keyballの親指キーとコンベックスキーキャップ
はじめに
皆さんはkeyballの親指キーに何を使用してますでしょうか。Twitterを見る限りLowProfile派が多そうです。今回は親指にTecsee Medium(Pudding)がおすすめという話です。
親指用のキースイッチについて
まず、keyballをこれから購入される方は出来る限り親指用のMXスイッチ、Mediumスイッチ、Chocスイッチ(LowProfile)を全て買うことをおすすめします。親指キーは手の大きさとテンティング角度に依存して最適な高さが変わります。テンティングは購入後に弄りながら検討すると思いますので、3種のセッティングを試せるよう準備しておくべきです。
さて、Mediumスイッチをお勧めすると言いましたが、私のセッティングはテンティング無しを前提としています。将来的には一体型に改変したいと考えており、テンティング角度0度に慣れようとしております。(一体型セッティングはbat43くらいの角度を目指しています)https://docs.dailycraft.jp/keyboards/bat43/whatis.html
手の構造を考えると、親指は他のキーより少し低い位置にかまえるのが自然です。親指キーをChocにするとこれが簡単に実現できます。ただ、私の手のサイズだとChocでは低すぎると感じました。テンティングすると親指側が持ち上がるため、低すぎると感じづらくなります。私はテンティング無しにしたかったので、Mediumスイッチを採用しました。他にもChocスイッチに分厚いキーキャップを取り付けて高さ調節する案も考えております。いつか試したいとは思います。
バネの交換
よくTecsee Puddingのバネを交換するという話を聞きます。親指は力もかけやすい指ですので、元の55gのバネでも良いとは思うのですが、今回は他のキースイッチから35gのバネを奪って交換してみました。
遊舎工房のYushakobo Fairy Silent Linear Switchからの移植となります。キースイッチオープナーはAjazzのものを使用しました。
Ajazzのものを含め、キースイッチオープナーのレビューは上手く開かないとか力がすごく必要だとかネガティブなレビューも多かったですが、TecSee PuddingとYushakobo Fairy SilentはAjazzのこのオープナーで問題なく開けることができました。
コンベックスキーキャップの作成
キースイッチの高さと同様に、キーキャップの高さも大事です。ただ、高さ以上に私はコンベックス(凸型)である事が大事だと感じました。通常、スペースバーはコンベックスになっている事が多いのですが、これは親指を乗せる際に適するからです。同じように1uであっても親指キーはコンベックスが快適だと思います。
おすすめのキーキャップはサリチル酸さんのものです。私は少しキーキャップを低くしたかったので、高さを2mm削ることとしました。サリチル酸さんは1uを2mm低くしたものも販売されていますが、私は1.25uと1.5uも2mm低くしたかったので自作しました。手順としては、STEPファイルをCreoで編集し、DMM Makeで3Dプリントしました。まとめて印刷したら1200円程度でした。
左の半分にカットされたキーキャップはトラックボール横に指が入りやすくするための工夫です。個人的にはこのカットは大成功だと思いました。
keyball44だとトラックボールと親指キーの間が少し広いようですが、私はkeyball61の幅だと狭すぎると感じています。キーキャップをカットすると、親指が入るスペースが確保できます。ただ、キースイッチのステムが一部露出するので、ゴミがキースイッチ内部に入り込むリスクがあります。真似する際はこの点にお気を付けください。
さいごに
テンティングと親指キーの交換で理想のセッティングを探すのに1ヶ月以上かかりました。人によって心地よいセッティングはバラバラだと思いますが、ぜひコンベックスキーキャップは一度お試し下さい。自分で3D CADをいじったり3Dプリントせずとも、サリチル酸さんが販売しています。
この記事はkeyball61で書きました。
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