいと感じたナンシーたちは屋敷を訪ねることを決意。装備を整え、屋敷へと向かう。しかし屋敷にたどり着くと中には誰もいない。そして三人は、客間のテーブルに置かれた一通の手紙に気付く。手紙にはこう書かれている。
『きっかり一時間後に殺しに行ク。それまでに小人族としての真価を示セ。逃げようとしても無駄ダ。外で部下が見張っていル。君たちに会えるのが楽しみダ』。
 エイブリーが来るまでの一時間。三人は屋敷内を改造し、トラップを仕掛け、敵を迎え撃つための準備を整える。
 そして一時間後、対決の時がやってくる。

◆人物設定の補足(未確定)

【ナンシー(姉)】
知恵のナンシー。隻眼のクロスボウ使い。三度の飯より金勘定が大好き。弟のクレドをこき使う(だが彼女はクレドの命の恩人。弟を怪物から助ける際に片目を失った。なのでクレドはあまり文句を言えない)。

【クレド(弟)】
力のクレド。盾と斧を扱う。釣り、ボードゲーム、小人野球など、とにかく遊ぶのが大好き。遊ぶのには金がかかるので、姉と同じ拝金主義者へと堕ちていった。ちなみに特技はトマホークを投げること。

【リリー・チャン】
ヘッポコ魔法使いの少女。魔法のコントロールが絶望的に下手。しかし魔法の薬を作るのは得意であるため、度々ナンシーとクレドの役に立つ。でも時々とんでもないヘマをやらかすことも。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?