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AD/HDと前頭葉の「皮質厚」における成熟遅延

読んでみた論文はこちらです↓↓

Attention-deficit/hyperactivity disorder is characterized by a delay in cortical maturation
P. Shaw shawp, K. Eckstrand, W. Sharp, J. Blumenthal, J. P. Lerch, D. Greenstein, L. Clasen, A. Evans, J. Giedd, and J. L. Rapoport
PNAS, 104 (49) 19649-19654, 2007 

https://doi.org/10.1073/pnas.0707741104

結論をサクッと書きます。

ADHD児とTD児の比較するために、前頭葉の皮質厚の発達を縦断的に測定しました。
その結果、皮質厚のピークに達する領域の順序(一次感覚野と運動野が高次連合野の前に発達する)は同様であることがわかりました。

しかし、中前頭回で成熟の遅延は顕著であり、上前頭前野と内側前頭前野での遅延は少ないことがわかりました。加えて、両側の中・上側頭回の後部も顕著な遅延を認めました。

Attention-deficit/hyperactivity disorder is characterized by a delay in cortical maturationP. Shaw shawp, K. Eckstrand, W. Sharp, J. Blumenthal, J. P. Lerch, D. Greenstein, L. Clasen, A. Evans, J. Giedd, and J. L. RapoportPNAS, 104 (49) 19649-19654, 2007 

https://doi.org/10.1073/pnas.0707741104

これらは、概ね過去の先行研究における病態として挙げられる
注意・実行機能、抑制機能、報酬機能、ワーキングメモリの低下等に相当する領域であり、一致していると思われます。

個人的にはピークに達するまで約2年程度の遅延があることがわかった…という縦断的な知見はとても参考になりました。

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