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それはVUCA 時代

静かに尊敬していた一つ年上の医師が昨日お亡くなりになった。
患者ファーストの方だった。真摯な方でした。とても美しい方でした。

彼女は、華麗な経歴で、情熱もあり、無敵だと思っていた。
訃報に言葉が出なかった。

自然界にも、人生にも、「確実なこと」など何もないっと頭によぎった。
流行りのVUCA時代は自分の目の前に広がっている日常だ。

彼女は最後のさいごまで、眼の前の患者を救っていた。
「他人にどんな貢献ができるのか」が死をの恐怖を超えるモチベーションであった。人生は止まっていけない。目的地でなく旅路であり、「犀(さい)の角のようにただ独り歩め」にあるように孤独に信念をもって進まなければいけない。この行動は恐怖を上回る。

VUCA時代を乗り越えるには、修羅場体験が重要と多くの方が答えるでしょう。修羅場を超えるには「情熱」以外ない。孤独な意思決定の瞬間に、自分の安定性を重視していないか?不安定感に対処する能力こそ重要と言える。

薬剤師ではどうなのか?
VUCA時代を泳げる訓練を積んでいるのか?
キャリア形成を考えているのか?30-40代が道を開拓しなければならない。

全国での入院患者数は2040年にピークを迎えることが見込まれる。 65歳以上が占める割合は継続的に上昇し、 2040年には約8割となることが予測されている。すなわち、本番はこれからだ。患者さんを救うためには、職の魅力を増さなければ未来はハードモードだ。もっと危機感を持ったほうがいい。ハラスメントのような低レベルなことはしていないだろうか?

いま様々な政治的な仕組みをつくっているが、その現場に薬剤師が圧倒的に少ない。臨床経験値のある薬剤師は絶滅危惧種だ。一方、医師は専門医、Ph.D., MPH. 留学. MBAをセットで保有していることが多い。解像度の高いビジョンもある。

専門薬剤師で満足してはいけない、最初の一歩にすぎない。患者さんを救うにはまだまだ足りない。






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