それでも

vivid undressの曲紹介14曲目。vivid undressの曲の中で1番思い入れがあると言っても過言ではない曲。元々大好きだったvivid undressを、1番好きだと言えるまで押し上げた曲。生まれて初めて、ライブで曲を聴いただけで泣いた曲。去年1年間、しんどい時、毎朝、通勤しながら聴いていた曲。

歌詞はこんな感じ

都会の喧噪の中にいた一人の私の歌
誰かに届くようになんて思いごとかき消される
すれ違う人の多さと知らない人の多さに
私がいなくたって誰も困らないんだと知った
それでも
行きたくて行きたくてあの場所へ
夢を見たあの頃を
守りたくて信じたくて…
自分を騙す事でしか自分になれないという
何もない私だから何にでもなれるんだ
嫌った世界なら嫌われて構わない
大切なことだけは
お願いします
好きでいさせて
刹那雑踏降り続く雨
見えないものを見ていた昨日
忘れかけていた初めての気持ち
名前変えても何処行っても
嘘ついて本音を隠しても
私は私で誰にもなれやしない
逃げも隠れも出来ない過去を
変えたくて髪を短くした
残酷なほど青い空に
見透かされている気がした
苦しくて辞めたくて
自殺志願者の列に並んだりして
笑っちゃうね情けないほど
世界を嫌った
それでも
生きたくて生きたくてこの場所で
夢を見たあの頃を
守りたくて信じたくて
認めたくて好きでいたくて

2枚目のアルバムに収録された曲。おそらく、バンドとしてもまだ全然無名で上手くいってるとは言えないであろう状況で書かれた歌詞。折れそうな心を奮い立たせる、初心を思い出してギリギリで踏みとどまる、そんな歌詞だと思ってる。

元々、vivid undressにハマって、色んな曲を聴いていく中で、この曲もいいなと思っていて、大学で失恋してしんどい時にもよく聴いていた。

失恋からも立ち直った頃に見たライブで、ダブルアンコールで最後にこの曲が始まった。一瞬、初めて生で聴くのもあり、どの曲だっけ?となる。歌い始めて“それでも”かと気がつく。このライブはもう、ボーカルのkiilaさんが過呼吸になるほどの思いを込めた“シンガーソングライター”が最高潮だと思っていた。あれを聴けただけでもう十分すぎると思っていた。でも、それを軽く超えてくる、自分にはそんな体験だった。

聴きながら、その場で動けなくなって、気がつけば泣いていた。あの辛い日々に聴いてた曲が生で聴ける。立ち直ることを肯定するような歌詞。全てが良かった。この日を境に、さらにvivid undressのことが好きになったし、“それでも”という曲に対する思い入れが強くなった。

教師をしながら、辞めることや死ぬことを考えたことがあるけれど、“それでも”を聴くとこで、自分の気持ちを保っていた。学校に行きたくないという重い足を、“それでも”を聴きながら、動かした。やりたいことがあるのに、こんなところで死ねない。何度も救われた。

これからもきっと何回も救われる。vivid undressの残りのライブで聴ける可能性は相当低いと思う。それでも、どうしてももう一度聴きたい。それほどに思い入れのある曲。

vivid undressで1番聴いて欲しい曲です。それでは、また明日。

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