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keyball44mod choc版試作 (4) 簡易立体キーボード化

随分と間が空いてしまいましたが、鬼テンティング構成を目指して改造してきたkeyball44ベースのキーボードです。当初思い描いていた形に一旦仕上がったので公開します。相変わらず配線は見苦しいですし、筐体もプラ板を適当に接着しただけですが、一つのアイディアとして眺めていただければと思います。

カラムスタッガード化

これはSU120を列ごとに切り離して配線しなおしただけですので、説明を割愛します。

左手側の立体化

さて、鬼テンティングっぽい立体キーボードに改造するにあたって、一番の悩みどころは、親指キーの配置です。
手を自然と前に出した際、握手を求めるような形になるかと思われます。よって、親指キーは他のキーの裏側に配置し、親指と他の指で何かをつまんでいるかのような形が理想だと考えました。

左手側のキー配置を正面から見た様子


親指キーの配置

さて、ここで親指キーが6つになっております。これは、本来のkeyball44で左端にくるtab, Ctrl, Shiftの3キーを親指側に移植した結果です。市販のkeyballをテンティングする際に、この左端のキーがあるせいでホームポジションが少し高くなり、パームレストなどを下に置かないと打ちづらいという問題があります。これはkeyball39を使えば解決するのですが、私はShiftやCtrlの専用キーを手放したくないため、keyball44をベースに改造していまして、今回は親指キーに移植する事で解決しております。なお、参考までにキー配置は以下のようになっています。

親指キーの配置

ホームポジションとしては、親指の根本側でSpaceを抑え、先端側でCtrlを抑えます。使い心地は悪くないですが、lang2やTabは押しにくいので、4キーに収まるようキーマップを工夫した方が良いかもしれません。

右手側の立体化

さて、右手は左手と少しアプローチが異なります。というのも、親指はトラックボールを操作するので、裏面配置だと親指の移動がきついです。そこで、右端の3キーは接地させて小指の側面で押すようにしてみました。


右手側のキー配置を正面から見た様子

これはこれで悪くないのですが、右端の3キーはなくしてしまってキーマップで工夫した方がいいかもしれません。
また、親指キーはトラックボールの上面あたりに配置しておりまして、これは納得いく配置となっています。ただ、ボールから遠い方のキーは押しにくいので、ここも1キーにしてしまった方がいいかもしれません。

完成形


とりあえずの完成形

以上、keyball44をベースにした鬼テンティング仕様の立体キーボードもどきの試作でした。
ポイントを振り返ると、
・Chocスイッチを使うことで小ストローク、また荷重が最軽量のPink軸を選ぶことで、立体キーボードを撫でるように押すことができる。
・keyballをそのままテンティングすると親指キーの位置がいまいち。立体キーボードならではの親指キーの位置を探求し、裏面配置を実現。
といったところでしょうか。
本来はここまで試作したところで3Dプリンタで筐体を作るとか、きちんと基板を起こして、親指キーと本体の間はフレキでつなぐとか、やりたい事は多かったのですが、諸事情ありましてこれらの作業は難しいかと考えております。やるとしたら、keyball39を買って、ファームウェアを44にしたうえで、親指キーだけ無理やり配線引き出して立体配置する、といったところでしょうか。Chocではなくなってしまいますが・・・。
今はKillerWhaleやCharybdisといったトラックボール付き立体キーボードも手に入りますので、無理してkeyballを元に立体化しなくても良い気もします。ただ、左手側の裏面配置は割と面白いアイディアで、かつ使用感も悪くないので、もうちょい突き詰めたい気もします。

さいごに

この記事はkeyball44mod(Choc, Colum Staggered, 立体配置)で書きました。

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