Qを食べよう

　100の質問を圧縮ファイルにしたのだが、直前に過冷却水を飲んでいたために解凍出来なかったため、彼女の心にzipファイルがひとつ増えてしまった。
　そんなことはすっかり忘れてしまったある日、彼女は旅行先のホテルでzipを見ていた。
「へ〜、都道府県ごとに流れる天気予報って違うんだなぁ」
　その瞬間、テレビから流れるzipの音がたまたまファイルの鍵穴にハマってしまい、彼女の中で100の質問が解凍されてしまった。例えるならば、炭酸を飲み過ぎてしまった時の満腹感。いや、グミを食べ過ぎた時の満腹感と言ってもいい。ポイフルでは無いかな、いやポイフルでもいいや、最近のポイフルのこと知らないし。
　解凍された100の質問の内、78の質問が好きな食べ物についてだったので、彼女はこれが私の好きな食べ物じゃいと朝から山盛りの炊き込みご飯を食べるのだった。そのおかわり数都合6杯、Qに対するAの食欲は止められない。　
　体内の78の質問はラムネ菓子のように消化され、チェックアウトの頃には残り22の質問も消化されていた。フロントで配布されている地元の水は、喉の質問をすっきりさせるのにぴったり！おすすめ！