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【5月号特別企画】「Stay Homeの間、通販で何を買いましたか?」

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための外出自粛の間、必要なものを買うために通販を利用した人も多いと思います。私、テレビブロス編集部の浅井もガンガン利用しました。でも買えないものもありました。みなさんは、通販で何を買っていましたか?

文/浅井加枝子

 非常事態宣言とともに、国から要請された「外出自粛」(宣言される前から、それなりに言われてましたが)。その後、ステキマスク姿の小池知事から、「Stay Home。おうちにいましょう」と、落ち着いた声で言われたものだから、「Stay Home、なんとなく優雅な響き」と、勝手なイメージで呑気に構えそうになった私。イカン! 別に小池知事から、優雅なお誘いをされたわけではない。緊急事態宣言中ですよ! 
 と、そんな「Stay Home」の間、外出自粛ということもあって、食料品や日用品をネット通販でまかなった人も多いと思います。私も“おでかけ”という娯楽ができなくなった分、ネット通販で買いまくりました。普段、そんなに買い物に行くわけじゃないけど、通販では家にいながらにしていろんなものを買えるという、安心感と便利さに溺れたんだと思います。
 そんなわけで、私が「Stay Home」しながら通販で買いまくったもの、売り切れで買えなかったものなどを紹介しようと思います。その中には、買っておいてよかったー! というものから、一時の気の迷いで買ってしまったものが。同じものを買った方、思いを共有してください。

通販で買ったもの


<除菌もできる手洗い用液体せっけん>
「手洗いはいつも以上にするだろうから、多めに必要!」と思い、店頭での価格とほぼ同額で数個を購入。しかし10日後、使うスピードに在庫が追いつかなくなり、再び購入しようとすると、5倍から8倍の価格に高騰! マスクも消毒液もそうだが、値段を設定したヤツ、マジ許せん! 仕方なく今あるものを大切に使う。

<トイレットペーパー>
店頭に無くなり、仕方なく購入。転売なのか値段も上がったので、非常に大切に使う。小学4年生のときに体験した、第1次オイルショックを思い出す。学校に貼ってあった「小は30cm、1回で!」が衝撃的だった。だ、大は4回くらい使っていいかな。

<甘夏 5kg>
家にいたら、季節のものが食べたくなりました。

<朝獲りヤングコーン 5kg>
毎年購入している店から「市場に出せなくなっちゃったから買って!」というPRメールをもらって、つい多めに購入。皮ごと茹でて、北海道の朝の風を感じる。

<平飼い鶏の生みたて卵 40個>
「自粛で料亭が休業中でも、鶏は毎日変わらず卵を産みます」という、鶏卵業者からのPRメールに泣き、つい購入。めちゃくちゃおいしい! しばらくの間、食卓が卵バブルに。

<ヨガマット>
ネットで「おうちでできる体操」動画を見て、欲しくなる。が、一時的に在庫切れ。10日間待って購入。そんなに売れるものなのか! みんなが買ったヨガマットを広げて並べたら、東京ドーム○個分って感じかも。前から思っていたけど、この例えって東京ドームに行ったことない人にはピンとこないよね。

<バランスボール>
仕事で座り続けていたら腰が痛くなってきたので椅子代わりに。しかしこちらも一時的に品切れ状態。7日間待って購入。日本中で誰かがバランス取りまくりだ。

<園芸用の土>
ホームセンターは混んでいると聞き、ネットで購入。しかしこれも在庫わずか! 小さい袋の土しかなかった。土がそんなに売れるとは! 癒しが欲しいとき、人は園芸に走ります。それにしてもみんなが買った土を集めれば、島のひとつくらいできるんじゃないか。ちなみに植えたのは、豆ご飯を炊くときに、根っこが出ていたエンドウマメ。育つの早い!

通販で買えなかったもの


<ホットケーキミックス>
料理の動画を見て無性に食べたくなり、探すがどこにも無い。うわさには聞いていたが…。近所の奥様に聞くと「旦那も子どもも家にずっといるから、3食作らなくちゃならない。そんなとき、お昼はホットケーキミックスがあればカンタン!」とのこと。アメリカンドッグも作れると聞き、なおさら欲しくなる。お祭りでは買わないくせに。

<小麦粉>
ホットケーキミックスとほぼ同じ理由で品切れか。料理にもお菓子にも、万能選手だし。いざとなったら「すいとん」だ!

<パスタとパスタソース>
これがあればなんとかなる。買えなかったけど。

<クラッカー>
「スモークサーモンを乗せて、今日はちょっとリッチなリッツ・オン・パーティー!」というわけでもなかろう。でも品薄だったときリッツ・オン・パーティーをしたら、勝ち組な気分を味わえたぞ、きっと。クラッカーはそれなりに保存もきくし、非常食的な意味でみんな買ったんだと思う。これは2011年の東日本大震災のときもそうだった。AC ジャパンのCMが増えるときはクラッカーが売れる。カンパンは売り切れてないのに。

<調理用の器具>
電動にしろ手動にしろ、ハンドミキサーが品薄のときも(高額なプロ用はあり)。時間があるから、普段作らないお菓子とか、手の込んだ料理にチャレンジするのね。ちなみに元アイドルによると、「世の中が自粛でイベントができないときは、アイドルはファンのために動画を撮る。そのとき、エプロン姿でお菓子とか料理を作っている動画は人気が出るので、みんな急いで調理器具を買う」とのこと。ボウルとか麺棒が品薄だったのは、パイ生地でも作るためかな? もしかしたらオヤジの好きな蕎麦打ちかもしれないけど。

<ヘアカット用のハサミ>
これが1番盲点だった! 商品の絶対数が元々多くはないんだろうけど、いつまでたっても買えない。美容院や理髪店が休業のところも多く、みんな「おうちで散髪」にチャレンジしているのだろう。まあ、髪の先だけちょっと切るくらいなら素人カットでもがまんできるね。でもきっと日本のどこかで、子どもが前髪をバッサリ切られて大泣きし、お母さんが「スッキリしたじゃない! 似合う似合う! なんで泣くの!」と怒鳴っている。買えなかった私は、文房具用でちょっとだけ切った。多分、毛先は傷んでいる。

<ヘアカット用のケープ>
まあ、ハサミと同時購入でしょうから、こちらもいつまでも在庫無し。仕方ないので、私はゴミ袋をかぶって代用。ちょっと暑いのが難点。

買えたものと買えなかったものから、見えたこと

欲しいものをいながらにして買える通販は、「Stay Home」の時間を楽しく盛り上げてくれましたし、おかげで不自由のない生活ができました。物流、配送にかかわるすべての方に、深く感謝します。今回、買えたものから「自分が今何をしたいのか」が見え、買えなかったものからは「みんながどうやってStay Homeの時間を過ごしていたのか」が見えました。そして、ものが普通に手に入る日常が、いかに幸せかを実感しました。これからは、今あるものを大切に使い、遠くにいる誰かが作ったものを「さすがにうまい!」と感謝して食べようと思います。

これが私の「新しい生活様式」です。でも、なんで私だけでなくみんな、自粛になると、急に運動をしたくなるんだろう。普段からやっていればいいのに。

※現在は在庫切れではなく、普通に販売しているものもあります。

<プロフィール>
浅井加枝子(あさい かえこ)●1962年生まれ。静岡県出身。1989年よりテレビブロス編集部にフリーとして在籍。B級のサメやホラー映画が好き。

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