手の中のニュース
いろんな人の悲報
いろんな人の吉報
思いがけず
手の中にある携帯電話に飛んでくる
よく知ってる人のものから
会ったこともない人のものまで
その度に
人並みか以下はしらないけれど
心が動く
それが良いことのように思えない
自分のポストに入る
自分宛の手紙なら
その手紙をしまっておく場所さえ作れるのに
まるで
街の電光掲示板に映されるみたいに
いろんな人の悲報
いろんな人の吉報
湧いてしまった感情を
しまっておく場所もないし
確かめるための時間も作れない
良いことのように思えない
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