正しい顔をして嘘をつく人へ

人は嘘をつく生き物なのだそうだ。
確かに。
嘘も方便、嘘から出た誠、そんなこともある。

でも、
自分のついた嘘を他人のせいにする人がいる。「貴方が嘘をつかせた」みたいな。

小学生の頃に
友だち数人で
屋上から小石を投げて遊んだ事があった。

もちろんダメなこと。
近所の人の忠告が入り、
初めて校長室に呼ばれて指導を受けた。

すると友人のひとりのK君が突然泣き出して

「みんながするからしょうがなく自分はやった」

と言い出した。
先生は彼に同情し、
「彼をそんな目に遭わせたのは残りの者のせいだ」

と放課後に皆んなの前で言い切った

そして僕らだけ頭を下げさせた。

僕はK君になんの怒りも起きなかった。
ただ、どんなことがあっても
K君みたいにしてはいけないと強く思ったし
それは今でも変わらない。

現在、僕が嘘をついているという人がいる。
内容を聞いてみるとびっくりすることばかり。
是々非々を問う毎日。

そして僕に嘘をつく

この人はきっと
「貴方のせいで嘘をついた」
と言いたいんだろう


他人の事は知らない。
好きにしてもらっても構わない。
けどひとつだけ言わしてもらえるなら
「嘘をつくために他人をつかうな」だ。
正義とか誠意とか
強さとか弱さとか並べてもしょうがない。

他人のせいにして
嘘をつく人の正体はいつもひとつ

「我が身を護りたい」だ

どうかその嘘にご加護を






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