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幻灯機、ステンドグラス、万華鏡


マジックランタン

フェルディナン・ドゥ・ピゴドー《幻灯機》

「幻灯機/マジックランタン」は言葉からして魅力的です。小さなガラス板に描かれた絵を、光を当てて白い壁に映写するのは、高画質の映画に慣れた現代の感覚からすると、なんと慎ましやか、という感じですが、Magic Lanternという言葉から、初めてそれを見た人の驚きと高揚が伝わってくるようです。「幻灯機」も、響きがステキです。子供の頃には、まだ家庭用スライドというものがあって、パワポで作成するのではなく、フィルムを現像屋さんに持って行って、紙焼き写真の代わりに、プラスチックの枠にはまった、小さな透ける写真にしてもらうのでした。部屋を暗くして、映写機に入れると、あら不思議!壁に大きな写真が写りました。今となっては淘汰されてしまったのではないかと思います。プラスチックにはまったスライドなど、20年以上、見たことがありませんが、ワクワクする経験でした。

ステンドグラスと万華鏡

色付きガラスから差し込む光に憧れがあり、結婚当初から、夫に「私は、家を買うときには階段のところにステンドグラスを入れますからね」と言って、「好きにしなはれ」と言われていました。まだ、構想を温めている最中で、家は買っていませんし、ステンドグラスも持っていません。

万華鏡は、ミニチュアステンドグラスのようで好きな玩具です。大人向けの万華鏡は高価で、そこまでするほどのことだろうか、と思って持っていませんでした。自分で中身を選んで作ってみたいなと思いながら、調べもせずに幾百年が経過してしまいました。

投影式万華鏡

大人の科学マガジン 万華鏡プロジェクター

もし、万華鏡を持つのであれば渾身の一本を、と思っていました。そうこうするうちに、幻灯機+万華鏡+簡易なステンドグラスというような、夢の玩具「万華鏡プロジェクター」を見つけました。初版の時は「投影式万華鏡」として売り出されたのですね。薄明かりの絵画@twilight_artのフォロワー80,000人記念に買いました。部屋を暗くして、壁に万華鏡を投影するのは大変趣があります。

工作は少し難しく感じましたが、何とか完成しました。光を当てて投影する観点から、中身は透明なガラスビーズにしました。Cat-a-lystさんでステキなビーズを買いました。

理想のマジックランタン

これは…!!
理想のマジックランタンと言わざるを得ません。一家に一台、設置必須だと思います。本当に疲れて、頭の芯がボーっとする感じの時、部屋を暗くして万華鏡を眺めます。そんな時は、ストーリーも意味も背景もない、単なる色と光が良いと思います。ステンドグラスに憧れる貴方様には、投影式万華鏡を強くお勧めいたします!


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