青年向け同人誌の表現技巧とその見解

挨拶・はじめに

こんにちは。 
先日、ぼすきー代表エロ絵師となってしまったりゃんぺいと申します。
なった経緯は以下のURLに。

自称とはいえ、ぼすきーの中でのエロ絵師代表ということで
今回はウボァーさん主催のアドカレに参加させていただき、
このような記事を描かせていただければと思います。
企画していただいたウボァーさんに感謝の意をここで伝えさせていただきます。

~この記事を描くこととなった経緯~

いろいろあって、一般絵描きから エロ絵描きになったためですね。
Skebや、青年向け同人誌を描くに連れて、
そちらの方に重きを置いたことが多いことや、
興味が出てきてしまったことにあります。

最初はエロ絵描きなんて簡単だと思ってたんですが、

いや~~~~~……奥が深い。
深淵ですね。

学ぶことがあまりにも多いことや最初は何から手をつければいいの?って方も多いと思うので、そのきっかけになればと思いました。
しかしながら本記事は、いわゆる青年向け漫画を描くときに得られた知見まとめです。
体系的な学術については書籍などを参考にしてください。

じゃあこれはなんの記事なの?というと、
「これやっとくとなんかエッチになるしちょっと青年向けっぽいかも!」
っていう記事です。
「エッチな同人描いてみたいけど、な~~んかむずかしそうだな~~!」
って思ってる方にちょこちょことしたアドバイス渡すみたいな感じです。
伝われ。

では早速、表現技巧について述べさせていただきたいと思います。

その1.身体的表現

それではさっそくいきましょう。
ここに何の変哲もないゆかりさんを用意しました。


すっぽんぽんではありますが、乳首などの直接性的描写はないので許してください。
ここから先は、箇条書きに似たような形式で記載していきます。

①汗
汗の有無は大切です。
同人誌描いてて、
「なんかえっちじゃないな~~~!」って思ったらとりあえず汗かかせておきましょう。


ポイントは顔より体に多く液体表現をつけることでしょうか。
今回は載せませんが、体から外に動きで飛び散る様子や、
丸い汗や、粘度が低い、縦に良く伸びた汗など様々な種類があります。
また、よだれ、涙など様々な液体表現を描写することで
より性的興奮を高められることができます。

②目
全年齢向け漫画もそうですが、顔は一番大切な内容になります。
特に我々日本人は顔の中でも目が感情を大きく表現していると
とらえる民族であります。

じゃあ、えっちなものはどうするのかというと、
大抵の人が気づくかもしれませんが、こうです。

とりあえずとろんとした目にさせておけ!!!

ある鯖でのせたものですが、表情の知見用です

目を半開きにさせることで、焦点が合ってない、また快楽に負けているような雰囲気を出すことができます。
手っ取り早い勝つ、簡単にできる表情変化です。
そのほかにも、


寄り目なんかや、明度上げなんかも有効です。
寄り目は、性的対象が目の前にある場合や、フィニッシュ直前に
快感に負けている状態なんかの時に表現するといいです。
ただやりすぎると、ギャグマンガみたいになるので注意が必要。

明度上げは、フィニッシュ時に使えますね。
ばっちりと決まると、いい1コマになります。

③口
口については、ざっくりと下の画像を見ていただければと思います。

口においては興奮度によって大きく変わるので、このような
形にさせていただきました。
興奮度が高まるほど、変形されて、栗や三角形状のような形になり、
舌を出したり唾液が出るような表現が多くみられます。
場合によって使い分けましょう。

④効果
性的快感を感じていkる効果についてです。
今回の内容に関しては、以下の画像で。

①と③は性的快楽を感じているときに使いますが、
個人的には①は弱い快楽、③で強い快楽を感じているときに使われているイメージがあります。
③は、フィニッシュ直前に意識が飛びそうなときに使われている感じですね。
これに目を半開き上目使いなどにするとよりグッとフィニッシュ直前の雰囲気がよくなるかなと思います。
④は性行為においての左右や上下の移動に合わせてついている感じ。

さて、今まで載せた表現を先ほどのゆかりさんにあててみると…


わあ!なんかえっちだ!!!!

