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ローマ、シーズン三冠ならず ユベントス vs ASローマ / コッパイタリア フェミニレ 2022/23 決勝




シーズンの締めくくりとなる
コッパイタリア決勝、
ユベントスとの対決は
6月44 (日)16:30
(日本時間 23:30)キックオフ。



1週間前のリーグ最終節とは打って変わり、
互いに盤石の布陣で臨んだ決戦は、
ほぼ互角。
ユベントスに押し込まれる危険も
ありながら、
ローマは自らも数々の決定機を作り出し
ゴールに迫っていきますが、
ものにすることができずに時間が経過。
暑さからか、試合終盤は
先にユベントスの足が止まったようにも
見え、延長戦も視野に入ってきましたが
アディッショナルタイムに
速攻を仕掛けられ、ユベントスの
ベテランFWボナンセアに
強引なヘディングシュートを
決められ失点。
わずかな残り時間に猛然と反撃に出た
ローマでしたが
追い付くことができず。
シーズン三冠を達成することは
できませんでした。

試合スタッツ ↓


以下リンクでWEB版大会プログラムを
見ることができます ↓


以下、詳細。


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スタディオ・アレキの
ロッカールーム




両チームスタメン >>

南萌華選手はサブスタート、
後半77分にディグリエルモ選手と
交代でピッチに入りました。


ウォーミングアップ >>






試合前には合唱隊による
イタリア国歌斉唱



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キックオフから両チームとも
激しくボールを奪い合い、
ゴールに迫って先制点を狙います。
シーズン最後の大一番、
ずっとトップを競い合ってきた者同士、
ワンプレーごとに譲れない思いが
ほとばしるような展開でした。




ウォーターブレイクが設けられるような
暑さの中、一進一退のまま
スコアレスで前半終了。
勝負は後半へ。




後半も決定機を伺い合い、
俊足のユベントスFW
ベレンスタインのスピードに
苦労しつつも
ローマは落ち着いて対処。
激しいデュエルが続いたこともあってか
70分過ぎる頃には双方に疲れが見え始め、
交代でリフレッシュしていきます。
足を攣ったディグリエルモに代わり、
南は77分にピッチへ。
80分過ぎには左サイドから
中央にいたジュリアーノ目掛けて
秀逸な鋭いクロスを送りますが、
相手GK正面へのシュートは
キャッチされてゴールにならず。



ATに入り、延長戦突入も見えてきた中
93分、ユベントス、ボアティンが
ペナルティエリア外からクロスを送ると
リナリのマークを強引に外し
ボナンセアが絶妙なヘディングシュート。
1-0となり、ローマは絶体絶命に。



必死に取り戻そうと
全力を尽くしましたが、
あえなく終了の笛。
ローマ3冠の夢は潰えました。



スプーニャ監督による試合レビュー >>

「勝てた試合だったと思うので残念です。
特にシーズンの終わりに、
このレベルの内容と強度でプレイするのは
並大抵のことではありません。
しかし、私たちはやり遂げました。
選手たちは並外れて素晴らしかったので
本当に残念ですが、それがフットボールです。
チャンスをものにできず、
最初のチャンスから失点してしまう。
そういうことが起こり得るのです。」

■ この試合には何が欠けていましたか?

「ゴール ! そしてフィニッシュ。
 非常に良いチャンスが 3 つか 4 つありました。
このような試合では、そのチャンスから
少なくとも 1 回は得点する必要があります。
欠けていたのはそれだけだと本当に思います。」

■ それにもかかわらず、
素晴らしいシーズンになりました。
もっと良いエピローグになったかもしれません。
しかし、このチームが達成したことを
考えると非常に誇りに思えます。

「その通りです。
絶対。 際立ったシーズンになりました。
とても長い間記憶に残るでしょう。
初リーグ優勝、スーパーカップ優勝、
チャピオンズリーグ準々決勝進出、
オリンピコで4万人の観衆の前で
プレーするなど、
我々は歴史的なことを成し遂げた。
素晴らしい旅だったと思います。
ですから、私たちはとても幸せで、
自分自身を
誇りに思わなければなりません。
私たちは今、少し休暇をとるべきです。
それから、また
エキサイティングなシーズンが
待っているので、
準備を整えて戻ってきます。」




