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ラファエル前派のモデル

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2024年6月の記事一覧

ラファエル前派の画家とモデル 人物相関図

ラファエル前派のモデルの記事を投稿していたら、夫に「えらい複雑な人間関係やね」と言われました。10年前に作成した、人物相関図を貼っておきます。

ラファエル前派のモデル エレン・テリー

Ellen Terry (1847-1928)俳優一家の次女として生まれる。8歳で舞台にデビューし、16歳の時、30歳上のジョージ・フレデリック・ウォッツと結婚した。しかし、1年経たないうちに建築家のゴドウィンと駆落ちし、舞台女優として復帰した。ヘンリー・アーヴィングの相手役として、シェイクスピアのヒロインを演じ、その演技には定評があった。ルイス・キャロルやジョージ・バーナード・ショーらの文化人と交流があった。 モデルを務めた作品姉妹 G.F.ウォッツはピアノ職人の子と

ラファエル前派のモデル グレイ姉妹

Euphemia(Effie) Millais (1828-1897)スコットランドの弁護士・商人の長子として生まれる。19歳でジョン・ラスキンと結婚するが、モデルをつとめたことによりJ.E.ミレーと知り合う。ラスキンとの婚姻の無効を申し立てて認められ、ミレーと結婚した。ミレーとの間に8人の子供がある。エフィーと子供たちはしばしばミレーの作品のモデルとなった。 結婚後、ミレーは大家族を扶養するためにラファエル前派の芸術的理念とは合致しない、大衆受けする作品を量産するように