…とまあ、要素を掛け合わせること直説な性的描写はないにしろ、
えっちな雰囲気の一コマを表することは可能になります。

~余談~

顔をそらさせるのも手です。
下は以前描いた同人誌のコマのうちの一つなのですが、

こんな感じでそらさせると快楽に満たされてるような表現になります。
フィニッシュ直前に持ってくるといいかも。

さて、身体的表現について記述しましたが、
私が真に語りたいのは次の章の
セリフ的表現や擬音語、擬態語についての内容です。

その2.セリフ、擬音語や擬態語の表現

それでは同様にやっていきましょう。
まずはセリフからです。

セリフ編

以下のようなよくある変哲もないセリフを用意しました。

さて、これをベースにどんどん要素を盛り込んでいきましょう。

①3点リーダーやハートマークを活用する

基本ですね。性的なページには基本的に盛り込まれてることが多いかと思います。

あとは場合によっては「っ」とか「!」とかをいれても
味が出ると思います。

これだけでも少し良くなりましたね。
これでも十分ではありますが、やはりフォントは形式ばった、
固いイメージがあります。より温かみが欲しいですね。
次からは温かみの表現について触れていきます。

②手書き文字の挿入

フォントではえられない温かさが性的興奮につながると思っています。
後ほどまた記載しますが、字はあまりうまく描かないほうがよく、
縦長であったり、横長であったりでもいいです。
(しかしそこはコマの流れによりますが…)
ついでに枠も手書きにします。これが暖かさ。

③フキダシの変形

ここからは人に分かれてはh取り入れてもいい内容になるかもしれません。
吹き出しの変形です。「さっきも一部してなかった?」という疑問が出そうですが、
吹き出しを大きく変形させます。
見ていただいた方が早いと思うので載せます。


これはね~~~~~……考えた方天才ですよ…
吹き出しだけでこんなスケベな感じにできるのは…
イメージとしては、縦線は割とまっすぐ書いて、
丸みがあるところはうねりを入れてあげることです。

④吹き出しの中を塗る

最後の仕上げです。
フィニッシュ目前とかはこれを入れてあげると
効果抜群です。


これを入れてあげるとさらに性的なイメージが出てきます。
明るい色をしているキャラクターに焦点をあてるために、
基本成年向け同人はキャラの背景が暗い色、トーンであることが多いので
このような色も有効…というのはわかるんですが
直接性的になる理由はピンとこないんですよね…
今までと同様に暗いからエッチだ!という理由なのかな…多分…

さて、セリフはこんな感じです。
他にもナレーションにキャラクターの思考を流すというのもあるけれど、
少しジャンルが違うのでここまで。

では次に擬音語、擬態語の内容に行きましょう。


擬音語・擬態語編

では最後となるこの内容に入る前に、
どちらの文字がきれいか見ていたただきましょう。

十中八九、左の文字の方がきれいと言う方が多いと思いますが
実は同人で重宝される文字は右側のほうが多いのです。

きれいな文字は堅いイメージもあるため、とっつきづらいこと、
またそちらの方に目が行ってしまうことから、あまり好まれないのではないかと思います。先ほどのフォントの内容と同じですね。

では実際に、まじまじと擬音語や擬態語を見ることもないと思いますので、
いくつか描きだしたものを載せておきます。


一部のみですが、これでも多いなっていう印象です。
カタカナは基本固い印象ですが、
ひらがなはかなり崩れてるのが多いです。
作家さんによってまた微妙に文字の形やオノマトペが違いますので、
好きな作家さんに合わせて、研究するのもいいかもしれません。

あとはこのように集中線に合わせてあげて、

文字にも集中線をつけてあげるテクニックもあります。
(これは少し見づらいですが…)


では最後に、ゆかりさんに同じように文字あてしてどのようになるか見てみましょう。


えっちだね!!!!

今回は吹き出しの変形はちょっと違うかなと思い、していません。
常に全部盛りではなく、ほどよく使っていきましょう。

最後に


有用な記事になったでしょうか。
吹き出しの変形や、擬音語、擬態語の内容は
全年齢用の内容にも流用できる内容となっているはずなので、
少なくとも漫画や同人絵を描いてみたい、チャレンジしたいという方には
多少なりとも何かしらの知見になった、と思えるような内容だと
ありがたいです。

さて、本記事では
人体デッサンやパースなどの知識が必要ない範囲での知見や知識を描かせていただきました。
これがあれば、絵が苦手なあなたでもエッチな同人誌が描けるはず!
さあ、紙とペン、もしくはタブレットなどを手に取って
あなたもえっちな同人誌を描いてみよう!

次のエロ絵師代表は君だ!


最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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