キャプテン、バルトリ選手のインタビュー >>

「とても良いパフォーマンス、
素晴らしいパフォーマンスが
できたと思います。
私たちが支配したのは
呪文だけではありません。
今日の私たちの課題は
得点できなかったことです。
残念ながら、チャンスを何度も逃すと
フットボールでは罰が与えられます。
そうは言っても、私たちの良いプレー、
攻撃的で力強いサッカーは
見る人に勇気を与えることができます。
私たちは強さを示し、特に今シーズン
2 つのトロフィーを獲得したことは
自信を持つことができます。
しかし、この舞台には勝者と敗者がいます。
顔を上げて突き進んでいきましょう。
これまで通り来シーズンに向けて
頑張っていきます。」

■ この決勝戦の結果は、
私たちに与えてくれた素晴らしいシーズンを
台無しにするものでは決してありません。

「その通りです。
今日の結果で
それが打ち消されることはありません。
私たちはリーグとスーパーカップで優勝し、
チームとしてヨーロッパのベスト8に
入ることができました。
昨日チャンピオンズリーグで優勝した
バルセロナに敗退しました。
何を残念に思うことがあるでしょうか?
先ほども言いましたが、
決勝では勝つか負けるかのどちらかです。
残念ながら93分に負けてしまった。
フットボールは与え、そして奪います。
私たちローマにとって、
それは多くの場合、何かを奪います。
しかし、先に進みます。」

■ 今日はここで
大きなサポートがありました。
ファンはシーズンを通して
あなた方を応援してきました。
これまでのようにあなたは、
彼らに感謝することでしょう。

「私はいつもローマで勝つことは
本当にユニークで特別なことだと
言ってきました。
試合会場にきて勝利を見た人たちは
それを知っています。
言葉では言い表せません。
私にとってローマとファンは
素晴らしい存在です。 それは家族です。
彼らは私たちをサポートするために
ここまではるばるやって来てくれたので、
私たちよりも彼らのことが悲しいです。
おそらく、今シーズン私たちが披露してきた
サッカーを見ていれば、3冠を達成するのは
当然のことだったでしょう。
 でも大丈夫です。
ローマが勝っても負けても
彼らは常にそこにいてくれるので、
彼らは私たちから離れないでいてくれると
確信しています。」



試合ハイライト>>


この試合のフォトギャラリーは
こちら ↓



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サッカー連盟による
試合レビューはこちら ↓


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この試合をもって
ローマの今シーズンが終了しました。
女子チャンピオンズリーグの
予選ラウンドから始まり、
試合をこなす度にチームとしての
まとまりが深まり、
セリエAではユベントス以外には
負けなし。

スーペルコッパでは
チーム史上初めて女王ユベントスを
敗っての優勝。

チャンピオンズリーグでは
初出場ながらグループステージを突破。
ベスト8へ進出して
ローマ女子チームとして初めて
スタディオ・オリンピコで
4万人の観客の前でバルセロナと戦い、
2ndレグではカンプノウでも戦い、
欧州女子サッカー史上に残るであろう
活躍を成し遂げました。

まずはしっかり休息を取り、
ナショナルチームの一員として
女子ワールドカップに出場する選手は
そこでの活躍を。
そして来シーズンの始まりには
また希望に満ちた姿を見せてほしいと
願います。

また、南選手は育ったクラブを離れるのも
海外のクラブでプレーするのも
初めての経験でしたが、
当初からそつのないフィットぶりで
ローマに貢献し、自身も多くの
かけがえのない経験を得たことでしょう。
胸のすくような素晴らしい活躍ぶりは
レッズ時代から応援してきた者として
誇りに思います。

2022/23シーズンお疲れさまでした。


Daje ROMA !


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